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外壁塗装で使用する塗料にはどんな種類があるの?どうやって選べば良い?
業者から「この塗料がおすすめです」と言われたものの、他の塗料との違いが分からない、という方は多いはず。また、複数の業者からそれぞれ異なる塗料をおすすめされてしまい、困惑した経験がある方もいるのではないでしょうか。
今回は、外壁塗装で使用される塗料の種類や選び方について解説します。
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業者や技術のこと
外壁塗装で使う塗料の種類や違いは、一見分かりづらいかもしれません。しかし、樹脂のグレードや油性・水性、機能性といったカテゴリーごとに見ていくことで、その差がはっきりと分かるようになります。各塗料の特徴をよく理解した上で、自分の家に合っているものを選びましょう。
外壁塗装の塗料の種類と選び方
塗料には様々な種類があり、どれを選ぶかによって耐用年数や塗装費用などが大きく変わってきます。今回は、グレードや油性・水性、機能性などのカテゴリー別に塗料の違いを見ていきましょう。 まずは塗料のグレードについてです。 塗料は主に、塗膜となる「樹脂」と、色のもとになる「顔料」、性能を高める「添加剤」の3要素から構成されています。これらのうち、塗料の耐久性に影響を及ぼすのが樹脂です。そして、塗料のグレードはこの樹脂の種類によってランク付けされています。 表の上にあるものほどグレードが高い塗料です。 以前はウレタン樹脂やアクリル樹脂がよく使われていましたが、近年はシリコン樹脂が主流となりました。 一方で、2015年に発売されたアクリル樹脂系のラジカル抑制塗料(ラジカル塗料)は、シリコンに勝る耐候性を持つ塗料として注目を集めています。水性塗料と油性塗料の違いと選び方
塗料には水性塗料と油性塗料があります。水で薄めた塗料が水性塗料、シンナーなどの溶剤で薄めた塗料が油性塗料です。さらに油性塗料は、強シンナーで薄める強溶剤形塗料と、弱シンナーで薄める弱溶剤形塗料の2タイプに分けられます。 水で希釈する水性塗料は、臭いがあまり気になりません。そのため、家が密集した住宅地での使用に適しています。ただし、低温環境では油性塗料に比べて乾きにくいという欠点も。 一方、油性の強溶剤形塗料は耐久性や防汚性に優れています。また、外装材の密着性が高いことから、耐久性の面でも優秀です。しかし、強シンナーで希釈するため、どうしても刺激臭が出てしまいます。 そんな強溶剤形塗料のデメリットを軽減したのが弱溶剤形塗料です。特徴は、油性でありながら刺激的な臭いが弱いこと。そのため、強溶剤形塗料に代わって広く使用されるようになりました。 なお現在、水性塗料は人や環境に優しい塗料として注目を集めています。メーカーも品質改善に取り組んでおり、近年は油性塗料に近い耐久性や防汚性を持つ製品も増えてきました。色付き塗料とクリアー塗料の選び方
色の有無によっても、塗料は2つのタイプに分類できます。ひとつは顔料を加えて色を付けた塗料(エナメル)、そしてもうひとつは顔料を加えない透明のクリアー塗料です。 色付き塗料と同じく、クリアー塗料にもアクリル系やウレタン系、シリコン系、フッ素系、無機系があり、グレードを選ぶことができます。 クリアー塗料は、サイディング外壁の色柄を残したいときにおすすめの塗料です。サイディング外壁の色柄はそのままに、塗膜で外壁を保護することができます。 また、クリアー塗料にはチョーキングの原因となる顔料が含まれていないため、塗膜が劣化してもチョーキングは発生しません。機能を持った塗料の選び方
近年は様々な付加機能を持った塗料が増えてきました。汚れが雨で洗い流されるセルフクリーニング機能や、カビ・藻の発生を抑制する機能など多岐に渡ります。 最近は、遮熱性と断熱性、防音効果などを併せ持つ塗料も登場しました。宇宙ロケットの機体用に開発された塗料技術を家庭用塗料に応用しており、表面に密集している特殊セラミックビーズが音の振動を分散するといいます。耐用年数はフッ素塗料並みです。 さて、このようなたくさんの機能を持った優秀な塗料の話を聞くと、ついワクワクしてしまう方は多いかと思います。しかし、塗料の機能はあればあるほど良いというものではありません。 費用も考慮しつつ、自宅の壁に必要な機能はどれなのか、業者とよく相談した上で塗料を選択してくださいね。まとめ
塗料に特にこだわりがない場合は、コストパフォーマンスに優れたシリコン塗料を選ぶのが無難です。そして、シリコン塗料の中からどの製品を選ぶかは、塗料が持つ機能性なども考慮しつつ、業者と相談して決めるのが良いでしょう。 塗料はグレードが高いものほど、あらゆる面において優れています。しかし、その性能が必ずしも自分の家に必要であるとは限りません。 塗料の特徴をよく理解した上で、自分の家に合ったものを選びましょう。
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