外壁塗装の中塗りって何?
中塗りをすることで、どんな効果があるの?
公開日: 2022年04月16日 / 更新日: 2025年03月29日
外壁塗装は、一般的に下塗り・中塗り・上塗りの3工程で仕上げていきます。
住宅を美しく仕上げるためには、適切な方法で施工する必要があります。
下塗りはベースとなる作業になり、上塗りは仕上げの作業です。
では、中塗りは外壁塗装において、どのような効果がある作業なのでしょうか?
また、用いられる塗料はどのような種類かも気になりますよね。
今回は、外壁塗装の中塗りについて施工の効果や使用する塗料をご紹介します。


中塗りとは、外壁塗装で2番目に行う工程です。
中塗りを行うことで、雨風や紫外線などから外壁を守ることができます。
以下の記事で詳しくご紹介します。
【外壁塗装】中塗りとは?
中塗りとは、外壁塗装で2番目に行う工程のことを指します。
一般的に、外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りの全部で3工程必要となります。
中塗りと上塗りは、同じ塗料を使用することが多いです。
同じ塗料を使用するのであれば、中塗りは必要ないのではないかと感じるかもしれませんが、中塗りをすることで外壁にとってメリットがたくさんあります。
また、塗料の各メーカーの規定により、回数が決められていますので外壁塗装するときにはこれを守る必要があります。
【外壁塗装】中塗りによる効果について
外壁塗装で中塗りを行うことで、次のような効果があります。
色ムラや気泡を防ぐ
中塗りを行うことで、外壁に色ムラや気泡ができることを防止します。
中塗りを省いてしまうと、下塗りで作り上げた土台の上に1回しか塗料を塗布しない形になります。
高い技術を持っている職人であっても、1回のみの塗装で色ムラや気泡を全く出さないということは難しい部分があります。
上塗りの前に中塗り工程を挟むことで、より綺麗な外観に仕上げることができます。
外壁を外的要因から守る
中塗りを行うことで、紫外線や雨風などから外壁を守ることができます。
中塗りで使用する塗料には、外的要素から外壁を守るための性質が多く含まれています。
外壁は、紫外線や雨風などの影響を直接受ける部分になりますので、傷まないようにカバーができるものが必要です。
外壁が傷んでしまうことで、外観がボロボロになってしまうだけでなく、雨漏りの原因になることもあります。
家全体が大ダメージを受けてしまうので、しっかり外から守ることが大事です。
【外壁塗装】中塗りと上塗りで同じ塗料を使う理由
多くの場合は、中塗りと上塗りで同じ塗料を使用しています。
なぜ、中塗りと上塗りが同じ塗料を使用する必要があるのか、その理由についてご紹介します。
耐久性を高めるため
中塗りと上塗りで同じ塗料を使用する理由は、耐久性を高めるためです。
外壁に使用する塗料は、紫外線に強かったり、汚れが付きにくいなどの性質が含まれています。
同じ塗料を重ねることで、各塗料に含まれている効果をより高めることができます。
耐久性が高まることで、外壁をより強固にできますので、住宅にとってメリットが大きいです。
色が違うと外観が損なわれる
中塗りと上塗りの色を同じにすることで、外観が綺麗な状態を長く保つことができます。
外壁は年数が経過することで劣化症状が進んできます。
一番上の上塗りの塗料が薄くなってきたり、剥がれてしまうことで中塗りの塗料が見えてしまいます。
もし、中塗りと上塗りで違う色を使用していると、外観が損なわれてしまうことは言うまでもありません。
箇所によって、全く違う色が見えてしまい、元々の綺麗な状態からかけ離れてしまうでしょう。
違う塗料を使うメリットもゼロではない
中塗りと上塗りで同じ塗料を使用することが多いですが、違う塗料を使用するケースもあります。
違う塗料を使用することでメリットもありますので、一概に必ず同じ塗料を使うべきであるとは言い切れません。
中塗りと上塗りで違う塗料を使うことで、施工不良を発見しやすいというメリットが挙げられます。
施工からあまり期間が経っていないのに、外壁に不具合が生じてしまうという場合は、施工不良である可能性が高いです。
上塗りとは違う中塗りの塗料が見えてくるので、どの部分が劣化しているのかが発見しやすいでしょう。
【外壁塗装】中塗りで使用する塗料の種類
中塗りで使用する塗料は、大きく分けて4種類あります。
それぞれの特徴についてご紹介します。
アクリル
アクリル系の塗料は、中塗りで使用する種類のなかで価格が安いです。
しかし、耐用年数が短いという特徴もありますので、他の種類に比べると使用頻度は高くはありません。
色の特徴としては、ツヤがあって発色も良いです。
また、カラーバリエーションや種類が多く、塗装の知識が高くなくても扱いやすいため、DIYでも使いやすいでしょう。
ウレタン
ウレタン系の塗料は弾性があるため、外壁にひび割れが起きにくいという特徴があります。
弾性とは、スポンジやゴムのように衝撃を受けても元に戻るような力のことです。
色にツヤがあり、高級感のある仕上がりになります。
一方で、紫外線や雨水に弱いという特徴もあり、汚れやすいというデメリットも挙げられます。
よって、外壁のメイン部分よりは付帯部などに使用したり、DIYで使用したい方におすすめです。
シリコン
シリコン系の塗料は、価格や耐用年数を他の種類と比べるとコストパフォーマンスに優れています。
耐用年数は約10~15年です。
価格は、上記のアクリル系やウレタン系と比べると高いですが、耐用年数が長いため1㎡あたりの単価を計算するとコストパフォーマンスが良いです。
また、耐候性や耐火性、防汚性に優れているので、長期間綺麗な外壁の状態を保つことができます。
しかし、塗料を弾く性質があるので、密着性には優れていません。
高い技術や知識が必要となりますので、業者に依頼するときには注意しておきましょう。
フッ素
フッ素系の塗料は、他の種類と比べて価格が高いです。
耐用年数が長いということもあって、商業施設や飛行機などにもよく使用されています。
また、耐久性や耐熱性、防カビ性、防藻性など多くの特性があるので、外壁の劣化を防ぐことができます。
メリットが多いと感じますが、価格面がネックとなる方も少なくないでしょう。
また、ツヤなしの種類がありませんので、ツヤを抑えたデザインが好みの方にとっては不向きかもしれません。
まとめ
中塗りとは、外壁塗装の全行程のなかで2番目に行う工程です。
美しい外壁に仕上げたり、外的要素から守る効果があるので、欠かせない作業となっています。
また、上塗りと同じ塗料を使用することが多いですが、違う塗料を使用することで施工不良を発見しやすいというメリットもあります。
同じ塗料を使うと、塗料の効果をより高めることができ、綺麗な状態を長くキープできます。
塗料の種類や使い方のメリット・デメリットを把握することで、イメージ通りのデザインに仕上げられるでしょう。
監修者
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喜多 史仁
株式会社喜多建設 代表取締役社長
<略歴>
高等学校を卒業後に、2代目有限会社喜多塗装店(株式会社喜多建設の前身)に塗装見習いとして入社。その後、大手自動車メーカー子会社を経験し、2000年に3代目有限会社喜多コーポレーションに職長及び取締役として入社。
2007年に社名を株式会社喜多建設に変更を機に代表取締役に就任。
埼玉県狭山市・川越市・所沢市を中心に地域に密着した外壁塗装を強みとしています。<喜多建設のこだわり>
喜多建設では、不安や疑問を持った状態で外壁塗装をすることがないようにお客様への丁寧なご説明をモットーとしております。
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