外壁塗装の高圧洗浄とは?必要性や相場、作業中の注意点について解説!

Q.

なぜ、外壁塗装で高圧洗浄が必要なの?

外壁塗装では、まず初めに「高圧洗浄」を行います。
高圧洗浄の作業が工程に入る分、費用も時間も必要となるため、「外壁塗装に高圧洗浄は不要なのでは?」と感じる方もいるでしょう。
しかし、高圧洗浄も他の工程同様に省くことはできません。
そこで今回は、外壁塗装で行う高圧洗浄の必要性や相場、作業中の注意点についてご紹介します。

木中

外壁塗装の塗料を密着させ、色ムラを防ぐために高圧洗浄が必須となります。
高圧洗浄を行わずに塗装作業を行うと、きれいな外壁に仕上げることはできません。
以下の記事で、詳しくご紹介します。

外壁塗装の高圧洗浄とは?

まずは、外壁塗装の高圧洗浄とは何か、目的や作業時間についてご紹介します。

塗装前に外壁の汚れを落とす作業

外壁塗装の高圧洗浄は、塗装作業に入る前に行う工程です。 全体の流れとしては、足場を設置してから高圧洗浄を行い、その後に塗装作業に入ります。 外壁に付着しているホコリやカビ、コケ、前回の塗装による塗膜を綺麗に洗い落とすことが目的となります。 常に、紫外線や雨水などの外的要素のダメージを受け続けている部分になります。 そのため、前回のメンテナンスから時間が経過しているほど、外壁に汚れが蓄積しているでしょう。 まずは、汚れを落として、綺麗に土台を整える必要がありますので、高圧洗浄を行います。

48時間の乾燥時間が必要

高圧洗浄は、水を使用しますので、作業後はもちろん外壁が濡れている状態になります。 この後に、塗装作業に入りますが、外壁が濡れた状態では塗料を重ねることはできません。 外壁が充分に乾燥するために、高圧洗浄後は約48時間開ける必要があります。 約2日間は乾燥に時間が掛かるため、高圧洗浄と同日に塗装作業を行うことは不可能になります。 事前に、スケジュールを把握しておきましょう。

水だけで落ちない場合は「バイオ洗浄」を行う

高圧洗浄は、外壁の汚れを落とすことが目的になりますが、時には水だけで落とせない汚れもあります。 その場合は、先に薬剤を散布し、高圧洗浄をする「バイオ洗浄」を行います。 バイオ洗浄は、細菌を減らす働きがあり、人体にも無害です。 特に、コケやカビ、藻が繁殖している外壁は、なかなか水だけでは落とせないため、バイオ洗浄を使用します。

外壁塗装で高圧洗浄が必要な理由

高圧洗浄は、外壁塗装の工程で欠かせない作業となります。 こちらでは、高圧洗浄の必要性についてご紹介します。

新しい塗料を外壁材と密着させるため

高圧洗浄を行う理由としては、外壁材と塗料の密着力を高めるためです。 洗浄を行わないまま塗装作業をすると、ホコリやカビなどの汚れが邪魔となり、上手く塗料が付着しません。 塗料によって耐候性や防汚性などの性質がありますが、外壁材に上手く付着しないことで、本来の性能を発揮されなくなります、 住宅を長く守るために、高圧洗浄は必要不可欠です。

塗料の色ムラを防ぐため

高圧洗浄を行うことで、綺麗な土台ができるので、色ムラを防ぐことができます。 汚れが付着している外壁に塗料を重ねると、凸凹な表面になってしまいます。 また、上手く塗料が付着せずに、剥がれてしまうので、ムラがある外壁に仕上がります。 美しい外観にするためには、高圧洗浄が必要です。

外壁塗装の高圧洗浄の費用相場

外壁塗装の高圧洗浄の費用相場としては、1m2あたり100〜300円になります。 バイオ洗浄を用いる場合も、この範囲内が相場です。 住宅の大きさによって異なりますが、大体10,000〜40,000円ぐらいの費用負担となるでしょう。 また、一般的に施主の水道水を使用することになるので、水道代は施主負担となります。 水道代は、1,000〜2,000円ほど必要となるでしょう。 範囲が広くなるほど、費用も高くなりますので、外壁だけでなく屋根塗装を行う場合はさらに費用がアップします。

高圧洗浄の作業中に注意しておくべきこと

高圧洗浄の作業中は、以下の内容に注意しておくことで思わぬトラブルを防ぐことができます。 外壁塗装前に確認し、参考としてみてください。

作業中は窓を閉めておく

高圧洗浄の作業中は、水が室内に入らないようにしっかり窓を閉めておくようにしましょう。 特に、スライド式の場合は、水の圧力で開かないように鍵も閉めておいた方が良いです。 大量の水を使いますので、数センチ隙間が開いていると、部屋が水浸しになってしまいます。 家族にも周知しておくようにしましょう。

作業中は洗濯物が外に干せない

高圧洗浄の作業中は、洗濯物を外に干さないようにしましょう。 水がかなり広範囲に飛び散るため、洗濯物に水や汚れが付着してしまう恐れがあります。 また、塗装中も洗濯物は室内干しがおすすめです。 塗装中は、汚れだけでなく塗料の臭いも発生しますので、洗濯物が臭くなることも考えられます。 外壁塗装を行う場合は、洗濯物が外に干せなくなると考えておいた方が良いでしょう。

事前に近隣住民へ断りを入れておく

高圧洗浄だけでなく、外壁塗装を行う前には、近隣住民へ断りを入れておきましょう。 高圧洗浄による水の飛び散りも近隣住民に迷惑を掛けてしまう恐れがありますが、他の作業でも騒音や臭いが発生します。 事前に、外壁塗装の報告やスケジュールを伝えておくことがマナーです。 高圧洗浄の場合は、実施する日程や騒音、水が飛び散る可能性があることを伝えておきましょう。 何も言わないまま外壁塗装を進めてしまうと、後々トラブルとなってしまいます。 施工後に、近隣住民との関係が悪化してしまうケースも少なくありませんので、注意しておく必要があります。

まとめ

外壁塗装の高圧洗浄は、外壁に付着するホコリやカビ、コケなどの汚れを綺麗に落とすために行います。 汚れが付着したまま塗料を重ねても、綺麗に仕上げることができません。 さらに、塗料の密着力が低下し、色ムラや凸凹した表面になってしまいます。 本来の塗料の性質が発揮されずに、防水性が低くダメージを受けやすい外壁になるため、住宅にとってもリスクが高いです。 高圧洗浄の必要性を把握しておくことで、信頼できる業者を選定できますので、今回の記事を参考にしてみてください。
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