吹き付け塗装という施工方法があると聞いたんですが、どのような特徴がありますか?
他の塗装方法とはなにが違いますか?
公開日: 2021年12月16日 / 更新日: 2025年03月22日
外壁塗装の工法には、「吹き付け塗装」と「手塗り塗装」があります。
手塗り塗装は、職人がハケやローラーを用いて外壁を塗装する方法です。
吹き付け塗装は、これとは使用する道具が異なります。
工法の特徴を把握しておくことで、外壁塗装をするときに適した方法を選択することができます。
今回は、吹き付け塗装に注目して、その特徴や手塗り塗装との違いについてご紹介します。


吹き付け塗装は、塗料を専用器具を使って塗装を行う工法です。
手塗り塗装と異なる点は、使用する道具と仕上がりの質感です。
また、それ故にメリット・デメリットも異なります。
以下の記事で、詳しくご紹介します。
吹き付け塗装とは?
吹き付け塗装とは、「スプレーガン」という専用機器を使用して、壁面に塗料を塗装する工法です。
スプレーガンを使用するので、塗料が霧状に噴出します。
主に、モルタル外壁の仕上げに施工される方法で、外壁の表面が凸凹のある、ザラザラした仕上がりになります。
吹き付け塗装の仕上げの種類
上記で紹介した通り、吹き付け塗装で施工した外壁は、表面に凹凸があるのが特徴です。
吹き抜け塗装は、仕上げ方の種類がいろいろあります。
同じ吹き付け塗装でも、使われる材料や特徴が異なります。
こちらで、吹き付け塗装の仕上げの種類をご紹介します。
スタッコ仕上げ
セメント・砂・石灰・水を混ぜたスタッコという材料を使用して、外壁塗装を仕上げる方法です。
重厚感があり、凹凸がはっきりしている特徴があります。
実際に触れてみると、吹き付け塗装の中でも比較的なめらかになっています。
リシン吹き付け仕上げ
リシン吹き付け仕上げは、塗料に骨材と呼ばれる細かく砕いた砂や石と、セメントや樹脂を吹き付けて外壁塗装を仕上げる方法です。
スタッコ仕上げと比べて、塗膜が薄く、ザラザラした特徴があります。
塗膜が薄いため、浸透性や通気性のある外壁に仕上げることができます。
吹き付けタイル仕上げ
吹き付けタイル仕上げは、スタッコ仕上げやリシン吹き付け仕上げと異なり、必要工程が多いです。
専用の塗料を吹き付けて凹凸をつくり、さらに上から塗料を重ねていきます。
仕上がりが、タイルのようなツヤのある硬い外壁になる特徴があります。
厚みがあるので、耐用年数が長いです。
吹き付け塗装のメリット
吹き付け塗装のメリットについてご紹介します。
主なメリットは以下の通りになります。
・施工時間が短く・費用が安い
・ムラなくきれいな仕上がりになる
・凹凸のある複雑な外壁塗装が可能
施工時間が短く・費用が安い
吹き付け塗装はスプレーガンを使用します。
そのため、建物の外壁のような広い施工範囲の場合は、一気に塗装することができます。
よって、短時間で完工することが可能です。
また、施工時間が短時間で済むため、人件費が抑えられ、施工に必要な費用が安いです。
できるだけ早く、安い費用で外壁塗装をしたい方にとっては、嬉しいメリットでしょう。
ムラなくきれいな仕上がりになる
吹き付け塗装は、スプレーガンを使用するため、塗料を均一に塗装することができます。
そのため、ムラがないきれいな外壁に仕上がります。
また、上記のような多様性のある外壁に仕上がるので、重厚感や高級感があるきれいな雰囲気に仕上げることができます。
凹凸のある複雑な外壁塗装が可能
吹き付け塗装の特徴として、表面が凹凸のある外壁に仕上げることができます。
手塗り塗装では困難な複雑な仕上がりも、吹き付け塗装だと可能です。
重厚感や高級感のある外壁に仕上げたい方におすすめです。
吹き付け塗装のデメリット
吹き付け塗装のデメリットについてご紹介します。
主に、デメリットとして挙げられる内容は以下の通りです。
・施工時の騒音が大きい
・塗料が近隣住宅に付着してしまう可能性がある
・表面の凹凸に汚れがたまりやすい
施工時の騒音が大きい
吹き付け塗装で使用するスプレーガンの機械音が大きいことがデメリットとして挙げられます。
防音のものもありますが、完全に無音ではありません。
そのため、周辺からクレームを受けてしまう可能性もあります。
吹き付け塗装で施工する場合は、この点を把握しておくことが大事です。
塗料が近隣住宅に付着してしまう恐れがある
吹き付け塗装は、スプレーガンを使用するため、塗料が近隣住宅に付着してしまう恐れがあります。
スプレーガンから霧状で広範囲に塗料が噴出するため、可能性がゼロとは言えません。
このため、密集した住宅地での吹き付け塗装を選択することは難しいでしょう。
吹き付け塗料で施工する場合は、他の工法と比べてさらに近隣住宅への配慮が必要になります。
表面の凹凸に汚れがたまりやすい
吹き付け塗装の仕上がりが、表面に凹凸があるため、汚れがたまりやすくなってしまいます。
上記にあるように、多様性のある仕上がりになりますが、その一方でデメリットもあることを把握しておきましょう。
吹き付け塗装と手塗り塗装の違い
吹き付け塗装と手塗り塗装の違いは、使用する道具や仕上がりです。
よって、メリット・デメリットが異なり、適している建物が違います。
上記でご紹介したように、吹き付け塗装はスプレーガンを使用します。
一方で、手塗り塗装で使用する道具は、ハケやローラーです。
手塗り塗装は、吹き付け塗装よりも模様の多様性に欠けているので、吹き抜け塗装のような種類の多い仕上がりにすることはできません。
しかし、手塗り塗装の方が仕上がりの塗膜は吹き抜け塗装よりも厚くなるので、耐久性が高いです。
また、手塗り塗装は吹き付け塗装のような騒音問題が起こりにくく、近隣住宅に塗料が付着してしまう可能性が低いです。
このようなメリット・デメリットの違いから、最近は一般住宅の外壁塗装に、手塗り塗装が用いられることが多くなっています。
まとめ
吹き付け塗装は、スプレーガンという専用機器を使用し、霧状に塗装する方法です。
ムラなくきれいな外壁に仕上げることができ、ご自身がイメージする雰囲気の外壁に近づけることができるでしょう。
しかし、一方でデメリットがあることも把握しておいた方が良いです。
吹き付け塗装は使用する機械の特徴から、騒音が大きく、近隣への配慮が必要です。
最近は、一般住宅の外壁塗装は手塗り塗装が増えていますが、吹き付け塗装でしかできない仕上げ方があります。
今回の内容を参考に、検討してみてください。
監修者
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喜多 史仁
株式会社喜多建設 代表取締役社長
<略歴>
高等学校を卒業後に、2代目有限会社喜多塗装店(株式会社喜多建設の前身)に塗装見習いとして入社。その後、大手自動車メーカー子会社を経験し、2000年に3代目有限会社喜多コーポレーションに職長及び取締役として入社。
2007年に社名を株式会社喜多建設に変更を機に代表取締役に就任。
埼玉県狭山市・川越市・所沢市を中心に地域に密着した外壁塗装を強みとしています。<喜多建設のこだわり>
喜多建設では、不安や疑問を持った状態で外壁塗装をすることがないようにお客様への丁寧なご説明をモットーとしております。
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