外壁塗装には種類があるの?塗装の種類や特徴は?
公開日: 2023年10月09日 / 更新日: 2025年03月27日
「外壁塗装にはどんな種類があるんだろう」「色んな塗料があるみたいだけど、どれを選べば良いの?」など、外壁塗装を初めて業者に依頼するときは、疑問や不安でいっぱいですよね。
また、業者からおすすめの塗装方法を教えられても、「他にもっと良い塗装の種類があるのでは……」と二の足を踏んでしまう方も少なくないはずです。
そこで今回は、外壁塗装の種類や塗料の機能性などについて解説します。


外壁塗装の種類は使用する塗料によって決まります。
塗料は壁を着色するためだけのものではありません。塗料には様々な種類があり、どれを選ぶかによって、壁の見た目だけでなく機能性・耐久性も変わってきます。
以下の記事で、詳しくご紹介します。
外壁塗装の塗料には種類がある
外壁塗装の種類は、施工時に使用する塗料によって決まります。
塗料は壁を着色するためだけのものではありません。選ぶ塗料によって、壁の見た目はもちろん、耐久性も変わってきます。また、近年は断熱性や防カビなど、様々な機能を備えたものも増えてきました。
外壁塗装の塗料の種類は以下の通りです。
塗料にはグレードがあります。上表では、上に記載されているものほどグレードが高く、価格も高額です。
ただ、グレードの高い塗料ほど耐用年数も長いため、長い目で見れば、ハイグレードな塗料を使用した方がトータルコストをおさえられる可能性はあります。
外壁塗装の塗料の種類と特徴
塗料は主に、塗膜になる樹脂と、色・光沢を付ける顔料、性能をアップさせる添加剤の3要素から構成されています。これらのうち、耐久性の決め手となるのは樹脂です。塗料のグレードは、この樹脂の種類によってランク付けされています。
グレードが高い順に、各塗料の特徴を見ていきましょう。
無機塗料
紫外線の影響で劣化してしまう樹脂成分がほとんど含まれていない塗料です。そのため、耐候性が高く、色褪せ・変色も起こりにくいとされています。また、カビや苔が発生しにくいことも特徴です。
無機塗料は、通気性や日当たりに難がある住宅に向いています。
フッ素塗料
耐候性や防水性、防汚性などに優れた塗料です。
商業施設をはじめ、大型の建物でよく採用されています。価格が高いため、劣化しやすい部分にだけ使われることも。
シリコン塗料
現在の主流の塗料です。耐久性とコストパフォーマンスの高さが魅力。機能を付加した塗料が多いことも特徴のひとつです。
費用対効果が高い塗料を選びたい方に適しています。
ウレタン塗料
柔軟性と密着性があり、複雑な形状の外壁にも対応できる塗料です。ただ、近年はあまり使われなくなりました。
費用は抑えつつ、10年くらい耐えられる塗料を選びたい方に向いています。
アクリル塗料
とにかく費用をおさえたい方には最適ですが、耐久性は他の塗料に劣ります。
今後、長く住む予定がない家や、家のイメージを気軽に変えたい方に向いている塗料です。
近年、アクリル塗料はあまり使われなくなりました。しかし、アクリル樹脂系ラジカル抑制塗料など、シリコンを凌ぐ耐候性を備えたことでヒットした商品もあります。
塗料の機能性にも種類がある
近年は様々な機能を持った塗料が増えてきています。塗料を選ぶ際は、グレードやツヤの有無だけでなく、機能性もよく確認しましょう。
- ・遮熱性
- ・断熱性
- ・透湿性
- ・防カビ、防藻性
- ・ラジカル抑制
遮熱性
太陽光の反射率を上げ、外装材の温度上昇を抑制する機能です。室内温度の上昇も抑えられるため、夏場は節電効果も期待できるでしょう。
外装材の劣化も抑えられます。
断熱性
熱を伝わりにくくする機能です。
熱や冷気を室内に通しにくくする効果があります。また、室内の温度が逃げにくくなることもメリットです。
透湿性
外部からの水の侵入は防ぎつつ、内部の湿気は外に逃がす機能です。内部結露を防ぐ効果もあります。
透湿性のない防水塗料を使用すると、内部からの湿気が塗膜の内側にたまり、水膨れを起こしてしまうため要注意です。
