オートンイクシードというコーキング剤は、凄いんですか?
外壁塗装の営業を受けると、このコーキングのことをプッシュされるかもしれません。喜多建設では、オートンイクシードを使うのはやめました!理由を説明します。
使うのをやめました
外壁塗装の営業マンから、こんな話を聞いたことがあるかもしれません。
「塗料だけ見てちゃダメですよ。大事なのはコーキング!うちは高耐久・高弾力のコーキング剤を使っているので、よそとは違いますよ」
凄い塗料を使ってますという営業トークがよくありますが、そのコーキング版です。
最近よく耳にするのが、オートンイクシードやTF2000という製品。
(名指ししてすみませんが、問題ないと思います!)
これは、喜多建設でも扱えますが、あえて使いません。
正確には、今は使っていません。
コーキングが固まらない施工不良
そんなに良いコーキングならと、喜多建設でもオートンイクシードを使ってみました。問題なく施工できた例もあります。
ところが、施工不良が3度も起きてしまったのです。
通常、コーキング剤は1日おけば触れるくらいまで硬化します。
そうなれば撥水性も得られるので、あとはじっくり乾いても問題ありません。
しかし、なぜかコーキングが硬化しない事件が発生。
三日経ってもドロドロのまま。
お客様にご迷惑はかけられないので、急遽別のコーキングを打ち直すことに。
まずは、チョコレート状のドロドロを手作業で取り除き、シンナーで拭き上げました。
この作業に二日かかりました。
本当に、めちゃくちゃ大変でした(もちろん実費も工賃も当社持ちです)。
メーカーさんに説明するも、聞いてくれない
硬化剤を現場で混ぜる2液式なら、配合量を間違えるとか、混ぜ方が足りないとか、当社のミスもありえます。でも、使ったのは1液式。
硬化しない理由が考えられないので、当然、品質不良を疑いますよね。
別のコーキング剤では、問題なく工事できてますし。
そこでメーカーさんに連絡したのですが、全然話を聞いてくれないのです。
「養生期間をもっと置いてみてください」と言われただけでした。
ドロドロのコーキングで3日以上待つなんて、我々の常識では考えられません。
砂や汚れがついてしまいますし、雨でも降ったら大変だからです。
そこで不信感が、じわっ~。
自社製品でそういう事故が起きたら、私ならキッチリ対応します。
可能なら現場にすっ飛んでいきます。
だって、自信がある製品なら汚名をすすぎたいじゃないですか。
原因を知りたいじゃないですか。
でも、簡単に言えば知らん顔されてしまった。
そこで不信感が、ドババッ!
念のため言っておくと、今は改善された可能性はあります。
でも、責任を持って製品を提供するという姿勢に疑問があるわけですよ。
また施工不良が起きると怖いので、使うのをやめました。
安い買いものじゃないから、実績はやっぱり大事
喜多建設では、コニシのコーキング剤を使用しています。
木工用ボンドでお馴染みのコニシは、日本トップクラスの建築用シーリングメーカー。
150年も研究開発をやっている会社なので、信頼感が違います。
なぜかわかんないけどコーキングが硬化しない、なんて絶対ない。
外壁塗装は、多くの場合100万円近い買いものになります。そして、今後10年家を守るための大事な決断です。
自動車に置き換えて考えてみてください。
100万円払って今後10年乗るつもりなのに、聞いたこともないメーカーの車を選びませんよね。
新しい製品自体を否定するのは狭量かもしれません。
でも、10年持つか保たないかという話なら、頼りになるのは実績しかありません。
実績がないのに長寿命を謳っている商品の話を聞いたら、少し冷静になりましょう。
要は、そういう営業トークに飛びつかないで!ということです。
長寿命塗料についても、同じ問題があります。
こちらのページもご覧ください!
→「30年保つ外壁塗装があると聞きました。高額ですが、本当に持つのでしょうか」
以上、喜多がお答えしました!
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