晴れていた空が黒みを帯びた雲に覆われ、雷と共に強い雨が降る。
最近の雨の降り方ですよね。
夕立とはかなり違います。涼しくなりませんし…
そんな雨に耐えるように建物は作られていますが、なかなかどうして侮れないのが「ベランダの笠木廻り」です。
よくあるトラブルでベランダに水が廻ってしまい、ベランダ直下の基材が傷んだり、腐って穴が開いたりします。
穴が開く前に該当部分は変色しますので、ベランダの上裏(あげうら)はたまにチェックしてください。
原因として考えられるのは、上の画像のようにベランダ笠木には手摺の支柱と笠木同士の繋ぎ目があったりと、水が入ってしまう要素が沢山あります。
①ベランダ支柱の根元
プラスチックや樹脂製のカバーがありますが、紫外線によりボロボロに劣化してしまうことも多々あります。
同じものを探そうとしても中々どうして苦労するのです…。カバーを探すよりもコーキングした方が良いと思います。
②笠木同士の繋ぎ目(ジョイント)
笠木が1枚の材料でできていれば問題はありませんが、それは無理な話です。角度が変わったりしますしね。ここはコーキングされているのですが、経年劣化で、家のコーキング同様に肌別れしたり破断したりします。
では、そのままにするとどうなるのか?
水はどんな隙間でも入り込み、基材を傷めます。
早い話が腐ります。
木造住宅なら白アリも招きます。
ベランダが傾いたり(下がったり)して思いがけない大工事になることもあります。
以前、私が体験したのですが、玄関ポーチ(玄関の真上)がタイルで出来ており、屋根自体にも防水が施されていませんでした。
このタイルが曲者で、タイルには目地があります。ただモルタルを詰めただけの仕様で、隙間だらけ。
笠木も板金で作られていましたが、これも雨押さえが不完全で水が廻り放題。
中の木材は腐る、白アリは呼ぶ、タイルが剥がれ落ちる、挙句の果てには玄関ポーチ自体が落ちてしまいました。
結果、ポーチを作り直ししたので予想外な金額と工事期間で施主様が驚いていました。
とまぁ、ベランダ笠木ではないんですが同じ笠木廻りとしてエピソードご紹介しました。
水はどんな隙間でも流れ込み、ゆっくりと、且つ、時には雨漏りを呼び起こしたりしますので、お洗濯物を干すついでに、笠木廻りをチェックしてみてください。
もし、何かありましたら遠慮なく喜多建設までご連絡ください!
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