防カビ、防藻性
カビや藻の発生を抑制します。耐候性の高い塗料に付加されていることが多い機能です。
菌の繁殖を防ぐ薬剤が使われており、カビや藻が付きやすい住宅に向いています。
ラジカル抑制
塗膜が紫外線や雨などに晒されると、塗膜内の白色顔料から「ラジカル」という劣化因子が発生します。この状態が進行すると、白色顔料が剝き出しに。手で壁を触ったときに白い粉が付く、「チョーキング」と呼ばれる現象が起こります。
ラジカル抑制は、このラジカルの発生を抑えて塗膜の劣化を防ぐ機能です。塗膜内にラジカルが発生したとき、白色顔料を膜で覆うことでラジカルの拡散を防ぎます。
この機能を持ったラジカル抑制塗料は、2015年に発売されました。汎用シリコンよりもコストや耐久性に優れ、耐用年数も長いことから、注目を集めています。
自分に合った外壁塗装の塗料の選び方
外壁塗装は、家の美観や耐久性を大きく左右する重要な工事です。自分に合った外壁塗装の塗料を選ぶ際は、下記のポイントを押さえておきましょう。
- ツヤの有無に注目する
- 外壁材と塗料の相性を考慮する
- 「何から家を守りたいのか」を考える
- 業者に相談する
詳しく解説します。
ツヤの有無に注目する
外壁塗装における塗料のツヤは、見た目だけでなく、耐久性やメンテナンスにも影響を与えます。塗料のツヤには、下記のように選択肢があり、それぞれ特徴やメリットは異なります。
ツヤの有無 |
特徴 |
ツヤあり |
|
ツヤなし |
|
半ツヤ |
|
家の外観やライフスタイルに合わせて、最適なツヤの塗料を選ぶことが大切です。塗料選びに失敗しないためには、見た目だけでなく耐久性やメンテナンス性を考慮しましょう。
外壁材と塗料の相性を考慮する
下記のように、各外壁材には、それぞれに適した塗料があります。
外壁材 |
適した塗料 |
モルタル |
弾力性のある塗料 |
サイディング壁 |
透湿性が高い塗料 |
ALC (軽量気泡コンクリート) |
湿気を逃す塗料 |
金属サイディング |
防錆効果のある下塗り材と塗料 |
外壁材に合わない塗料を使うと、早期に劣化してしまったり、塗装が剥がれたりする可能性があります。そのため、事前に適した塗料を選ぶことが必要です。
外壁塗装を長持ちさせるためにも業者と相談し、外壁材に最適な塗料を選びましょう。
「何から家を守りたいのか」を考える
家は日々、次のような要因によってダメージを受けています。
- ・紫外線
- ・風雨
- ・湿気
- ・カビ
そのため、外壁塗装を選ぶ際には、「家を守るために何から重点的に保護したいのか」を明確にしましょう。
紫外線が強い地域では、紫外線に強い塗料を選んで、色あせや劣化を防ぐことが重要です。また、湿気が多い地域では、防水性や防カビ・防藻機能が求められます。
密集地に住んでいる場合、火災対策を意識した防火塗料を選ぶことが必要です。塗料によっては、耐火性や耐熱性が備わっているものもあります。
さらに、自分の家がどのような環境にあるのか、どのようなダメージをもっとも受けやすいかを考えるのも大切です。家の環境に適した塗料を選ぶことが、家の寿命を延ばし、長期的な維持管理につながります。
業者に相談する
塗料選びは知識や経験が必要です。家の立地条件や外壁材、さらには既存の塗装状態を考慮し、最適な塗料を選ぶことが大切です。
多くの業者は、無料で現地調査を行い、その結果をもとに適切な塗料を提案してくれます。
また、塗料に関する質問や疑問にも親切に答えてくれる業者に相談すれば、納得のいく選択ができるでしょう。業者選びの際には、価格だけでなくサービス内容や保証内容も確認する必要があります。
保証年数やアフターケアも、安心して長期間住み続けるための重要なポイントです。外壁塗装を依頼する際は、複数社から見積もりを取り、比較検討してください。
適切な業者を選ぶことで、外壁塗装の効果を最大限に引き出し、満足のいく仕上がりを実現できます。
外壁塗装なら喜多建設にお任せください!
