現場の真髄

【コラム4】コーキング(シーリング)の劣化種類

■2020/09/24 【コラム4】コーキング(シーリング)の劣化種類
本日のコラムはコーキング(シーリング)の劣化種類について書いてみようと思います。

よく他業者が家を訪問した際に「コーキング(シーリング)が傷んでますよ、水が入ってしまいますよ」という指摘を受けた方も居ると思います。
※以下コーキングで統一

あながち間違った指摘ではありません。

ではその傷み具合を見ていきましょう。
コーキングの痛みで「劣化」と呼びます
①コーキング材の劣化(ひび割れの発生)

まずコーキング材の表面に細かなヒビが生じます。屋根と同じくらい紫外線を浴びていますから、新築時や前回打ち替えてから年数が経過すると硬化を始めます。

コーキング材はゴムのようなものですから、建物の揺れも吸収します。
「コーキングが劣化し始めましたよ!」というサインです。
コーキングの痛みで「剥離」と呼びます
②コーキングの剥離

基本的にサイディングのコーキングは以下の簡素な図の様になっています。

□□□■□□□■□□□
―――――――――――壁内側
□:サイディング
■:コーキング

この□と■の間にプライマーという密着性を高める接着剤を塗ります。
そのプライマーが不十分(塗りムラ、塗り忘れ)だと剥離を起こしやすいのです。

また、建物の予想外の動き(揺れ)に付いていけなかった場合もあります。

図の□□□■□□□の場合だと、
サイディングの側面だけでコーキングが付いています。これを2点接着といいます。
2点接着のメリットは「コーキングの劣化を防ぐ」ことができます。

溝の奥までコーキングを打てばいいんじゃない?
その方が強くない?

このように思うのはごもっともです。

この場合は3点接着と呼ばれ、目地表面以外を接着させる方法です。
これは先程からちょくちょく出てくる「建物の動き(揺れ)」には3面くっついていますから「遊び(余裕)」の部分がありません。

3面接着だと動きに付いていけないのです。

剥離の場合、プライマーをしっかりと塗布して作業することが肝要かと思います。
コーキングの痛みで「破断」と呼びます
③コーキング材の破断

主な原因として、
●コーキング材の寿命

【それ以外の場合】
この「破断」は一概には言えないのですが、初めて塗替えをされる住宅で見ることが多いです。

上の画像でも確認できますが、
コーキングの厚み不足が主な原因です。(7~8mmの厚さは欲しい所)
後ろに青く見える「ハットジョイナー」が厚みを確保できない原因です。

こうなっている場合、いくら打ち替えをしても凄腕の職人に施工してもらっても、再度同じ症状が出るかと。

一因として「ハットジョイナー自体に背が高いものを使っている」ことが挙げられます。

打ち替え後にカバー部材を入れるなどして保護するしかないと思います。

サイディング住宅にお住いの方々には、馴染みのある外壁目地。
単なる隙間埋めではなく、その使命は結構シビアなものがあります。

水が入らなければまだ大丈夫!という考えは、コーキングからのサインを見てみましょう。
塗装はしなくても、コーキングだけはやらないといけない住宅とか結構見かけますので、家を一周みてあげてくださいね。
サイディングが反ってしまった例
剥離部分から雨水が入り、サイディングが反ってしまった外壁です。

家の状態が気になる方は、喜多建設にお電話ください。
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