外壁にムラが!吹き付け塗装で起こる原因と対策について

Q.

「吹き付けで塗装をした外壁にムラができてる!どうしたらいい?」
「外壁にムラができる原因はなに?」

外壁塗装後にトラブルとなる原因の1つに、「ムラができている」ということが挙げられます。
吹き付け塗装は、塗料を吹き付けるためムラができにくいと思われる方も多いかもしれませんが、そうではありません。
吹き付け塗装にもムラができてしまう原因があります。
外壁の色ムラは、住宅の雰囲気を大きく損ねるほかに、雨漏りやひび割れの原因にもなってしまいます。
吹き付け塗装でムラができてしまう原因や対策はどのようなことがあるのでしょうか?
今回は、吹き付け塗装の外壁に色ムラができる原因と対策についてご紹介します。

喜多社長

吹き付け塗装でムラが起こる主な原因は、職人の技術やその工程にあります。
そのため、信頼と実績のある業者に依頼することが大事です。
以下の記事で、詳しくご説明します。

吹き付け塗装で外壁にムラができる原因

吹き付け工法で仕上げた外壁に、ムラができてしまう原因は次の3点です。 「職人の吹き付け塗装に関する知識や技術力不足」「下塗り工程が不十分である」「外壁が乾燥していない状態で施工している」 それぞれ詳しく見てみましょう。

職人の吹き付け塗装に関する知識や技術力不足

外壁にムラができてしまう原因として、職人の知識や技術力不足が挙げられます。 吹き付け塗装でムラなく均等な外壁に仕上げるためには、職人の知識や技術が必要です。 吹き付け塗装は、スプレーガンという塗料を噴出させて塗装する工具を使用します。 一気に塗装ができる便利な工具であるとはいえ、均等に塗装することが難しいです。 吹き付け塗装を取り入れる業者が増えていますが、塗装に関わる全ての人が、これを充分に把握しているとは言い切れない部分もあります。 適切な距離から適量を吹き付けなければ、ムラができてしまうため、工法に対する知識や技術が必要です。

下塗り工程が不充分である

外壁塗装の工程である下塗りが不充分な場合に、ムラができてしまいます。 外壁塗装の工程は、下塗り・中塗り・上塗りの3段階あります。 吹き付け塗装は主にモルタル外壁に用いられることが多い工法です。 モルタル外壁は、そのまま塗料を塗ると、外壁が塗料を吸い込むことによって色ムラが起きてしまいます。 そのため、吸い込みを防ぐことができ、塗料の密着力を高める、下塗り工程を充分に施すことが必要です。 吹き付け塗装に適した下塗り材が使用されていない、下塗りが充分に施されていないことが外壁にムラができてしまう原因になります。

外壁が乾燥していない状態で施工している

外壁が完全に乾燥していない状態で次の工程をおこなうと、ムラができてしまう原因になります。 先程も述べたように、、外壁塗装は下塗りから上塗りと、3工程で仕上げています。 工程を進めていくうえで、ムラができないように施工するには、外壁が乾燥している状態で塗装をすることが大事です。 外壁塗装を施工するときには、天候が崩れる場合もあります。 塗料や雨などで外壁が乾燥していない状態で外壁塗装をおこなうと、ムラができてしまいます。

外壁塗装の色ムラを見分ける方法

「もしかして色ムラがあるかも」と感じた場合は、まずよく観察してみましょう。 こちらでは、外壁塗装の色ムラを見分ける方法についてご紹介します。

外壁に光を当てて塗装面を確認する

色ムラは光の当たり具合で見え方が変わってきますので、外壁に様々な角度から光を当ててみましょう。 また、太陽光の当たり方も大事なポイントです。 色は光の当たり方で大きく印象が異なります。 光の角度によって、色ムラに見えるものが実はそうではなかったと発見できることもあるでしょう。 落ち着いて、確認することが大切です。

近くで外壁の塗装面を確認する

色ムラが怪しい箇所に近づいてみて確認してみましょう。 近づいて見ると、より塗膜の異変に気付くことができます。 下地の色が見えていないか、塗膜が膨れていたりと色ムラがはっきりわかる場合は、放置していると危険です。 できるだけ塗装工事直後に確認するようにしましょう。

