外壁塗装の重ね塗り効果を高める!外壁材と相性が良い塗料とは?

Q.

性能が高い塗料であれば、どんな種類でも外壁塗装に使用できるの?

外壁塗装を行うにあたり、どの塗料を選べばいいのか悩んでしまうという方が多いでしょう。
もちろん何色を外壁に使うのか色の選定も大事ですが、できるだけ丈夫な外壁にしたいと性能面も重要視したいポイントです。
何度も重ね塗りを行う外壁塗装ですが、性能が高い塗料であれば何でもいいという訳ではなく相性を確認する必要があります。
一体どのような塗料が相性が良いとされているのでしょうか?
今回は、外壁材と相性が良い塗料や相性が良い塗料を選ぶ重要性についてご紹介します。

山崎

外壁塗装では、外壁と相性が良い塗料を選定することが大事なポイントになります。
通常3回や4回と重ね塗りをして仕上げていきますが、相性が悪い塗料を使用すると充分な効果が得られません。
以下の記事で詳しくご紹介します。

相性が良い塗料を選定する重要性とは?

外壁塗装を行う際に、なぜ外壁材との相性を重要視しなければならないのか、相性の良い塗料を選定する重要性についてご紹介します。

外壁塗装の重ね塗りの効果を高める

相性が良い塗料を選定することで、外壁塗装で行う重ね塗りの効果を高めることになります。 塗装を1回で終わらせてしまうと、塗膜が薄い状態になり、剥がれてきてしまいます。 下地部分に直接雨水や紫外線が当たると、住宅にとってリスクが高いです。 重ね塗りを行うことで、塗膜が厚くなりますので紫外線や雨水などの外的要素から外壁を守ることができます。 外壁材と相性が良い塗料であればあるほど、より強固な外壁を作れるので住宅の寿命を延ばすことができるでしょう。

相性を無視すると外壁が劣化しやすくなる

外壁材との相性を無視して塗料を選定してしまうと、外壁が劣化しやすくなってしまいます。 塗料にはひび割れに追随する性質があるものや伸縮性のあるものなど、それぞれ異なる性質が含まれています。 外壁材も同様に様々な性質があるため、それぞれにデメリット面が存在します。 外壁材のデメリット面をカバーできる塗料を選ぶことが大事な作業です。

外壁塗装の重ね塗りの重要性とは?

外壁材と相性が良い塗料を選定する重要性についてお伝えしましたが、塗装回数は1回だけで良いのではと感じている方もいるのではないでしょうか? こちらでは、外壁塗装で重ね塗りが必要な理由についてご紹介します。

下塗りと中塗り・上塗りで目的が異なる

通常、外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3工程で仕上げていきます。 それぞれの工程で目的が異なるため、重ね塗りが必要となります。 下塗りは、下地の色を隠すことや塗料の吸い込みを防ぐ役割があります。 中塗りや上塗りは、外的要素から外壁を守り、外観を決定づける工程です。 全ての工程を行うことで、外壁が丈夫に美しく仕上がります。

塗料は塗装回数の規定がある

外壁塗装で使用する塗料は、塗装回数が定められています。 各メーカーが規定を定めており、塗料によって2回や3回というように回数が異なります。 塗料によって耐火性や耐久性に優れているなど様々な性質がありますが、規定通りに使用しなければ意味がありません。 それぞれの規定に沿って使用することで、本来の機能が充分に発揮されるので、重ね塗りが必要となります。

外壁材別の相性が良い塗料

最後に、外壁材と相性が良い塗料についてご紹介します。 モルタル・窯業系サイディング・木質系・ALCの4つの外壁材別にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

モルタル外壁と相性が良い塗料

モルタルの外壁と相性が良い塗料は、「弾性塗料」です。 モルタル自体の防水性が低いことから、外壁にひび割れや亀裂が発生しやすいという特徴があります。 これをカバーするためには、ひび割れに追随する性質がある弾性塗料が最も適していると言えます。 さらに、弾性塗料は防水性が高いという特長も持ち合わせているので、雨漏りの心配もなくなります。 ひび割れを放置しておくと、住宅にとって非常にリスクが高くなってしまうので、相性が良い塗料を選定しましょう。

窯業系サイディング外壁と相性が良い塗料

窯業系サイディングの外壁と相性が良い塗料は、「透湿性が高い塗料」になります。 窯業系サイディングは蓄熱性があり、熱が蓄積されやすいという特徴があります。 このような特徴がある外壁材は、雨水が浸透するたびに乾燥を繰り返すので、湿気のみを通過させる性質を持つ塗料がおすすめです。 湿気の逃げ道を確保することで、外壁の膨れなどの劣化症状が現れにくくなります。

木質系の外壁と相性が良い塗料

ヒノキのような天然木や合板を用いた木質系の外壁と相性が良い塗料は、「ウレタン塗料」です。 ウレタン塗料に含まれているウレタンは、樹脂が主原料となっています。 木製に適した塗料ですので、木質系の外壁におすすめです。 木材は温度や湿度の調整に優れているという特徴があり、柔軟性があるウレタン塗料が適しています。 シリコンやフッ素の塗料で塗装すると、硬い塗膜になってしまい伸縮性がある塗膜とは相性が良いとは言えません。 すぐ、塗膜が剥がれてしまうことになるでしょう。

ALC外壁と相性が良い塗料

ALC外壁と相性が良い塗料は、「透湿性が高い塗料」です。 ALC外壁は、耐熱性に優れており、軽くて丈夫という特長がある一方で、水を吸収しやすいという面もあります。 弾性塗料や防水塗料が合うと思う方もいるかもしれませんが、水分を内部から放出することができなくなり、塗膜が膨れたり剥がれてしまうリスクが考えられます。 そのため、水滴は通さず水蒸気のみを浸透させる塗料が最も適していると言えるでしょう。 また、油性と水性で悩まれる方もいますが、塗料による臭いの強さで選ぶことをおすすめします。

まとめ

外壁塗装は塗料を重ねて塗ることで仕上げていきます。 下塗りや中塗り、上塗りとそれぞれ目的が違い、各塗料には回数が定められています。 ルールに沿って施工していくことで、より丈夫で綺麗な外壁を作ることができます。 外壁材は、それぞれ特性が異なりますので、相性の良い塗料を用いることが大事です。 事前に塗料に関する基本的な知識を把握しておくことで、施工不良や不備を防ぐことができるでしょう。
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