入居率が変わる!人気が高いアパートの外壁色や注意点について解説

Q.

「アパートの人気のある外壁色は?」
「アパートの外壁の色を決める際に、注意すべきことは?」

アパートの印象は、外壁の色によって全く異なるものになります。
不思議なことに、外壁の色によって入居率も大きく変わってきます。
人気のある色や選ぶ際の注意点を把握していると、所有するアパートの空室対策にもなるでしょう。
今回は、アパートの外壁に人気の色や、外壁色を選ぶ際の注意点についてご紹介します。

山崎

アパートの外壁に人気のある色は、シンプルで飽きがこない色になります。
上下や縦にアクセントをいれることで、よりおしゃれな外壁に仕上がります。
人気色や注意点について、以下の記事で詳しくご紹介します。

アパートの外壁に人気が高い色4選

アパートの外壁色として人気が高い色は、ベージュ系・グレー系・ブラウン系・ホワイト系が挙げられます。 比較的、シンプルで飽きがこない色が人気となっています。 それぞれの特徴について見てみましょう。

ベージュ系

外壁に選ぶと、柔らかい印象を与えるベージュ系が人気の色となっています。 外壁に使用されるベージュ系の色は、ホワイトに近い薄い色やブラウンに近い濃い色、ピンクやオレンジの色味があるものまで幅広いです。 そのため、ベージュ系と一括りにしても、オーナーの選ぶ色によって全く違う雰囲気になります。 ベージュ系は幅が広い色ですが、いずれも温かみがあるため、ファミリー層を迎え入れる際にも好印象となるでしょう。

グレー系

年齢や性別問わず人気の色として挙げられるものがグレー系になります。 外壁に使用すると、落ち着いた雰囲気に仕上がります。 同じグレー系であっても、濃淡が異なることで全く違う雰囲気のアパートに仕上げることができます。 シックで落ち着いた印象のアパートに仕上がるため、女性だけでなく男性の入居者にも喜ばれるでしょう。 また、グレー系の外壁は汚れが目立ちにくいため、オーナーにとってもメリットが大きいと言える色です。

ブラウン系

落ち着いた雰囲気や高級感のある雰囲気に仕上がるブラウン系が、アパートの人気が高い外壁色となっています。 ブラウンという色は、木や土といった自然を思わせる色となっており、都会から離れた緑の多い地方にもよく溶け込みます。 また、ブラウン系も色の濃淡が異なることで、全く違う雰囲気のアパートに仕上げることができる色です。 濃いブラウンの外壁に仕上げると、モダン系な高級感のある印象のアパートに、薄いブラウンの外壁に仕上げると、より周囲の自然と合う温かみのある印象のアパートとなります。 いずれにしても、好印象を与える外壁に仕上げることができるため、人気の高い色となっています。

ホワイト系

シンプルで清潔感のあるホワイト系もアパートの外壁色として人気が高い色となっています。 ホワイトはシンプルな色であるため、和風・洋風問わず、あらゆる内装のアパートにマッチします。 清潔感もあるため、アパートの入居者に喜ばれる色であることは間違いありません。 また、ホワイトは膨張色であるため、外壁に使用すると建物を大きく見せる効果があります。 開放感のあるアパートに仕上げることができます。

目的別のおすすめアパート外壁色

アパートの外壁塗装をするにあたって、仕上がりのイメージや希望に沿って外壁の色を選ぶ方が多いでしょう。 こちらでは、外壁塗装を実施する目的別に合う色についてご紹介します。 今回は、「汚れが目立ちにくい」「高級感がある」「劣化しにくい」の3点に絞ってお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

汚れが目立ちにくい仕上がりにしたい場合

外壁の汚れを目立ちにくくしたい場合は、グレー系やベージュ系といった中間色がおすすめです。 外壁に付着しやすいホコリや砂埃などはグレーやベージュに近いため、元々グレーやベージュのような場所に付着すると目立ちにくくなります。 反対に、汚れが目立ちやすい色はホワイト系やブラック系です。 ホワイトは黒っぽい汚れがはっきりわかってしまい、ブラックはホコリや砂埃が付着した際に白っぽく目立ってしまいます。 できるだけ外壁の汚れが目立たないアパートにしたいという方は、グレー系やベージュ系から選択してみてください。