遠くから外壁の塗装面を確認する

外壁から少し離れて遠くから塗装面を確認することも大切です。 遠くから見てもはっきりと色ムラがわかる場合は、リスクが高くなります。 どの部分がより色ムラが起きているのか、場所や遠くから見たサイズ感も確認しておきましょう。 業者に伝える際には、できるだけ状況を詳しく伝えることが大切です。 慌てずに落ち着いて塗膜の異変をチェックしましょう。

ムラを放置すると外壁が劣化する

外壁塗装後にムラができている状態で放置していると、外壁の劣化が進んでしまいます。 外壁塗装に使用される塗料には、耐久性に優れているものも多くあります。 しかし、ムラができている状態で外壁を放置していると、塗料の特性が意味を成しません。 耐久性に優れている塗料を使用していても、外壁の耐用年数が短くなってしまいます。 また、ムラができていると外壁にひび割れが起きる原因となります。 最悪の事態として、外壁が剥がれる場合もあるため、放置した状態のままでは危険です。 外壁塗装後には、ムラの有無をきちんと確認しておくことをおすすめします。

外壁塗装の色ムラの大きさによるリスク度

外壁塗装の色ムラを放置すると塗膜の剥がれの原因となり、危険になります。 しかし、その危険度は色ムラの度合いによって変化します。 場合によっては、再塗装をする必要はないこともあるため、どのぐらいの色ムラができているのかを確認しておくことが大切です。 こちらでは、危険度が高い・低い色ムラの大きさや特徴についてご紹介します。

危険度低:光のあたり方によって色ムラがわずかに確認できる場合

光の当たり方によって外壁の色ムラがわずかに確認できるという場合は、比較的危険度は高くありません。 外壁塗装は人の手で行われますので、細心の注意を払っていたとしても色ムラが生じてしまう事もあります。 手抜き工事をされたというわけではありませんので、あまり心配する必要はないです。 光に当ててようやくわかる程の色ムラであれば、外壁にとって大きなリスクが生まれるというわけではありませんので、様子を見てみましょう。

危険度高:遠くから見ても明らかに確認できる大きさの色ムラがある場合

外壁から離れて遠くから見てもはっきりと色ムラがあると判断できる場合は、危険度が高いです。 距離を取って確認してもはっきり分かる色ムラは、施工中に何らかの問題が発生した可能性も考えられます。 放置していると、ひび割れが起きてしまい、住宅の寿命を縮めてしまいます。 もちろん、外観も損なわれてしまいますので、せっかく外壁塗装したのにと残念な気持ちになってしまいますよね。 発見した際は、すぐに業者に連絡し、報告と対処を求めましょう。

吹き付け塗装のムラを防ぐ対策

外壁塗装後には、色ムラが起きている箇所を確認することも大事ですが、その前に対策をしておくことも重要です。 外壁塗装は職人によって施工されますが、お客様側の対策としては、次の2点が挙げられます。 「信頼と実績のある業者に外壁塗装を依頼する」「吹き付け塗装の特徴を把握しておく」 それぞれ詳しくご紹介します。

信頼と実績のある業者に外壁塗装を依頼する

ムラがない、塗料が均等な外壁にするためには、信頼と実績のある業者に依頼することが大事です。 外壁塗装による色ムラができてしまう原因としては、職人の知識や技術が大きく影響します。 吹き付け塗装を取り入れる業者が増えているため、経験不足の人が施工する場合もあるでしょう。 そのため、業者選びが重要なポイントになります。 吹き付け工法に限らず、外壁塗装は人の手でおこなわれるため、ムラが全くできないとは言い切れません。 信頼と実績のある業者に依頼することがムラを防ぐ第一の対策となります。

吹き付け塗装の特徴を把握しておく

ムラができない外壁にするための対策として、吹き付け塗装の特徴について把握しておくことが大事です。 吹き付け塗装は、比較的短時間で完工しますが、塗料を均等に塗るには職人の技術力が必要です。 距離感や量などを見定めて塗装する技術を持ち合わせていなければ、ムラができてしまう原因になります。 また、吹き付け塗装には適した下塗り材を使用することが大事です。 施工時に使用される塗料や工程についてきちんと説明を受けておくことで特徴を把握することができます。 素人目でも確認できることが増えるでしょう。

外壁のムラはやり直してもらえるのか?

