軒天(軒下・軒裏)塗装の方法とは?手順や方法、施工の注意点について解説!

Q.

軒天(軒下・軒裏)の塗装はDIYでもできる?
軒天塗装の方法は?

雨や雪、日差しを遮る役割がある軒天(軒下・軒裏)は、普段あまり意識して見る方は少ないでしょう。
そのため、汚れや劣化に気付きにくい箇所でもあります。
しかし、外壁と同じように年数が経過すると汚れが付着し、劣化症状も現れやすくなります。
外壁や屋根全体というように面積が大きいわけではないので、DIYでも塗装が可能なのではと感じている方も多いでしょう。
そこで今回は、軒天塗装の手順や方法、施工の注意点についてご紹介します。

秋山

軒天(軒下・軒裏)塗装は、まず汚れを落として下地処理を行い、塗料の3回塗りで仕上げていきます。
塗装するには技術が必要であり、高所の作業は危険が伴うためDIYではなく業者に依頼しましょう。
以下の記事で、詳しくご紹介します。

軒天(軒下・軒裏)の役割は?

まず「軒」とは、住宅の屋根の窓や玄関を含む外壁部分よりも出っ張っている部分を指します。 軒下に入って見上げた部分を軒天あるいは軒裏と呼びます。 軒があることで、屋根の構造部分が隠れるため住宅の外観が美しく整えられます。 また、紫外線や雨水から外壁を守る役割があります。 さらに、火災時に屋根裏の燃焼を抑え、天井裏に空気を取り入れる換気の働きもある住宅全体にとって重要な箇所です。 あまり見えない部分だからと、汚れや劣化症状を放置したままにしていると、雨漏りが発生し大規模な補修工事が必要となってしまいます。 負担を減らすためには、定期的にメンテナンスを行うようにしましょう。

塗装工事が必要な軒天(軒下・軒裏)の劣化サイン

普段あまり意識して見ることが少ない箇所になるため、塗装工事が必要なサインを見逃さないようにすることが大事です。 こちらでは、塗装工事が必要な軒天(軒下・軒裏)の劣化症状についてご紹介します。

汚れの付着・色褪せ

軒部分も外壁全体と同じように紫外線や雨水の影響を受けるため、年数が経過するとホコリや空気中のゴミなどの汚れが付着したり、色が褪せてしまいます。 新築時と比べると、明らかに外観に変化があります。 この場合は、他の劣化症状と比べると緊急性が高くはありませんが、そろそろ塗装工事を行う時期だと把握しておくようにしましょう。

剥がれ

主に、木材や化粧合板などを使用している軒天に見られる劣化症状です。 塗装している場合は、塗膜が剥がれる状態のことを指します。 素材自体に剥がれが起きている軒天は、上から塗料が綺麗に乗りませんので、張り替え工事が必要となります。 症状が悪化すると、一部分に穴が空いてしまい雨水の浸入や動物が侵入してしまう恐れがあるため、早急に対処するようにしましょう。

カビや藻の繁殖

軒天は湿気が高くなりやすい箇所であるため、カビや藻が繁殖することもあります。 カビや藻が繁殖すると、美観が損なわれるだけでなく、雨漏り発生の原因となることもあります。 放置する時間が長くなるほどリスクは高くなり、カビや藻の根が深くなるため綺麗に落とすことが難しくなります。 外壁や屋根全体と違って、軒天は高圧洗浄の水圧や使用に注意が必要なため、できるだけ早い段階でカビや藻を落とすことが重要です。 カビや藻の繁殖を防ぎたい場合は、防カビ性や防藻性に優れている塗料を選ぶようにしましょう。

雨漏りによるシミ

軒天にシミがある場合は、雨漏りが発生している可能性が高いです。 ただし、塗膜の劣化によって、耐水性が低下しシミが発生している場合や軒天内部に水が浸入している場合があり、判断は容易ではありません。 専門的な知識を持った職人が判断することで、適切な処置が行えますので、シミを発見した場合は業者に点検を依頼するようにしましょう。

軒天(軒下・軒裏)塗装の方法

軒天塗装は、DIYで行うことも不可能ではありませんが、技術やリスクを考えると業者に依頼することをおすすめします。 塗装工程としては、次の通りです。
  • 足場設置
  • マスキング・養生
  • 洗浄、下地処理
  • 下塗り
  • 中塗り
  • 上塗り
外壁や屋根塗装と同じく、安心安全に作業を行うために足場を設置します。 軒天周辺に塗料が飛散することを防ぐために、マスキングテープやシートを貼って養生を行います。 その後、軒天に付着している汚れや以前の塗膜を研磨して取り除きます。 軒天は有孔板と呼ばれる小さい穴や換気口があるため、高圧洗浄は注意しなければなりません。 高圧洗浄によって雨漏りが発生することもあるため、水圧を抑えるなどの工夫が必要です。 下地処理の段階で、必要であれば錆止めを金属部分に塗布します。 下地が整ったら塗装作業に入ります。 基本的に、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗装で仕上げていきます。 きれいに仕上げるためには、塗料の乾燥時間や適した種類を選ぶ必要があるため、DIYでは難しい部分があります。

軒天(軒下・軒裏)塗装の注意点

軒天(軒下・軒裏)を塗装する際には、以下の内容に注意が必要です。

高所の作業は落下のリスクが高い

軒天塗装は高所作業であるため、DIYで行うとなると落下の危険性があります。 そのため、塗装業者に依頼して軒天塗装を行うことをおすすめします。 先述にある通り、軒天塗装は足場を設置します。 脚立だけだと不安定で怪我をするリスクがあるため、業者による安定した足場が必要です。

塗装だけでは修復できない劣化もある

軒天の劣化症状のうち、剥がれや雨漏り、カビ・藻など新しく塗装をしただけでは改善できないものがあります。 劣化症状を放置していると塗装だけでなく、張り替えなどの補修工事が必要となります。 その分、費用負担も大きくなりますので、定期的にメンテナンスを行うようにしましょう。

まとめ

軒天(軒下・軒裏)は、雨水や紫外線から外壁を守り、火災時の防災、換気などの住宅にとって大事な役割がある部分です。 普段はあまり意識して見ることが少ないかもしれませんが、定期的にメンテナンスを実施することで安心・安全な住宅に長く住み続けることができます。 外壁や屋根全体のように広い面積ではなく、一見DIYで塗装できそうではありますが、高所作業であるため落下する危険性があります。 また、きれいに仕上げるためには塗料や施工の知識・技術も必要ですので、軒天を塗装する場合は業者に依頼するようにしましょう。
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