高級感がある外観にしたい場合

高級感がある外観にしたい場合は、ブラック系やブラウン系の外壁色がおすすめです。 原色系を使用すると、ポップな印象になりやすく、希望しているイメージとは違ったものになります。 高級感が出る色は、比較的ダーク系になりますので外壁に用いると暗くなりすぎる可能性もあります。 ブラックベースにブラウンを差し色で使用したり、少し明るめの色を用いるなどバランスを見て配色を決めることがポイントとなるでしょう。 色は、面積の大きさで全く異なる印象になりますので、見本などでシミュレーションをしっかり行うことが大事です。

劣化しにくい外壁にしたい場合

一度外壁塗装をすると約10年ぐらいは同じ色で過ごすことになるため、できるだけ劣化しにくい色を用いたいものです。 経年劣化しにくい外壁にしたい場合は、彩度が低い色がおすすめです。 彩度とは、色の強さや鮮やかさの度合いのことを指します。 彩度が高いほど鮮やかな色になり、逆に低いと落ち着いた印象の色になります。 外壁の色が彩度が高いものであると、紫外線や雨水の影響で色褪せしやすくなってしまいます。 次第に色が薄くなり、塗装直後の鮮やかさはなくなります。 そこで、彩度が低い色を選ぶと、元々淡い色であるため色褪せが起きにくく、長期間塗装したての美しい外観を保つことができるでしょう。

アパートの外壁は2色選ぶとよりおしゃれに

アパートの外壁は、先程述べた色を組み合わせることで、よりおしゃれに仕上げることができます。 その色の使い分けは、大きく分けて2通りあります。 上下で変える方法と縦にアクセントの色を入れる方法です。 それぞれ詳しく見てみましょう。

1階と2階で色を変える

アパートの1階と2階の外壁を別の色を選択することで、印象を変えることができます。 この場合、2階の外壁を薄めの色を選ぶことで、アパートが大きく見えるという視覚効果があります。 1階の外壁が濃い色となるため、重厚感や高級感のあるアパートとなるでしょう。 1階と2階で同系色を使用すると、まとまりがあるおしゃれな印象を与えます。 異なる色味を選ぶ際には、バランスが大事です。

縦にアクセントの色を入れる

アパートの外壁を縦にアクセント色を入れることで、よりおしゃれな雰囲気に仕上げることができます。 この場合は、アパートの中心にある内階段やエントランス部分の外壁を別の色で塗装します。 アクセントとして中心を目立たせるためには、同系色よりもバランスのいい異なる色味を使用することがおすすめです。 外壁を異なる色で挟む形になり、おしゃれな印象を与えることができるでしょう。

アパートの外壁色選びの失敗例

施工後に後悔しないように、外壁の色選びは慎重に行わなければなりません。 こちらでは、外壁塗装の色選びの失敗例を3点ご紹介します。

失敗例①塗装後の仕上がりがイメージと違った

外壁塗装後の仕上がりがイメージしていた色と違ったというケースです。 色には「面積効果」があり、同じ色でも面積が変化すると見え方やイメージが異なってきます。 色を選ぶ作業の段階で、小さい見本だけで比較しているとこのような失敗を招いてしまう恐れがあります。 イメージと違ったと感じても、すぐにやり直しをすることができるわけではありません。 色の面積効果を充分に理解し、施工に入る前に慎重に見本を参考にすることで回避していきましょう。

失敗例②汚れが目立ってしまう色だった

外壁は、常に雨水や紫外線などの影響を受けるため、汚れが付着します。 黒っぽい色であれば汚れが目立たないだろうと思っていても、実際は白っぽい汚れが目立ってしまいます。 せっかくきれいに塗装してもすぐに汚れが付いているように見え、清掃やメンテナンスを行う手間が掛かってしまうでしょう。 上記で説明した通り、外壁の汚れが目立ちやすい色と目立ちにくい色があります。 外壁は汚れてしまうと理解し、色選びを行うようにしましょう。 汚れが目立ちにくくしたい場合は、中間色を選んでみてください。

失敗例③周辺住宅から浮いてしまっている

外壁塗装後に後悔することとして、周辺住宅から浮いたデザインになってしまったということも挙げられます。 周辺と馴染む色やデザインに決めることも外壁塗装のポイントの一つです。 なかには、景観ガイドラインが定められている地域もあるため、使用できない色もあるかもしれません。 好きな色を使用したいという気持ちも理解できますが、地域のルールや周辺住宅の色・デザインを意識することも大切です。

