吸盤根(きゅうばんこん)
普段の生活の中では身近な言葉ではありません。
今回はそんな吸盤根を持つ「ツタ」のお話です。
住民の方の意志により、外壁をツタが覆いつくしている住宅があります。
また、ツタが生えるのを意図していない方もいらっしゃいます。
そんなブドウ科のツタ、岩や木を「つたって」成長する所から「ツタ」と名付けられました。
●特徴は…
・吸盤根(又は気根)を出して茎を支えながら「登る」ことや狭い箇所にも入り込む。
・吸盤根を残した状態にすると、そこからでも水を吸い上げて増えていく。
・家を覆いつくせれば夏場の温度が下がる(学校などで行っていますね)
一番太い茎が見えます。これを主管として派生していきます。
この茎をチカラ任せに引っ張ると外壁の基材を剥がしてしまうこともあります。
かなりの力持ちなんです。
通常はカワスキという道具を使って地道に取っていきますが、今回は急遽カッターで行いました。
もちろん、壁に傷を付けないように慎重に。
カッターを入れる方向は主管から伸びていく方向に刃を入れて切っていきます。
この作業の繰り返しです。
春一番が吹き荒れ、隣地に切ったツタが飛ばないように気を付けて作業し、やっとツタが除去できました。
しかし、よく見るとまだ「根っこ」は残っています。
このまま外壁塗装をすると新しい気根が出てきて、また繁殖を始めます。
この後にバーナーで根っこを焼いていきます。
もちろん、サッシ廻り・木製の個所は焼けませんので、ケレン作業を念入りにやるしかないのです。
軒天にも大量のツタが。
白い点が吸盤根の跡です。
生物の力は強いので、色々な隙間に入り込んでとんでもないパワーを出します。
昔、アスファルトを突き抜けてでてきた「根性大根」を思い出していただければ。
そのパワーでサッシに入り込むと…
歪み・変形したりします。
根っこですから水を貯めやすく、外壁塗装とは相反するものです。一概に「ダメ」とは言えませんが、塗装工事する際には障害になることはご理解ください。
新築時の建物は「水分が多い」ので、10年ほどかけて「乾燥」させていきます。
次に、乾燥した家を外から来る「水分」から守るのが塗装工事なのです。
ツタを這わすのも、自然に這ってしまったのも、頭を悩ませますね。
ツタにお悩みの場合は、一度当社にご相談ください。答えがそこにありますよ。
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株式会社 喜多建設
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