現場の真髄

無機塗料で塗装する場合に一手間を!

■2020/07/04 無機塗料で塗装する場合に一手間を!
日々、新たな技術と問題点を模索している喜多建設は関西ペイント様との勉強会を開きました。

この日のテーマは「無機塗料についての問題点」への対策を重点的に行いました。

最近「30年間持つ塗料です」とか「海外製の塗料で~」ウンヌンと営業マンが来たことはありませんか?

その塗料とは先に挙げた「無機塗料」なるものです。

本来、無機塗料とは有機物(添加物)のない塗料ですが、特性として「硬い」塗膜になってしまいます。

主に、営業マンの売り言葉は「メンテナンスが30年に一回で済みますよ」というものです。

モルタルならともかく、サイディングの家についても同様な言葉をかけていますね。コーキング材は8~10年程度で必ず劣化しますから不思議ですね。

さて、本題に入りますよ。

コーキング材とは建物の揺れなどによる「動き」を吸収する役割と、サイディング材の繋ぎ目を防水する役目を担っています。

この「動き」が曲者です。
地震大国日本です。それ以外にも交通事情から来る揺れもありますね。台風や強風による揺れもあります。

この状態で、コーキングの上に30年持つとされている無機塗料を塗るとどうでしょうか?

対策されている業者さんは素晴らしいと思いますが、見る限り何もされていないのが現状です。

お客様に、硬い塗料で割れる恐れがあるなんて言っていないと思います。それはそうかもしれませんがね…

関西ペイント様と話をしていくうちに、寒冷地でのサイディングへの塗装の話になりました。

主に雪が多い地方のことですね、北海道とか。



ちょっと検索で「無機塗料」を調べて来たほかの業者さんもココを見ているようなので、貴重な情報を特別に教えてあげましょう!



寒冷地では寒さゆえにコーキング材を打設した後に、関西ペイント製シープラ(シーリングプライマー)を塗布して、下地材との密着性を高めています。シープラを塗らないとコーキング部分から劣化が進み、その劣化速度は本州以南との比では無いと。その対応策としてシープラが使用されています。

水が心配な箇所にシリコンコーキングが使用されている場合、塗料を弾き塗ることができません。
そのような場合は逆プライマーという物を使用して塗装をしていますが、シープラはシリコンコーキングにも塗れ、さらに塗料の密着性を高める優れモノです。ちなみに色はシルバーです。
無機塗料のサイディング割れ対策
その寒冷地で使用されているシープラを無機塗料で塗装しているサイディングで使用してみると、硬い無機塗料が建物の動きに追従するようになったと。

ただし、100パーセント割れないではなく、
割れにくいと言った方が正しいと思います。

しかし何もしないよりは断然良いので、喜多建設ではこの方法を採用しています。



喜多建設で使用している無機塗料は「フッ素系塗料」と「無機塗料」の良いとこ取りして作られている関西ペイント製アレスダイナミックMUKIです。

すぐに劣化しては困る所(橋梁など)に使用されていたりする塗料の技術を住宅用に転用して誕生しました。
アレスダイナミックMUKI
【特長】
●フッ素塗料よりも耐用年数が高い(環境次第で15~20年)
●樹脂は海外製と違い、日本国内で生産しているため品質にバラつきが無い。他メーカーだと海外から樹脂を買っている
●完全な無機塗料ではなく、フッ素と無機塗料のハイブリッドである(良いとこ取り)

その他、あげればキリがないので是非担当者に聞いてください。きっと驚くと思いますし、納得されると思いますよ。

喜多建設では少しでも塗装を長持ちさせるために、日々切磋琢磨しています。時にはメーカー様と勉強会を開いてお互いに刺激しあっています。


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株式会社 喜多建設
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