アパートの外壁色を決める際の注意点

アパートの外壁は、色を決める際の注意点について5点ご紹介します。

アパートのニーズに合わせた色を選ぶ

アパートの外壁色を決める際には、ターゲット層のニーズに合わせた色を選ぶようにしましょう。 第一印象はアパートの入居率を左右するため、オーナーの好みよりもターゲットに合った色を選ぶことが大事です。 アパートは、その土地によってファミリーや学生などターゲットが異なります。 また、入居者の男女比や年齢層によってもニーズが異なるため、外壁の色選びはこのことを重視しなければなりません。

使用する色の数は3つまでに抑える

アパートの外壁色を選ぶにあたって、使用する色の数は3色までとすることがポイントになります。 3色以上になってしまうと、バランスが悪いデザインに見えてしまい失敗してしまう可能性が高いです。 また、配色のバランスも重要です。 3色使用したい場合は、ベースカラーが約70%、アソートカラーが約25%、アクセントカラーが約5%の割合で構成しましょう。 ツートーンカラーで仕上げたい場合は、7:3もしくは6:4が理想です。

カラーサンプルで外壁のシミュレーションをする

アパートの外壁色を選ぶ際には、業者のサンプルを参考にシミュレーションしてみましょう。 色のイメージは個人によって異なり、業者の保有する塗料の色と違う可能性もあります。 外壁塗装後にイメージと違ったということを避けるために、あらゆるサンプルを確認しておくことは大事です。 カラーサンプルだけでなく、カラーシミュレーションを用いて、実際にアパートの外壁に使用した場合のイメージを近づけておくようにしましょう。

太陽光の下で色を確認する

色は、面積効果だけでなく光の種類や当たり方によっても見え方が大きく異なります。 外壁は太陽光に当たっているため、蛍光灯の下だけではなく太陽光の下で色を確認するようにしましょう。 色見本やカラーシミュレーションを室内だけで確認すると、施工後に「イメージと違った」と感じてしまう可能性が高くなります。 また、天候や時間を変えて太陽光の下で確認することも大切です。 晴天時や雨天時、朝・昼・夜で外壁の色の印象が変化しますので、時間を掛けて慎重に色を選びましょう。

地域の景観ガイドラインを確認する

アパートの外壁色を選ぶ際には、地域の景観ガイドラインを確認しましょう。 景観を損なわないように「景観ガイドライン」が定められています。 該当する地域で外壁塗装をおこなう際には、これに沿った色を選ぶ必要があります。 その地域のコンビニなどのチェーン店も景観ガイドラインに合わせた色で外壁が塗装されているため、アパートも対象です。 景観ガイドラインに沿う色としては、自然に溶け込むアースカラーが多く用いられています。 アパートの外壁塗装時には、地域の景観を守る色を選ばなければいけないということを覚えておきましょう。

アパートの外壁塗装タイミングはいつ?

最後に、アパートの外壁塗装を実施するタイミングについてご紹介します。

劣化症状を発見したとき

外壁は、年数が経過すると劣化症状が現れてきます。 放置していると、雨漏りが発生したり、外壁だけでなく内側の構造が腐食してしまうといったリスクが高くなります。 劣化症状は外壁塗装のサインになりますので、発見した際には施工を検討してみましょう。 主な劣化症状としては、触れると白い粉が付着するチョーキング現象や塗膜の剥がれ、ひび割れ、カビ・藻の繁殖などが挙げられます。 長期間放置せず、業者に点検・メンテナンスを依頼しましょう。

塗料の耐用年数が近づいてきたとき

外壁塗装に使用する塗料には、それぞれ耐用年数が定められています。 前回の使用した塗料を確認し、耐用年数が近づいてきたタイミングで再塗装を検討してみると良いでしょう。 メンテナンスフリーに近い種類もありますが、絶対にメンテナンスが不要というわけではありません。 定期的に外壁をメンテナンスすることで、住居者が安心して過ごせます。

まとめ

アパートの外壁に人気が高い色としては、シンプルで飽きがこないベージュ系・グレー系・ブラウン系・ホワイト系となっています。 その濃淡によって全く異なる雰囲気に仕上げることができます。 また、高級感や清潔感のある外壁に仕上がるため、老若男女問わず喜ばれるでしょう。 よりおしゃれなアパートにするためには、このような色を2色使うことがおすすめです。 上下で塗り分けたり、中心に異なる色を塗装する方法があるため、ニーズに合わせた方法を選ぶと良いでしょう。 外壁の色を選ぶ際には、イメージと合うようにサンプルを参考にし、景観ガイドラインを確認することも大事です。 入居率は第一印象が大事なるため、アパートの外壁の色選びは慎重におこないましょう。
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