色ムラを発見した場合、すぐに塗装をやり直してもらえるのかどうか気になりますよね。 実は、外壁の色ムラをやり直してもらえるケースと、対処してもらえないケースがあります。 全ての色ムラを再塗装してもらえるわけではありません。 こちらでは、塗装による色ムラをやり直してもらえるケースとそうでないケースについて、それぞれご紹介します。

外壁のムラをやり直してもらえるケース

次の2パターンであれば、塗装による色ムラに対してすぐに対処してもらえる可能性が高いです。
外壁塗装直後の明らかな色ムラがある場合
外壁塗装直後にぱっと見て分かるぐらいの色ムラを発見した場合は、すぐに対処してもらえる可能性が高いです。 明らかに、色味が異なる部分がある、塗料の厚みが違う箇所があるといった異変を見つけた際には、早急に担当した業者に連絡してみましょう。 塗装直後であれば、保証もあり、負担なくやり直しをしてもらえる可能性も高まります。 時間が経つと、経年劣化と判断されてしまうケースもありますので、早めの処置が重要です。
足場撤去前
外壁塗装をやり直すという場合も、足場の設置が必要となります。 そのため、足場を撤去する前であれば再度足場を組み立てる必要もなくなるため、早急にやり直しをしてもらえる可能性が高いです。 施工中も自身で外壁を確認しておくと、色ムラが起きていることを発見しやすいでしょう。 足場を組み立てる際には、騒音が発生するため、やり直しとなるとまた近隣住民へ挨拶や説明を行わなければならないという手間もあります。 足場撤去前であれば、面倒な手間も省けますので、塗装作業が完了したタイミングで塗装面を確認してみましょう。

外壁のムラをやり直してもらえないケース

一方、次のケースの場合、塗装による色ムラをやり直してもらえない可能性が高いです。
色ムラが軽度である場合
光に当ててやっと分かるくらいの色ムラや近距離でようやく分かる程度の色ムラは、軽度であるためやり直しに対応されない可能性があります。 外観を大きく損なうものではなく、機能的にも問題ないためやり直しは不要と判断されるでしょう。 色ムラが軽度の場合は、必ずしも技術不足や知識不足というわけではありません。 業務上、どうしても発生してしまう色ムラもあります。 サイズなどが気になるという場合は、業者に相談してみましょう。

外壁にムラを発見した場合は業者に早めに連絡を

自宅の外壁にムラを発見した場合は、できるだけ早めに業者に連絡をしてください。 サイズ等の詳細が分かると対処も早いでしょう。 いろんな距離からムラに見える部分を見てみてください。 吹き付け塗装は、塗材に使用される石が凸凹していることで、光の加減でムラに見える場合があります。 慌てずに、落ち着いて確認してみましょう。

業者とトラブルになった場合は第三者機関に相談を

万が一、色ムラを巡って塗装業者とトラブルとなった場合は、第三者機関に相談してみましょう。 外壁塗装に関する相談窓口としては、「独立行政法人 国民生活センター」や「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」、あるいは自治体の相談窓口や弁護士が挙げられます。 公的機関を含めあらゆる相談先を把握しておくと、いざというときに大変な思いをせずに済みます。 安心して外壁塗装を終えられるように、信頼できる相談先を見つけておきましょう。

まとめ

吹き付け塗装でムラができてしまう原因として、職人の知識や技術不足が大きく影響します。 比較的短時間で塗装が完了し、便利な工具を使用する吹き付け塗装ですが、技術が充分でない場合はムラができてしまいます。 そのうえ、適切な材料と細かい工程の知識が不足している場合もムラが起こる原因です。 万が一、外壁のムラを放置していると、耐久性が落ち外壁が剥がれ落ちてしまう、最悪の状態になってしまいます。 これを防ぐためには、信頼と実績のある業者に依頼することが大事です。 また、吹き付け塗装の特徴についてを把握しておくことをおすすめします。 確実にムラができていると感じたときは、早めに連絡をするようにしましょう。
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