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外壁塗装でリシン吹き付けを用いるメリットは?デメリットもあるの?
モルタル外壁の表面仕上げの一種である、リシン吹き付け。
特徴としては、表面がザラザラしており、細かいデコボコがある外壁に仕上がります。
リシン吹き付けは、メリットもありますが、デメリットもある施工方法です。
今回は、リシン吹き付けで施工する際のメリットやデメリットについてを解説します。
また、最後にはリシン吹き付けで施工するときの注意点についてもお伝えします。
外壁塗装の施工方法をお悩みの方は、ぜひご参考にしてください。
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リシン吹き付けのメリットは、工事費用が安く、透湿性や通気性があります。
また、仕上がりが落ち着いた印象になります。
一方デメリットは、ひび割れが起こりやすく、汚れが付きやすいです。
以下の記事で、注意点も合わせて詳しくご説明します。
リシン吹き付けのメリット
工事費用が安い
リシン吹き付けは、他の施工よりも比較的工事費用が安いことがメリットとして挙げられます。 外装塗装は、職人の高い技術が必要な施工の場合は、費用が高くなります。 一方、リシン吹き付けはリシンガンという専用のスプレーガンで塗料を吹き付けるため、高度な技術は必要ありません。 また、使用するリシン材という素材の費用も比較的安価のため、費用面でのメリットは大きいです。 さらに、施工時間も他の方法と比べて短時間で完工します。 工事費用が安くで済むので、外装塗装の費用を抑えたい方におすすめの施工方法です。透湿性・通気性がある
リシン吹き付けの塗装を施工すると、浸透性や通気性がある外壁になります。 浸透性や通気性が高くなることで、木材の劣化を防ぐことができます。 湿気が木材の内側にたまってしまうと、腐食が進んでしまい、住宅にとって良くありません。 木材が多く使用されている日本の住宅において、リシンは相性抜群の外壁素材です。仕上がりが落ち着いた印象になる
リシン吹き付けで塗装を施工すると、つやを抑えた落ち着いた印象の外壁に仕上げることができます。 落ち着いた印象の住宅に仕上げたい方におすすめです。 リシン吹き付け外装の特徴である表面のザラザラした凹凸により、太陽光を拡散させます。 そのため、つやが抑えられた仕上がりになります。 リシン吹き付けは、落ち着いた印象のある和風住宅やヨーロピアンなオシャレな住宅に大変よく合う施工方法です。リシン吹き付けのデメリット
ひび割れが起きやすい
リシン吹き付けで塗装を施工するデメリットとしては、外壁にひび割れが起きやすいということが挙げられます。 リシン吹き付けは、薄い膜で施工されており、耐久性が強くないという特徴があります。 そのうえ、下地となるモルタル外壁が伸縮しやすく、それにリシン材が引っ張られてしまうため、ひび割れが起きやすいです。 また、1ミリを超えるひび割れが起きてしまうと、水が浸入し、雨漏りの原因となってしまいます。 このようになってしまうと、再び外壁塗装が必要です。汚れが付きやすい
リシン吹き付けで仕上げた外壁は、表面が凹凸になるため、ホコリや汚れが溜まりやすいというデメリットがあります。 落ち着いた印象に仕上がりますが、凹凸があるため、その隙間に汚れが付いてしまいます。 また、雨水がその凹凸に入り込み、カビやコケを生やしてしまう可能性も高いです。 放置してしまうと、表面が凹凸であるということもあり、なかなか汚れが落としにくくなってしまいます。 リシン吹き付けで仕上げると、落ち着いたオシャレな雰囲気のある住宅になりますが、汚れがたまってしまうと景観も損ねてしまいます。 これを防ぐためには、定期的なメンテナンスが必要です。耐用年数が短い
リシン吹き付けで施工した外壁は、耐用年数が短いことがデメリットになります。 上記のように、ひび割れが起きやすく、汚れが付きやすいため、外壁塗装の中でも耐用年数が短くなってしまいます。 耐用年数は、約8年です。 このため、ひび割れ状況や外壁の汚れ具合を確認しながら、約8年ぐらいを目途に外壁塗装が必要となります。リシン吹き付けで施工するときの注意点
これまで、リシン吹き付けのメリットとデメリットについてご紹介しました。 リシン吹き付けで外壁塗装を施工すると、その性質からどうしてもひび割れが起きやすく、汚れが付きやすいです。 しかし、比較的安価なことや木材の腐食を防ぐことができ、日本の住宅との相性も良いです。 こちらでは、リシン吹き付けで外壁塗装を施工するときの注意点についてご紹介します。 耐用年数を伸ばすためにも、以下の内容を把握しておくことが大事です。適切な下塗り材を選ぶ
リシン吹き付けで外壁塗装を施工するときには、最も適している下塗り材を選ぶことをおすすめします。 下塗り材は、下地と上塗り材を密着させるものです。 外壁の下地が塗料を吸収し、ひび割れが起きてしまいます。 よって、ひび割れが起きやすいリシン吹き付けは、適した下塗り材を選ぶ必要があります。 よく用いられている下塗り材は、「シーラー」や「フィラー」です。 シーラーという下塗り材は、下地が過度に上塗り材を吸収することを防ぎ、下地を補強して外壁のコンディションを整える役割があります。 フィラーという下塗り材は、比較的厚く塗装され、モルタル外壁に生じたひび割れを埋める性質があります。 このような下塗り材を選ぶことで、下地と塗料の密着性を強くすることができます。ひび割れを抑える塗料を使う
リシン吹き付けで外壁塗装を仕上げた際に生じる、ひび割れを抑える働きがある塗料を使用することもおすすめです。 弾性塗料という塗料がひび割れに追随する性質があり、リシン吹き付けで仕上げた外壁と相性が良いものになります。 この弾性塗料を使用することで、塗料が伸縮し、ひび割れで生じた隙間を防ぐことができます。 リシン吹き付けを選択する際には、弾性塗料を使用するようにしましょう。まとめ
外壁塗装をリシン吹き付けで仕上げると、費用面や日本の木材住宅にメリットがあります。 また、落ち着いた雰囲気のある住宅に仕上げることができます。 メリット面を見ると、外壁塗装を検討されている人にとって非常に好都合であるように思えます。 しかし、ひび割れが起きやすく、汚れが付きやすいというデメリットがあることも事実です。 今回、ご紹介したように下塗り材やひび割れを抑える働きがある塗料を使用することで、デメリットをカバーすることができます。 外壁の耐用年数を少しでも長く保つためにも、ぜひ参考にしてみてください。
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