現場の真髄

練馬区大泉町にて屋根の現地調査

■2021/07/23 練馬区大泉町にて屋根の現地調査
現場監督兼、練馬地区の現地調査を担当しています。

今回は練馬区大泉町のお宅へ現地調査委に伺いました。

外壁塗装・屋根塗装の依頼でお伺いしたお宅は、新築時から24年経過し、塗替えは一度も行っていないとのこと。

外壁はモルタル造りで、相応に退色傾向が散見できます。細かなクラックも多数ありました。

しかし、今回の問題となるのは屋根のこと。

「24年間何もしていない。割れたら困るので屋根には上がらないで欲しい」とのこと。

屋根に上がり細かなチェックをしていく喜多建設としてはハシゴからの検査になりました。

まずは屋根を見てみましょう。
24年間手入れされなかった屋根の現状
ある程度は想像が付いていましたが、

①旧塗膜の浮き・剥離・喪失が見られます。黒くなっている箇所は旧塗膜がありません。

②基材の反りが若干見受けられる。上から4枚目の左側に反りが見られますね。塗膜が無い基材剥き出しの状態ですから、雨水が浸み込みやすく紫外線と風で乾燥を繰り返します。
その現象に基材が耐えられなくなった時に割れやクラックが入ります。

③苔や藻が生えて見た目を損ねています。また、苔や藻は植物なので「根っこ」を塗膜に食い込ませて育ちます。
しかしそれだけでは植物は育ちません。栄養となる水が必要です。塗膜が無いと基材自体に水が入っていきます。そこから栄養を取り、苔や藻が広がっていきます。
塗膜が無い箇所は苔や藻が生えています
別角度でみると塗膜が無い箇所と、ある箇所で違いが分かると思います。
塗膜が基材から剥離しています
屋根における塗膜の役割として、

①塗膜による撥水能力の向上
②遮熱塗料による紫外線から基材への熱ダメージを軽減
③防藻・防カビ性による生物汚染の洗浄作用

具体的なことを挙げるとしたらこんな感じでしょうか。

特に24年手入れをしていないと撥水能力が無いことが引き金となり、ダメージを受けて苔・藻が生える。

また、スレート瓦の寿命は一般的に20~25年程度だと言われていて、新設から10年前後で塗装を施して寿命を延ばしていくことが望ましいです。

今回のお客様にも、当然これを読んでくださっている方にも「事情」というものがありますので、一概には「こうあるべきです」とは言えません。

とはいえお仕事ですので、しっかりと4回塗りをご提案しました。
1.浸透性シーラー
2.下塗りシーラー
3.中塗り
4.上塗り

クラック等も見受けられなかったので、塗装での改修をご提案した次第です。

ただ、塗装がダメな場合は「塗装は無理」の旨をお伝えしますので、現地調査でお伺いした際にはどうぞ宜しくお願い致します!



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株式会社 喜多建設
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