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外壁の色あせはなぜ起こるの?
色あせしやすい、しにくい色は?
新築からあるいは前回の外壁塗装から10年ほど経過すると、色あせが起こり外観が変化してきます。
色あせが起きている住宅は、美観が損なわれるだけでなく、チョーキング現象やクラックなど様々な劣化症状が発生しやすくなります。
住宅へのリスク面も考慮すると、できるだけ長く綺麗な状態を保っておきたいですよね。
今回は、外壁の色あせが起きる原因や色あせしやすい、しにくい色についてご紹介します。
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外壁の色あせは、紫外線や化学反応、施工不良が主な原因となります。
よって、原色に近く尚且つ暖色系は色あせがしやすく、紫外線を反射しやすい色が色あせしにくいです。
以下の記事で、詳しくご紹介します。
外壁の色あせはなぜ起こる?
塗装したての頃と比べて、外壁が色あせる主な原因は主に3つ挙げられます。 こちらでは、外壁の色あせが起こる原因についてご紹介します。原因①紫外線による塗料の劣化
外壁に使用する塗料は、紫外線の影響を受けて劣化しやすくなります。 紫外線エネルギーによって塗料に含まれる顔料の原子が破壊され、色が褪せてしまいます。 紫外線が原因であるため、日当たりの良い場所はより色あせしやすいです。 原子の結合が破壊され、本来の色が出なくなるため塗装したての頃と比べると明らかに外観が変化します。原因②化学変化による物質の変化
化学変化による影響で、物質が変化し色あせが起きます。 そのため、日当たりが悪い場所でも色あせが起きてしまうのです。 例えば、外壁に金属製を使用している場合、酸化することで錆びてしまいます。 素材自体が変質することで色が変わってしまうというケースです。 外壁は雨水や酸素、日光などの外的要素の影響を常に受けるため、化学変化が発生し、素材の物質が変化しやすくなります。原因③外壁塗装の施工不良
もしかすると、前回の外壁塗装で施工不良があったかもしれません。 塗料が乾燥不十分のまま次の作業を行っていたり、下地にあった塗料が使用されていないなど様々なミスが起きている可能性もあります。 外壁塗装に使用する塗料には、それぞれ耐用年数が定められています。 万が一、規定の耐用年数よりも短い期間や施工後すぐに色あせが起きている場合は、一度業者に問い合わせてみましょう。外壁の色あせを放置するリスク
紫外線や化学反応あるいは施工不良によって外壁の色あせが発生しますが、放置していると住宅にとって大きなリスクとなります。 こちらでは、外壁の色あせを放置するリスクについてご紹介します。美観が損なわれる
外壁が色あせることで、もちろん見た目が悪化してしまいます。 色があせるので、全体的に暗くくすんだような雰囲気になり、古い印象を与える住宅になります。 美観をできるだけ長く保つためには、色あせしにくい色を選ぶことをおすすめします。チョーキング現象が起こりやすくなる
色あせている外壁は、同時にチョーキング現象が発生しやすいです。 チョーキング現象とは、塗料本来の性能が発生しにくい状態になり、手で触れると白いチョークのような粉が付着する現象のことを指します。 外壁の防水効果が低下しているというサインになり、雨水が浸透しやすくなり、カビやコケが発生しやすい状態にあります。クラック(ひび割れ)が発生しやすくなる
色あせを放置する期間が長くなると、塗料が本来の性能を発揮しなくなり、クラック(ひび割れ)が発生しやすくなります。 クラックのサイズが大きくなると、雨漏りの原因にも繋がります。 また、地震が発生すると倒壊するリスクも大きくなるため、早急に補修が必要です。外壁が色あせしやすい色TOP3
外壁塗装で使用する色には、色あせしやすいカラーがあります。 共通点としては、原色系に近く暖色系であるということです。 こちらでは、色あせしやすい色をランキングでご紹介します。1位:赤
赤色は最も色あせしやすいです。 暖色系の原色という鮮やかな色であり、耐光性が高くないので色あせが目立ちやすいです。 赤色の大きな建物である東京タワーは、5年に一度塔体塗装工事を実施し、美観を保っています。2位:黄
色あせが早く起こりやすい色として黄色が挙げられます。 黄色は濃淡の違いによって様々な種類があります。 はっきりとした鮮やかな黄色はもちろん、クリーム系に近い黄色も汚れと合わさって色あせが目立ちやすいです。3位:緑
最近、外壁塗装で人気が高い緑色も色あせしやすい色になります。 鮮やかな濃い緑を使用すると、より色あせが目立ちやすい外壁になります。外壁が色あせしにくい色TOP3
色あせしやすい色がある一方で、色あせしにくいカラーも存在します。 紫外線の影響を受けにくく、光に分解されにくい種類が色あせしにくい種類となります。 こちらでは、色あせしにくい色をランキングでご紹介します。1位:白
白色は最も色あせしにくい色です。 太陽光を吸収しにくく、色あせの原因である紫外線のダメージも受けにくいことから色あせしにくいです。 ただし、空気中のホコリや排気ガスの汚れが黒っぽいため、白い外壁は汚れが目立ちやすいという特徴もあります。 白色を使用する場合は、防汚性に優れていたり、部分的に使用するなどデメリットをカバーできる工夫を用いると良いでしょう。2位:黒
黒色塗料の顔料は、、カーボンブラックという原料によって構築されています。 このカーボンブラックは、着色力が高く、色の原子の結合が光に分解されにくいという特徴があります。 よって、色あせがしにくくはなりますが、黒色の外壁は白っぽい汚れが目立ちやすいというデメリットも持ち合わせています。3位:青
青色は、原色系ではありますが光を反射する特徴があります。 そのため、紫外線のダメージを受けにくく、色あせしにくい色として挙げられます。外壁の色あせを防止する方法
外壁の色あせに強い塗料を選ぶことで、長期間綺麗な住宅を保つことができます。 最後に、外壁の色あせを防止するための方法についてご紹介します。 外壁塗装を検討している方は、ぜひこちらを参考にしてみて下さい。色あせしにくい色を選ぶ
白・黒・青のような色あせしにくい色がおすすめです。 紫外線のダメージを受けにくく、原子の結合が光によって分解されにくいため、長期間美観を保つことができます。ラジカル制御塗料を選ぶ
高耐候酸化チタンと光安定剤を配合して作られたラジカル制御塗料は、チョーキング現象に強く色あせしにくい塗料です。 ラジカルという紫外線による劣化を助長する成分を抑える働きがあるため、他の塗料と比べて色あせしにくいという性質があります。 ただし、ラジカル制御塗料にも耐用年数が定められているので、規定の時期が近づいたらメンテナンスを実施するようにしましょう。まとめ
外壁塗装に使用する塗料は紫外線のダメージを受けやすく、化学変化によって素材自体が変質してしまうため、色あせてしまいます。 色あせを防ぐために、色あせしにくい色やラジカル制御塗料など色や塗料の種類にこだわって施工を実施することをおすすめします。 たかが色あせだと放置せず、できるだけ長期間美観を保つ工夫をし、住宅を守るようにしましょう。
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