外壁のツタが大繁殖。自分で何とか取る方法はあるのか

Q.

外壁にツタがたくさん繁殖しています。
自分で取る方法はありますか?

ツタは外壁を痛めるので、できれば早めに取ってください。自分でやればタダ!それはそうなんですが、おすすめしません。理由はいろいろありますが、まずは命の危険が…

Category : その他のこと
Tags : ツタ
外壁のツタ
平林

危ないのでやめてください。
はしごから落ちて毎年約30人が死にます。

承知しました!自分で外壁のツタを取る方法を説明します!

1 まずは安全な足場を組みます

単管と言われるパイプの足場ではダメですよ。渡し板のある足場でないと作業できません。土地が水平でなかったり、家の形が不定型な場合は、それに合わせて足場を設計しましょう!

2 ツタを手で取り除きます

ツタ植物は、茎の途中からも根を出します。これを気根と言います。気根が強烈に外壁に食い込んでいるはずなので、めげずに取りましょう。幅広のスクレーパーがあると便利ですよ!

3 高圧洗浄機で洗い流します

業務用の高圧洗浄機で、残った気根やツタによる汚れを洗い流します。家庭用の高圧洗浄機では圧力が足りないので、業務用をご購入ください。だいたい一台50万円から100万円で購入できます!

わーい。完成~! できるかいっ!と思った方はお電話ください(*・ε・*)

転落事故が、なくならない

少々真面目な話をします。
外壁のツタをご自身で取るのは、第一に危険なのでやめてください。
(地面から出たばかりのかわいいツタならOK。これは高所の話です)

一般の方が足場を組むことはないでしょうから、間違いなく脚立で挑戦するはずです。
身近な物なのでピンとこないかもしれませんが、実は脚立は使い方が難しい上に、大変危険な道具なのです。

厚生労働省によると、労働災害による死亡事故原因の1位が「墜落・転落」。 平成30年度の調査結果では、256人が亡くなっています。

また、21,221人の方が休業4日以上の死傷災害を受けています。
「墜落・落下」のシチュエーションで最も多いのが、はしご等(はしご、脚立、作業台)からの落下です。
はしご等から転落して亡くなる方は、だいたい毎年30人弱です。これ、労災のデータなので一般の方は含まれていません。プロですらこの数字ですからね……。

●平成30年の労働災害発生状況を公表/厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04685.html
高い場所で慣れないツタ取りをするのは、ちょっと電球を替えるとか棚の上の物を取るといった動作とは危険度が違います。絶対にやめましょう。

手では完全に取れない

ツタの気根というのは、こんなものです。Wikipediaに投稿された「あおもりくま」さんの画像をお借りしました。

なかなかにしてグロ……違った、生命力溢れる姿ですよね。
ツタの繁殖力の正体はこれです。茎の途中からどんどん気根を出し、新しい茎を伸ばしていきます。気根はしっかり食いついているので、簡単には剥がれません。

スクレーパーでガリガリやると、下の塗料まで剥いでしまいます。
どうせ塗り直す前提だとしても、凹凸のある塗装面をそのまま塗ると仕上がりも凹凸になってしまいます。
そこで下地を平らにならす作業が発生します。これが大変。 最初から塗装面に大きな傷は付けないのが得策です。

塗装のタイミングでやれば、足場代が浮く

広範囲・高所にツタが繁殖した場合は、足場がないと完全除去はできません。
足場を何度も組むと、それだけでバカバカしいほど費用がかかるので、「外観に関わる工事はまとめて」が賢い方法です。

外壁に茂ってしまったツタは、それだけ取っても汚れが残ることがほとんどなので、塗装して綺麗にする方が多いですよ。
外壁塗装のタイミングで、ツタの撤去もプロにお任せください。

以上です!喜多建設の平林がお答えしました!

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