喜多建設は、埼玉県を中心に地域密着型で外壁塗装を行っている実績豊富な会社です。大正3年に創業した喜多建設は、これまでに12,000棟以上もの塗り替え実績を誇ります。
お客様のニーズに合わせた最適な塗料を提案し、耐久性・デザイン性・機能性のすべてを兼ね備えた塗装を提供します。
また、施工後もアフターケアを実施。塗装の効果を長期間維持できるよう、サポート体制を充実させています。技術力の高い職人が丁寧な塗装を行うため、安心してお任せいただけます。
外壁塗装を考えている方は、ぜひ喜多建設にご相談ください。専門的な知識と豊富な経験を持つスタッフが、お客様の大切な家を守るために、最適な塗料と施工方法を提案します。
喜多建設の施工事例
ここでは、喜多建設の施工事例を3つ紹介します。
【所沢市の施工事例】
所沢市にお住まいのO様邸で外壁塗装工事・屋根塗装工事を施工した事例です。 塗装工事完了後も、色のバランスや艶など絶妙なバランスが取れていました。住宅地の中でも、新築に近い形になり、よい仕上がりになりました。 お客様も仕上がりには大変満足されており、弊社スタッフも嬉しく思っています。工事完了後には、奥様の手作り料理まで振る舞っていただきました。 外壁塗装・屋根塗装は、一生のうち何度も行うものではありません。だからこそ、絶対に失敗したくない工事です。 塗装でお困りごとがありましたら、気軽に喜多建設にご相談ください。 |
【鶴ヶ島市の事例】
今回は、鶴ヶ島市にて新たに完工した事例です。 外壁塗装を通じて、住宅が新築同様に美しく蘇り、印象的な仕上がりでした。使用された塗料は「キクスイのロイヤルシリコン」で、色は「ブロークンホワイト」と「チャコール」の組み合わせです。この色の組み合わせは外観にメリハリを与え、全体に上品な印象を与えます。 塗装の工程は、下塗りから中塗り、上塗りまで丁寧に施され、仕上がりの美しさが際立っていました。さらに、雨樋も同様に美しく塗装され、全体の統一感を持たせています。 洗練されたデザインを手に入れたい方に、おすすめの組み合わせです。喜多建設では、ショールームに色見本を多く取り揃えており、お客様の理想にぴったりの色選びをプロの視点でサポートしています。 外壁塗装に関する質問や相談も随時受け付けており、どのような疑問にもお答えしていますので、気軽にお問合せください。 |
【川越市の事例】
川越市のS様邸にて、3階建ての外壁塗装と屋根塗装を施工した事例です。8年前に他社で塗装された際は、下地処理が不十分で、外壁のチョーキングや欠落が進行し、劣化が激しい状態でした。 とくに外壁の状態が悪く、チョーキング(塗装面の粉吹き)や外壁の欠落、天井の欠落などが見受けられました。当時の工事金額が140万円だったにもかかわらず、結果的に状態が悪化してしまったため、高額だったことは明らかです。 喜多建設で行った雨樋の交換を含めた外壁塗装は、税込120万円です。さらに15年保証を提供しており、将来のメンテナンスもサポートします。 喜多建設は、完全自社施工でお客様と直接相談しながら進めています。塗装をお考えの方は、ぜひ気軽に相談ください。 |
外壁塗装を検討している方は、参考にしてください。
まとめ
外壁塗装で使用する塗料は、自身の目的に合ったものを選びましょう。
外壁をできるだけ長持ちさせたい場合は、耐用年数の長い塗料が適しています。耐用年数が長いものほど価格も高くなりますが、次回の塗装時期を遅くできるため、ランニングコストはおさえられるかもしれません。
また、近年は様々な機能を持った塗料が増えてきました。エコな家を目指したい方には、遮熱性・断熱性を備えた塗料がおすすめです。また、通気性に難がある住宅には、防カビ・防藻性の機能を持った塗料が適しているでしょう。
一口に「塗料」と言っても、様々な種類があります。プロである塗装業者のアドバイスも参考に、自分の家に合った塗料を選んでくださいね。
このページに掲載するかどうかはお約束できませんが、お問合せには必ずお返事しております。
何でもお気軽にお問合せください。