現場の真髄

【コラム3】現地調査で見えてくる屋根の劣化症状

■2020/07/25 【コラム3】現地調査で見えてくる屋根の劣化症状
いつまで降り続くのってくらい、雨に悩まされています。

なので、このいうときに【コラム】シリーズを書いてみたりしますよ!


普段、様々なお宅を現地調査させていただいておりますが、皆様が口にそろえて言う言葉が…

「思ったより傷んでいるのね」という言葉です。

雨漏れや様々な理由により直接的な被害にあった方は、ある程度の状況予測は付いていたりします。

が、

今回は「滅多に屋根を見上げない方、屋根が見えない方」に向けてコラムを書いていきます。
コロニアル屋根 黒カビや苔などの発生
●コロニアル
いわゆるスレート屋根で、塗装面が劣化して雨水が流れにくくなり、そこに苔が生えている状態です。
緩勾配の屋根に多いのが特徴で、急勾配の屋根でも日当たりが良くない北面などに多く見られます。

苔や黒カビの汚れ
外壁よりも紫外線や雨や風などに晒されているので過酷な状況の屋根ですが、このような苔や黒カビは新たな汚れが付着しやすい状況です。
高圧洗浄後の様子
高圧洗浄で汚れは取れるのですが、写真のような状態ですと塗膜がある程度浮いていますので、汚れとともに塗膜も取れます。この後に下塗りとなるわけです。
コロニアルの割れ(クラック)
汚れの次に多いのが、割れ(クラック)や欠けです。
先程も紫外線にさらされていると書きました。要は熱くなるのです。そこに雨が降ると冷やされます。
その繰り返しで瓦が反ったりして、しまいにはクラックができでしまいます。
コロニアル屋根が割れて雨漏り
基材の素材の問題もあるでしょうが、中には写真の様にクラックがひどく、差し替えても無理な場合は「葺き替え」をご提案させて頂く場合もあります。
実際、このクラック部分から雨水が入り、軒天井まで水が廻り穴が開いていました。
棟板金が強風で浮いてしまいました
棟板金の浮き
台風が直撃した後に多く見られます。

棟板金の下には棟木という木が設置されていて、その上に棟板金が止まって普段の雨などから屋根を守っています。

ですが、その棟木が傷んでいたらどうなるでしょうか?
棟木が傷んで釘が止まらない
棟板金から押さえ釘が浮いていることが分かります。
この押さえ釘は棟木の側面に止まっているのですが、木がスカスカになっており釘が止まりません。
さらに、昔は写真の釘を使っていましたが、最近ではスクリュー釘という物を使用して抜け防止をしています。

強風が最大の敵だと思います。
何年か前の台風19号の被害で、台風一過のあとに「棟板金が飛んだ」「50メートル先の駐車場に自分の家の棟が落ちていた」という依頼が多発しました。

あと、訪問販売の業者がよく指摘する箇所でもあります。

遠くから眺めて、屋根に上りもせずに指摘する。
確かに当たっていることもありますが、喜多建設では屋根に上らせて頂き現地調査をします。

ドローンとかでは解らない、触診しないと解らない所も調査していきます。
文明の利器にも長所があるのは承知していますけども…


これから梅雨が明けて、台風シーズンが秋口まで続きます。
台風の年間発生数は毎年そんなに変わっていないのですが、日本に近づく数で印象が変わるので「今年は台風が多い、少ない」となります。

ただし、危険度は台風次第になるので油断はできません。

長い梅雨を乗り切ってくれた屋根を、台風が来る前に遠くからでも良いので見上げてあげてください。

喜多建設ではしっかり屋根に上り現地調査させていただきます。
(降雨や雨上がりの場合は無理もできないので、日程調整させて頂く場合もあります)


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株式会社 喜多建設
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