外壁塗装の中塗りと上塗りは、どのぐらい間隔を開けるべき?
1日で3工程全て実施できるの?
公開日: 2022年07月26日 / 更新日: 2025年03月21日
外壁塗装は、基本的に下塗り・中塗り・上塗りの3工程で仕上げていきます。
できれば早く工事を終わらせたいと思っている方も多いでしょう。
しかし、塗装工事は塗料の乾燥が重要なポイントとなるため、各塗装作業の間に時間を設けなければなりません。
最後の仕上げとなる上塗り作業の前に、どのぐらい間隔を開けるべきなのでしょうか?
今回は、外壁塗装の中塗りと上塗りの間隔についてご紹介します。


外壁塗装の中塗りと上塗りは、3〜4時間開ける必要があります。
気温や湿度によっては、さらに時間を開けなければなりません。
塗料の乾燥時間を考えると、1日に全ての塗装作業を行うことは難しいです。
以下の記事で、詳しくご紹介します。
外壁塗装の中塗りと上塗りの間隔
外壁塗装の2番目の工程である中塗りと最後の仕上げの上塗りは、おおよそ3〜4時間乾燥時間として間を開ける必要があります。
ただし、気温が10度以下や湿度が85%以上の場合は、塗料が乾燥しにくい状況にあるため、5〜6時間ほど開けなければなりません。
各メーカーによって規定の乾燥時間が異なりますので、多少時間に差が生じるケースもあります。
塗装作業は、一般的な住宅で約1〜2時間ほど掛かりますので、同日に上塗りまで全て終わらせることは難しいです。
間隔を開けなければならないとは言え、間が開きすぎるのも外壁塗装ではNGとなります。
よって、中塗りを行ったあとは、最低でも3〜4時間は開け、最長でも1週間以内に上塗りを実施する必要があります。
【外壁塗装のトラブル】中塗りと上塗りの間隔が短い場合
外壁塗装は、中塗りと上塗りの間に時間を設ける必要があります。
もしも、適正時間で間隔を開けなかった場合、あらゆるトラブルが生じます。
こちらでは、中塗りと上塗りの間隔が短い場合に起こり得るトラブルについてご紹介します。
塗料の色ムラができる
外壁塗装の中塗りと上塗りの間隔が短い場合、塗料の色ムラが起きてしまいます。
間隔が短いということは、中塗りの塗料が充分に乾燥していない状態になります。
乾燥不十分のまま上塗りを実施してしまうと、中塗りの塗料が剥がれてしまい、色ムラとなってしまうのです。
また、上塗りの塗料が下塗りの塗料に吸収されてしまうため、本来の性能が発揮されません。
色ムラがある外壁は、外観が損なわれるだけでなく、防水性が低くなります。
雨水や紫外線のダメージを防ぐことができなくなるため、住宅にとってリスクが高いです。
外壁の劣化が早まる
塗料の乾燥時間が充分でない場合、外壁の劣化を早めてしまいます。
乾燥不充分が原因となる主な外壁の劣化症状として、塗膜が割れてしまう「ひび割れ」、塗膜がシワのようになる「ちぢみ」、表面に空気が入る「膨れ」などが挙げられます。
塗料の種類によって異なりますが、本来の耐用年数よりも早く外壁が劣化します。
このような症状を放置していると、次第に塗膜が剥がれてしまい、再度塗装工事を行わなければなりません。
施工費用の負担も大きくなり、打ち合わせから施工の時間も設けなければならないため、手間となります。
【外壁塗装のトラブル】中塗りと上塗りの間隔が長すぎる場合
中塗りと上塗りを行う際に、時間を開けなければなりませんが、長すぎるのも良くありません。
最長でも1週間以内に上塗りを行う必要がありますが、それ以上になると様々なトラブルが起きます。
こちらでは、中塗りと上塗りの間隔が長すぎる場合に起こり得るトラブルについてご紹介します。
外壁にホコリが付着し、表面が凸凹になる
外壁塗装の中塗りと上塗りの間隔が長すぎる場合、空気中の汚れが付着しやすくなります。
ホコリなどの汚れが付着した外壁に塗料を重ねると、凸凹した表面に仕上がります。
当初のイメージ通りの綺麗な外壁を作ることはできません。
中塗りの塗料が充分に乾燥するために、時間を開けなければなりませんが、適正な時間で行う必要があります。
塗料の密着度が低下する
中塗りと上塗りの間隔が長すぎる場合、塗料の密着度が低下する恐れもあります。
密着度が低下すると、上塗りの塗料を均一に塗装することが難しくなり、色ムラや剥がれが起きやすいです。
適切な時間を守る必要がありますので、1週間以上開けないことが望ましいです。
外壁塗装のトラブルを防ぐ方法
上記のように、中塗りと上塗りの適正時間を設けないといった業者を選んでしまうと、外壁をきれいに仕上げることはできません。
このようなトラブルを防ぐためには、次のような方法を抑えておきましょう。
相見積もりをする
外壁塗装でトラブルを防ぐためには、複数の業者に見積もりを依頼し、比較することをおすすめします。
相見積もりをすることで、費用や施工に不自然な部分がないかを事前にチェックすることができます。
価格や塗料の種類、メーカー名、作業内容を明確に記載されているかどうかを確認してみてください。
いきなり1社の見積もりのみで決めるのではなく、相見積もりをして優良業者を選定しましょう。
安価すぎるキャンペーンに注意する
なかには、キャンペーンを案内する業者もいるかもしれません。
外壁塗装の費用が安すぎる場合、手抜き工事をされる可能性もありますので、注意しておきましょう。
信頼や実績が高い業者を選ぶ
中塗りと上塗りの適正な時間をしっかり守ってくれる業者を選ぶことが大切です。
依頼を検討しているホームページや口コミなどを確認し、実績を確認しましょう。
信頼や実績が高い業者を選ぶことで、満足できる外壁を作ることができます。
まとめ
外壁塗装を綺麗に仕上げるためには、中塗りと上塗りの間隔をしっかり開けることが大切です。
目安としては、3〜4時間となり、最長でも1週間以内に上塗りを実施する必要があります。
乾燥時間が短すぎるだけでなく、長すぎるのもNGです。
間隔が短すぎると、色ムラや劣化を早め、反対に長すぎると塗料の密着力が低下し、凸凹な表面になってしまいます。
相見積もりをして、信頼や実績が高い業者を選定することが、トラブル防止になりますので、参考にしてみてください。
監修者
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喜多 史仁
株式会社喜多建設 代表取締役社長
<略歴>
高等学校を卒業後に、2代目有限会社喜多塗装店(株式会社喜多建設の前身)に塗装見習いとして入社。その後、大手自動車メーカー子会社を経験し、2000年に3代目有限会社喜多コーポレーションに職長及び取締役として入社。
2007年に社名を株式会社喜多建設に変更を機に代表取締役に就任。
埼玉県狭山市・川越市・所沢市を中心に地域に密着した外壁塗装を強みとしています。<喜多建設のこだわり>
喜多建設では、不安や疑問を持った状態で外壁塗装をすることがないようにお客様への丁寧なご説明をモットーとしております。
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