モルタルとは?外壁塗装前に確認しておくべき特徴について解説!

Q.

モルタルって何?どんな特徴があるの?
モルタル外壁のメリットやデメリットについて知りたい

みなさんの住宅は外壁にモルタルが使用されていますか?
また、モルタル外壁の塗装を検討されていますでしょうか。
外壁塗装をするときには、その外壁に使用されている材料の特徴を把握しておくことをおすすめします。
今回は、モルタルの特徴や、この材料が使用されている外壁のメリット・デメリットについてご紹介します。
最後に、適している塗料についてもお伝えしますので、ぜひご参考にしてみてください。

宇田川

モルタルとは、セメントに水と砂を混ぜ合わせて作る建築材料です。
長年、外壁材として使用されてきました。
詳しい特徴について、以下の記事でご説明します。

モルタルとは?

モルタルとは、外壁に使用されている建築材料のことです。 その成分は、セメント・水・砂からできており、これらをペースト状にして使用します。 特徴としては、泥のように柔軟性が高く、耐火性にも優れているということが挙げられます。 モルタルは住宅の外壁だけでなく、室内の壁や床にも使用される材料です。 近年は、DIYの材料としても人気が高まっており、庭造りの際に使用する人も増えています。

モルタル外壁の特徴

モルタルを使用している外壁を「モルタル外壁」と言います。 その特徴としては、表面が凸凹しており、触るとザラザラしています。 これは、モルタル外壁に使用される仕上げ材によるものです。 モルタルのみを使用している外壁は、滑らかな仕上がりになっています。 モルタル外壁には様々な仕上げ工法があり、このときに使われる仕上げ材により表面に独特の特徴が現れます。

モルタル外壁のメリット

モルタル外壁のメリットについて、3つご紹介します。

耐久性に優れている

モルタル外壁のメリットの1つ目は、耐久性に優れているということです。 モルタルが耐久性に優れているため、これを使用している外壁は耐久性が高くなります。 そのため、台風などで物が飛んできて家にぶつかった場合でも、外壁が破損しにくいです。 せっかく外壁を仕上げても、すぐ破損してしまっては意味がありません。 外壁塗装は費用もかかるので、より耐久性に優れているものが好まれます。 モルタル外壁はメンテナンスを怠らなければ、半永久的に使用することができます。

耐火性能が高い

モルタル外壁のメリットの2つ目は、耐火性能が高いということです。 モルタルの成分がセメントと水と砂という不燃性のものであるため、耐火性に優れています。 元々、日本の住宅は木造のものが一般的でしたが、震災などの自然災害を経て、耐火性のあるモルタル外壁が普及していきました。 万が一、火災など起きた場合でも有毒ガスが発生しません。 そのため、外壁だけでなく室内でも使用されています。

デザインの自由度が高い

モルタル外壁のメリットの3つ目は、デザインの自由度が高いということです。 これは、モルタル外壁の魅力でもあります。 モルタル外壁は仕上げ工法の種類が多く、いろんなデザインに仕上げることができます。 職人が手作業で仕上げていくため、繊細で複雑なデザインに仕上げることも可能です。 そこに色が加わると、さらに素敵なデザインになるでしょう。

モルタル外壁のデメリット

モルタル外壁のデメリットについて、3つご紹介します。

ひび割れしやすい

モルタル外壁のデメリットの1つ目は、ひび割れしやすいということです。 これは、モルタルの性質上起きてしまうため、モルタル外壁ではほぼひび割れが起きてしまいます。 「ヘアークラック」という幅0.3㎜以下、深さ4㎜以下の髪の毛のような細いひび割れから、だんだん広がります。 ヘアークラック以上のひびのことを「構造クラック」と言いますが、この状態はかなりひび割れが進んでしまっています。 構造クラックを見つけた場合は、早急に業者に補修を依頼するようにしましょう。 放置してしまうと、このひび割れの部分から、雨水が入り込んでしまうため、住宅の内側が腐食してしまう原因になります。

チョーキング現象が起きてしまう

モルタル外壁のデメリットの2つ目は、チョーキング現象が起きてしまうということです。 チョーキング現象とは、外壁を触ったときにチョークのような白い粉が付いてしまうことを指します。 この現象が起きる理由としては、外壁が紫外線を浴びることで塗料の塗膜が劣化していき、防水性が低くなるためです。 外壁の防水性が低くなると、雨漏りが起きてしまう可能性が高くなるため、見つけた場合は早めに対策を取ることをおすすめします。

汚れが目立ちやすい

モルタル外壁のデメリットの3つ目は、汚れが目立ちやすいということです。 モルタル外壁の仕上がりの特徴として、表面に凹凸があるため、他の外壁と比べて汚れが目立ちやすいです。 また、雨水が窓などから縦状に流れるため、そこに沿って汚れが付いてしまいます。 モルタル外壁は耐久性や耐火性に優れていますが、汚れが目立ちやすい特徴があるためメンテナンスが欠かせません。

モルタル外壁に適している塗料

弾性塗料が相性が良い

モルタル外壁に適している塗料は、「弾性塗料」というゴムのような弾力のあるものです。 弾性塗料は、ひび割れに追随する特性があります。 そのため、ひび割れを起こしやすいモルタル外壁と相性が良い塗料です。 モルタル外壁を塗装する場合は、モルタルのデメリットをカバーする弾性塗料を選ぶと良いでしょう。

明るい色がおすすめ

モルタル外壁を塗装するにあたり、おすすめの色は白やベージュのような明るい色です。 なぜかというと、暗い色はモルタル外壁の特徴であるデザイン性のある模様が見えにくくなってしまう可能性が高いためです。 モルタル外壁は仕上げ工法の種類が多く、デザイン性のある仕上がりになることが魅力の1つになります。 外壁の模様をはっきり見せたい場合は、暗い色よりも明るい色の方がおすすめになります。

まとめ

モルタルは、セメントと水と砂からできている建築材料です。 この材料は柔軟性が高く、防火性に優れているため、多くの住宅で外壁だけでなく室内にも使用されています。 しかし、ひび割れやチョーキング現象、汚れが目立ちやすいというデメリットがあることを覚えておきましょう。 このデメリットをカバーするためには、相性が良い弾性塗料を使用することがおすすめです。 また、塗装をする際には、明るい色を選び、モルタル外壁の魅力である繊細で複雑な模様を活かしてみてはいかがでしょうか。

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