外壁塗装の色選びで失敗するパターンは?よくあるトラブル事例7選

Q.

外壁塗装の色選びで失敗するパターンにはどんなものがある?

外壁塗装の色選びは、失敗事例が少なくありません。外壁はそう簡単に塗り替えられるものではないため、できることなら失敗はしたくないですよね。

色選びで失敗するケースはある程度決まっています。施工後に、「こんな色にしたくなかったのに……」と後悔するのを避けるため、失敗パターンを事前に学んでおきましょう。

Category : その他のこと
Tags : 色選び
木中

実際の仕上がりがイメージしていた色よりも明るい・暗い、外壁の色が周囲の環境と馴染まず自宅だけが浮いて見えるなど、外壁塗装の色選びには失敗事例が少なくありません。
しかし、失敗パターンはある程度決まっています。事前に把握しておけば、致命的な失敗は避けることができるでしょう。
以下の記事で、詳しくご紹介します。

外壁塗装の色選びでよくある失敗パターン7つ

自分が思い描いていたイメージと、実際に塗装された壁の色合いが大きく違っていた、というトラブルは珍しくありません。 ここでは外壁塗装の色選びでよくある失敗事例を7つご紹介します。業者に依頼するときの参考にしてくださいね。

実際の仕上がりがイメージしていた色よりも明るい・暗い

同じ色でも、塗りつぶされている面積によって見た目の印象は違うものです。 大きな面と小さな面に同じ色を塗った場合、大きな面の方が明るい色はより明るく、暗い色はさらに暗く見えます。また、鮮やかな色はより鮮やかな印象に。これは「色の面積効果」という現象によるものです。 「塗装後の壁の色が、色見本帳で見た色よりも明るく・暗く見える」と感じた場合、この現象が原因かもしれません。 外壁の色を決めるときは小さいサンプルだけで判断せず、A4判の色見本でも確認してみましょう。また、色の面積効果を考慮し、明るい色はワントーン暗い色を、暗い色はワントーン明るい色を選択すると、想像通りの仕上がりになる可能性が高まります。

家が目立つ

外壁に個性を求めすぎた結果、街の景観に合わず妙に目立つ家になってしまった、という失敗事例も。 自分好みの色が自宅の壁にも合うとは限らないものです。また、あまりにも景観にそぐわない色や配色を選択すると、近隣住民とのトラブルに発展しかねません。 家は個人のものですが、外壁の色は周囲に馴染むものを選ぶことが大切です。

家がテカテカしている

同じ色でも、ツヤのある塗料とツヤのない塗料では見た目の印象が大きく変わるものです。 ツヤありの塗料には、汚れが付きにくいというメリットがあります。しかし、塗料のツヤあり・ツヤなしは、家のデザインも考慮した上で決めましょう。 一般的に和風住宅にはツヤなしの塗料が使われますが、仮にツヤのある塗料で塗装した場合、どうにも落ち着きのない家に仕上がることでしょう。また、サイディングもデザインによっては、ツヤの程度が増すと落ち着かない印象になってしまうことがあります。

色の組み合わせに違和感がある

選んだ色自体が素敵であっても、色の組み合わせ方を誤ると妙に奇抜な家になってしまいます。 例えば青とオレンジのツートンカラーを選択したり、純和風の家の外壁を鮮やかな緑色で塗ったりしたら、とても違和感がありますよね。また、オシャレな家にしようと色をたくさん使いすぎると、まとまりのない印象になってしまいます。 配色はPCCSの色相環などを参考に選ぶのがおすすめです。ツートンカラーの家の配色は、色相環上で近い色もしくは反対側にある色を選べば、大きく失敗することはありません。 そして、複数の色を使いたい場合は、3色までに留めておくのが無難です。メイン色と引き立て役になる色、アクセントとして使う色をバランス良く組み合わせましょう。

汚れが目立つ

「汚れが目立たないよう濃い色を選んだのに、かえって汚れが目立ってしまった」という場合、汚れの色に合わない色を外壁に選んでしまった可能性があります。 例えば、黒い床の上に黒い髪の毛が落ちていても気が付かないかもしれませんが、白っぽい埃が落ちていたら目に入ってしまうはずです。また反対に、白い床の上に黒い髪の毛が落ちていたら目立ちますが、白っぽい埃は見落としてしまうかもしれません。 このように、汚れの種類によって、それを際立たせてしまう色は異なるのです。 よく土埃がたつ地域ならベージュやブラウンを、雨だれが気になる家には明るい色ではなく濃い色を選ぶと、外壁の汚れが目立ちにくくなります。 また、汚れが付きにくい塗料を選んだり、ツヤありの塗料を選んだりすることでも、壁の汚れを軽減することができるでしょう。

すぐ色褪せてしまった

外壁の色が褪せてくる原因は主に2つあります。太陽による紫外線エネルギーと、化学変化による変質です。 色の組織である顔料の原子が、紫外線エネルギーで破壊されると劣化が進んでいきます。これに対抗する力(耐候性)は色によって差があるため、色褪せしにくい色を選ぶようにしましょう。 白や黒、青、ベージュなどは色褪せしにくく、反対に赤や紫、黄色などの鮮やかな色は褪せやすいです。 色褪せしやすい色を使いたい場合は、ラジカル制御塗料などの紫外線に強い塗料や、耐用年数が長いフッ素塗料や無機塗料を選ぶようにしましょう。

付帯部の色と調和がとれていない

雨樋などの付帯部の色は家のアクセントカラーになるため、屋根や外壁の色とのバランスを考慮しながら決める必要があります。 付帯部の色をバラバラに選ぶと、まとまりのない印象になってしまうため要注意です。また反対に、すべての付帯部を同じ色で統一すると、アクセントカラーの割合が大きくなりすぎて、かえってアンバランスな仕上がりに。 屋根と窓の庇は同じ色にする、横樋と縦樋の色を変えてみるなど、工夫次第で家の印象はかなり変わります。全体のバランスを考慮しながら色を決めましょう。

まとめ

一般的に、外壁塗装の頻度は10年に1回です。つまり、外壁の色選びによって、その後の10年間が決まると言っても過言ではありません。 外壁の色は塗装のプロである業者ともよく相談して、しっかり時間をかけて決めてくださいね。
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