サイディングの住宅に於いて最も重要なのは目地材です。
先日現地調査を行った例を元に、振り返ってみたいと思います。
まずは、サイディングのコーナー部分で出隅(でずみ)と呼ばれる部分の劣化です。
通常はこの隙間を綺麗にコーキングが施され、面取りもされていると思いますが、写真の通りコーキングがパックリと割れている状態です。
次は外壁面のコーキングを見ていきます。
こちらも破断状態になっており、雨水が基材の中に入っていってしまいます。
私共が言う「
雨水が入ってしまう」というのは、基材(サイディング外壁)の中に水が染みてしまうことを指します。
もちろん、雨漏れしてしまうような状態だと「雨漏れ」という言葉を使用します。
ここまで破断状態が大きい、コーナーの目地も開いている状態だと、先程から書いている「基材に水が入ってしまう」とどうなるのか。
上の写真が物語っておりますが、
目地を境に左側が反っていることが解ります。
窯業系サイディングはセメントに繊維質を混ぜ込み成形している基材ですが、もちろんメリットやデメリットが存在します。
メリット
・デザイン性に優れ、豊富なバリエーションが存在する
・防火サイディングに代表されるように、防火性能が優れる(建築基準法で定められた耐火試験を合格し、国から不燃材料として認定)
デメリット
・基材に防水性能が備わっていない
・手を入れる(メンテナンス)回数が多くなる
防水機能が無いために、写真の様にサイディングが反ってしまうと元には戻りません。
ビスを打ち込んで締めて行っても「限界」はあるので、割れてしまうかもしれません。
そのような状態にならないためにも、サイディング住宅にお住まいの方は目地の劣化を気にしてあげてください。
こちらはサッシ廻りのコーキングになります。
ひび割れてサイディングから肌別れを起こし、破断も起こしています。
先程の目地のような箇所は
既存目地を撤去、
新規目地打設の流れで「
打ち替え」を行いますが、サッシ廻りの目地はサッシの下に防水紙があるので撤去する際にカッター等で傷を付けて雨漏れの原因となってしまう可能性があります。
そのリスクを避けるためにも、
古い目地材の上に新しい目地材を増し打ちという方法で打設していきます。
目地材は建物の揺れを吸収し、風雨から基材を守ってくれている凄い働き者なんですが、経年劣化の波はどうしてもやってきてしまいます。
①目地材が硬くなってきている
②目地表面に細かいひび割れが発生している
③外壁から剥がれている、目地の真ん中から割れてきている
④目地が完全に無い
上記の症状が当てはまる方は、喜多建設にご連絡ください。
必ずお役に立ちます!
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株式会社 喜多建設
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