30年持つ外壁塗装があるって、本当でしょうか。

Q.

30年持つ外壁塗装があると聞きました。
高額ですが、本当に持つのでしょうか。

また長寿命塗料の話です。実際に30年持つのかどうかは知りません。無責任に聞こえるかもしれませんが、これがポイントかもしれません。誰も知らないってことが。

砂漠に建つ小屋
喜多社長

知りません。
鵜呑みにしない方が安全ではないかと……

最近こういう話はよく耳にしています。
訪問販売の営業マンから、日本に上陸した凄い塗料があると勧められるのだそうです。
同業者から見るとビックリするような金額なのですが(何百万円です)、「30年持つ塗料やからコスパめっちゃええで〜」「よそさんでは手に入らへんペンキやから、アイミツとって比べても意味ないで〜」「サービス価格は今日だけでっせ!」と押し切られてしまうのだそうです。関西弁に意味はありません。

本当に30年持つのか、私は知りません。
たぶん誰も知らないんじゃないでしょうか?

信じるのは早いかもしれません

その塗料が施工されて30年経過していないなら、本当に30年持つかはわかりません。「理論上は持つ」みたいな話、身近に経験したことありませんか。
たとえばLED電球です。

LED電球が登場した当初は「球切れしないので理論上は半永久的。10年使えてお得!」と宣伝されました。実際に10年持ったLED電球なんて世界のどこにもないのに、3,000円近くする電球がバンバン売れました。
その結果、10年どころか数ヶ月で壊れるものが続出。球は切れなくても、放熱構造が未熟で基盤が壊れやすかったからです。
現在は長寿命になっていますが、PanasonicがLED電球に5年保証を付けたのは2016年、アイリスオーヤマは2017年。品質が安定したのはごく最近ということです。
それまでの間にハズレのLED電球を手にした人は、みんな泣き寝入りしています。

参考にできるのは、日本での実績だけ

海外製品の場合、日本でのテストが足りていないのも心配な点です。
真夏はマニラ並み、真冬は北欧並みと言われるように、日本は寒暖差が激しい国です。そして、湿度がめちゃくちゃ高い!赤道直下の国から来た外国人も、「日本の夏がこんなにつらいなんて聞いてない」とショックを受けるそうです。なんかスミマセンって感じですね……。
さらに、毎年飽きもせずやってくる台風、そして地震があります。世界の地震の10分の1は日本で起きていますから、他国とは比べものにならない過酷な環境です。

砂漠にある家と熱帯雨林にある家

砂漠にある家と、熱帯雨林にある家を想像してみてください。材質も施工方法もベストな回答は違いますよね。外壁の痛み具合は、立地条件に影響を受けます。
もし実績を見るなら、日本での実績だけを参考にするといいでしょう。

日本の塗料メーカーをなめちゃいけない

あまり知られていませんが、日本の塗料メーカーの技術は凄いんですよ〜。
塗料メーカーの世界売上ランキングに入っている企業数は、アメリカを抜いて日本が1位。日本ペイントと関西ペイントは、4位と8位に入っています。

日本ペイントは年170億円の開発費をかけています。保有特許数は1,100件以上(日本ペイント2019年統合報告書)。関西ペイントの開発費は65億4,000万円、保有特許数は1,200件以上です(関西ペイント2019年統合報告書)。
日本ペイントは不明ですが、関西ペイントは技術員だけで923人も抱えています。

その日本ペイントも関西ペイントも、耐用年数30年の外壁塗料は出していません。
私たちも海外塗料を扱っていますし、優れたものがあることは知っています。しかし、日本の塗料はまったく世界に負けていないです。
そこは安心していいところだと思います。

新しい話には慎重にならざるを得ない

30年持つ外壁塗装は、現段階では広告を信じるしかありません。LED電球の3,000円ならまだしも、数百万円だと笑えません。信じるのは時期尚早だと思います。
「凄い舶来塗料」の話は定期的に出ますが、それを売っている会社が30年後にあるかどうかもわからないです。どういう会社かよく知らないですが、最近できた会社なんじゃないでしょうか?会社の歴史も見て判断しましょう。

塗膜が30年持つからといって家を30年ほったらかしにできるわけではない、という根本的な問題もあります。それはこちらに詳しく書きました。ついでにご覧ください!
→「長寿命塗料なら、メンテフリーで何年いける?

以上、喜多がお答えしました!

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