外壁塗装のパターンを知ろう! 仕上げの模様や種類について

Q.

外壁塗装によって仕上げの模様が違うのはなぜ?
どのような方法で仕上げているの?

外壁塗装を行うことで、建物の耐久性が高まり、寿命を伸ばすことができます。
さらに、それだけではなく外観を美しくし、デザイン性を表す目的もあります。
どのような仕上げを行うかによって、全く異なる雰囲気の建物になります。
そのため、仕上げパターンを知っておくことでより自分のイメージに近付くでしょう。
今回は、外壁塗装の仕上げの模様や種類についてご紹介します。

秋山

外壁塗装で使用する道具によって様々な模様を付けていきます。
外壁材の種類によって、仕上げの方法が異なります。
以下の記事で、詳しくご紹介します。

外壁材別の仕上げパターン(模様)

どのような外壁材かによって仕上げのパターンは変わってきます。 こちらでは、サイディングとモルタルの仕上げパターンについて、特徴や方法をご紹介します。

サイディング外壁

板状の建材を貼り合わせて作るサイディング外壁は、工場で作られた素材を現場で使用します。 仕上げパターンが既に作られた状態で現場に持ち込まれます。 材質やデザインによって性能が異なりますが、完成品を扱うため作業効率が良いです。 サイディングボード同士の間にある目地部分は、コーキング剤またはシーリング剤と呼ばれる充填剤で仕上げて埋める必要があります。

モルタル外壁

モルタル外壁の場合は、現場で塗料や道具を使用して仕上げパターンを付けていきます。 ベタ塗りすることも可能ですが、模様を付けたい場合は職人の手作業によって作業が進められます。 そのため、職人の技術によって差が生じるとも言えます。 しかし、意匠性のある外壁に仕上げることが可能です。 オリジナル性を表現したいという方やデザインに拘りたい方にお勧めです。

外壁塗装の仕上げの種類

外壁塗装では、様々な仕上げの種類があります。 こちらでは、特に現場で用いられることが多い仕上げの種類を5つご紹介します。

吹き付け工法(リシン仕上げ・スタッコ仕上げ・吹き付けタイル仕上げ)

塗料を噴射して塗装する工法です。 主に、スプレーガンを使用して塗装していきます。 一面に塗料を吹き付けるので、スピーディーに進めることができます。 ただし、周囲に飛び散る可能性が高く、スプレーガンの騒音が気になるという方もいるでしょう。 養生をしっかり行い、近隣の方への配慮が必要となります。 吹き付け工法は、主に3種類の方法があります。 凹凸模様が特徴的なリシン仕上げ、より立体感や重厚感があるスタッコ仕上げ、陶器のようなツルツルした手触りが特徴的な吹き付けタイル仕上げです。 同じ吹き付け工法でも、どの仕上げパターンを選ぶかによって全く異なる雰囲気に仕上がります。

コテ工法

コテを使用して模様を付けていく工法です。 基本的に、どのような模様も作ることができるので、デザイン性の幅が広いです。 意匠性が高い工法になりますので、業者によっては対応できないというケースもあるかもしれません。 高度な技術も必要となるため、費用が高額になる可能性もあります。 サンプルやカタログを確認して、理想に近い仕上がり方を選定してみましょう。

ローラー工法(マスチックローラー仕上げ・ウールローラー仕上げ)

ローラーを用いて仕上げていく工法です。 刷毛と比べてより効率的に作業を進めることができるので、外壁塗装の主流になっています。 スポンジ状のものや毛状のものと使用するローラーの種類によって模様が異なります。 マスチックローラー仕上げはスポンジ状のローラーを使用し、さざ波型模様と呼ばれる厚めの仕上がりになります。 また、ウールローラー仕上げは、毛状のローラーを使用し、現在の外壁模様を残しつつ均等に塗装することが可能です。

石目調仕上げ

まるで本物の石材を使用しているような仕上がりになる工法です。 実物が取り入れられない箇所にも塗料によって表現することができます。 本物の石材は、メンテナンスや補修で負担になることも多いですが、石目調仕上げにすることでメンテナンスも比較的楽になるでしょう。

ゆず肌仕上げ

果実のゆずの表面のような凹凸のある模様に仕上がります。 ローラーやスプレーで塗装していきます。 濃い色は凹凸が目立ちにくくなりますので、ゆず肌仕上げの特徴である凹凸を目立たせるには淡い色がお勧めです。 より柔らかい表情に仕上がりますので、適した色を選ぶようにしましょう。

イメージ通りの外壁模様に仕上げるには?

外壁の模様といっても非常に多くのパターンがあるため、イメージ通りに仕上げるにはいくつか注意点があります。 施工後に後悔しても再塗装をするには、費用も時間も必要です。 そこで、こちらではイメージ通りの外壁模様に仕上げるためのポイントについてご紹介します。

実績のある信頼できる業者を選ぶ

イメージ通りに仕上げるためには、業者選びが鍵となります。 実績のある信頼できる塗装業者を選ぶようにしましょう。 意匠性のある外壁にしたいのであれば、職人の技術力が必要です。 施工例やカタログを見て、理想のデザインを表現してくれる業者を見つけていきましょう。 いきなり1社で決めるのではなく、複数の業者を比較することもお勧めです。 相見積もりをして、費用面でも納得のできる会社に依頼することで施工の不安も取り除けます。

建材に適した塗料を選ぶ

外壁材や下地に適した塗料を使用することも綺麗に仕上げるコツです。 外壁と塗料にも相性があります。 もしも、相性が悪いものを選んでしまうと、イメージ通りの模様が表現できないだけでなく、外壁と塗料のそれぞれの良さも消してしまいます。 相性が良い塗料を選ぶには難しい部分もあるため、やはり信頼できる業者を選ぶことが重要です。 ただし、任せっきりではなく基本的な知識を身につけておくことも大切です。 自宅の外壁がどのような建材を使用しているのかを確認しておきましょう。

カラーサンプルやシミュレーションでの確認も忘れずに

仕上げパターンの模様を活かす、相性の良いとされる色もあります。 カラーサンプルやシミュレーションで色の確認をすることも忘れてはいけません。 凹凸のある模様にしたい場合は、濃い色よりも淡い色の方がより綺麗に表現され、柔らかい仕上がりになります。 同じ模様でも色が違うだけで、全く別のデザインが表現されます。 後悔しないためにも、慎重に色の選定を行うことが大事です。

まとめ

外壁の模様をつける際には、スプレーやコテ、ローラーなどを使用します。 建材や塗料、道具によって全く異なるパターンが仕上がります。 高い技術と正しい知識を持った信頼できる業者を選ぶことで、イメージ通りの外壁が仕上がります。

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