外壁塗装後、数年しか経っていないのに塗膜が剥がれている!どうして?
公開日: 2022年07月20日 / 更新日: 2025年01月17日
せっかく綺麗に塗装したのに、剥がれている部分を発見すると残念な気持ちになってしまいますよね。
外壁塗装から時間が経つと、経年劣化によってあらゆる劣化症状が外壁に現れます。
経年劣化によって塗膜が剥がれる場合もありますが、塗料の耐用年数よりも短い期間で症状が現れる場合は、施工に問題があるケースが多くあります。
具体的には、どのような原因が外壁塗装の剥がれに繋がるのでしょうか?
今回は、外壁塗装の剥がれの原因や対策についてご紹介します。


外壁塗装後すぐに塗膜が剥がれてしまう場合は、施工不良であるケースが多いです。
下処理や塗料の乾燥が不十分であったり、塗料と下地の相性が悪いことが主な原因となります。
以下の記事で、詳しくご紹介します。
外壁塗装の剥がれが発生する原因は?
外壁塗装から10年ほど経過すると、塗膜の剥がれを含むあらゆる劣化症状が現れてきます。
しかし、塗料の耐用年数よりも短い期間で塗膜の剥がれが起きる場合は、施工不良であることが考えられます。
こちらでは、外壁塗装の剥がれの原因である施工不良について詳しくご紹介します。
塗装作業前の下地処理が不十分である
外壁塗装では、まず洗浄や下地処理を行いますが、この作業が不十分である場合、塗膜の剥がれが発生しやすくなります。
前回の古い塗膜や外壁に付着しているホコリやカビなどの汚れを全て取り除く必要があります。
また、塗料を密着させるために表面をザラザラにする「目荒らし」という作業も必要です。
下地が整えられていないことで、新しい塗料を塗布してもすぐに剥がれてしまうことになるのです。
下地や塗料の相性が悪い
外壁塗装は、下地に合う塗料を選定することがキーポイントとなります。
下地や塗料の相性が悪い場合も、塗装後に塗膜が剥がれてしまう原因の一つです。
例えば、近年の主流であるサイディング外壁材は、断熱材が含まれており、熱に弱い弾性塗料は避けた方が良いです。
下地と塗料のそれぞれの特性を理解できていない場合に、塗装の剥がれが起きてしまいます。
下塗り・中塗り・上塗りの工程が省かれている
基本的に、下塗り・中塗り・上塗りの3工程で塗装工事を進めていきます。
いずれも外壁を仕上げるにあたって、重要な役割をになっているため、省くことはできません。
しかし、なかには中塗りを省いたり、下塗りが十分でなかったりという悪徳業者もいます。
そのような場合に、塗装の剥がれが起きてしまうのです。
外壁の乾燥が不十分であった
外壁塗装において、洗浄や塗料の乾燥は重要なポイントになります。
乾燥が不十分のまま次の工程に進んでしまうと、塗料を綺麗に塗布することができず、塗装の剥がれが起きてしまう原因となってしまいます。
塗料のメーカーが定めている乾燥時間や天候、気温などを考慮して、外壁が乾燥してから塗装工事を行わなければなりません。
外壁塗装の剥がれを放置するリスク
上記のような原因で、塗装の剥がれが生じますが、放置しておくことは住宅にとってリスクを伴います。
こちらでは、外壁塗装の剥がれを放置するリスクについて2点ご紹介します。
雨漏りが起きてしまう
外壁の塗装が剥がれている部分から、雨水が浸入しやすくなり、最悪の場合は雨漏りが起きてしまいます。
雨漏りが起きてしまうと、外壁だけでなく内部も腐食が進んでしまうため、住宅にとって高リスクです。
外壁の防水効果が発揮されておらず、保護できない状態にあるため、放置する期間が長くなるほど危険な状態になります。
雨漏りが発生してしまった場合は、大規模な補修工事が必要となってしまい、費用の負担も大きくなってしまいます。
外観が損なわれてしまう
外壁塗装の剥がれは、もちろん外観が損なわれてしまいます。
こだわりを持って、色やデザインを決めたにも関わらず、塗膜が剥がれてしまうので、ショックな気持ちは相当なものです。
外壁の剥がれが発生した時の対処方法
もしも、外壁塗装後に塗膜の剥がれを発見した場合は、次のような方法で対処するようにしましょう。
できるだけ早く補修工事を行う
外壁の塗装が剥がれている場合は、できるだけ早く補修工事を行うことが大切です。
放置する期間が長くなると、上記で述べたように雨漏りが発生してしまいます。
なかには、DIYでチャレンジする方もいますが、高所部分は危険が伴い、綺麗に仕上げるには技術が必要ですので、業者に依頼することをおすすめします。
保証内容を確認しよう
通常、外壁塗装は保証が設けられています。
多くの場合、外壁の塗膜剥がれに対して保証されます。
保証期間内であれば無償で補修してもらえるでしょう。
保証内容を確認し、業者に問い合わせてみてください。
万が一、費用が必要になった場合でも、できるだけ早めに対処することが重要です。
外壁塗装の剥がれを防ぐ方法は?
施工不良による外壁塗装の剥がれを防ぐには、以下のような方法がおすすめです。
信頼・実績のある塗装業者を選定する
外壁の塗装の剥がれは、施工不良が原因となるケースが多いので、外壁塗装を行う際の業者選定がポイントとなります。
信頼や実績が確かな塗装業者を選ぶようにしましょう。
ホームページで実績を確認し、複数の業者を見比べることも大切です。
契約書や工程表を確認する
施工不良を防ぐ方法として、契約書や工程表をしっかり確認するようにしましょう。
大事な工程が省かれていないか、使用する塗料の種類を確認することが、塗膜の剥がれを防ぐことに繋がります。
自身も施工に関する内容を把握しておくことで、住宅を守ることができます。
まとめ
外壁塗装の剥がれは、経年劣化によるものもありますが、塗料の耐用年数よりも短い期間で起きる場合は、施工不良であるケースが多いです。
下地処理や乾燥、塗料と下地の相性など一つひとつの工程が大切で、一つでも適切な作業が行われていない場合、塗装の剥がれに繋がってしまいます。
放置していると、雨漏りが発生してしまうので、できるだけ早く補修工事を行うようにしましょう。
外壁塗装を実施する場合は、信頼・実績がある業者を選び、契約書や工程表を確認することをおすすめします。
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