Q.
古民家の外壁をリフォームするには、どのような方法があるの?
古民家の外壁塗装を依頼する際は、味わいを残しながら綺麗にしたいと考える方が多いでしょう。
現代の住宅とは使用されている外壁材が異なるため、劣化状態によっては塗装以外の工法を取る場合もあります。
古民家の良さを残しながら、綺麗にリフォームするためには、どのような工法で施工すればいいのでしょうか?
今回は、古民家の外壁塗装についてご紹介します。
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業者や技術のこと
古民家の外壁をリフォームするには、塗り替え・張り替え・カバー工法の3種類があります。
それぞれの工法について、以下の記事で詳しくご紹介します。
古民家に使われている主な外壁材
外壁塗装をおこなうためには、どのような外壁材が使われているのかを把握することが大事です。 古民家の主な外壁材についてご紹介します。漆喰:耐用年数が長く、マットな仕上がり
漆喰は、お城や蔵にも使用されている日本古来の雰囲気がある外壁材です。 漆喰が使用されている古民家の外壁は、マットな仕上がりになり、高級感があります。 また、適切なメンテナンスを施していけば、寿命が100年を超えると言われているほど、耐用年数が長いです。 漆喰で外壁塗装する場合は、職人が手作業でおこなうため、塗り方によってさらに味わいが出ます。杉板:腐食に強く、味わい深い雰囲気
杉を使った板張りの外壁のことを指します。 杉板のなかでも、表面を焼き焦がして炭化させた「焼杉」は歴史が深く、古来から外壁に使用されてきました。 元々、杉の木が耐久性が高いことや、表面を炭化させることで細菌が繁殖しにくくなることから、杉板は腐食に強いことがメリットになります。 さらに、年数が経つにつれて味わい深い雰囲気が出ることも天然素材を使用している杉板の良さです。トタン:低コストで、耐震性が高い
トタンの大きなメリットは、低コストであるということです。 他の外壁と比べて、施工時間や費用を抑えることができます。 外壁材のなかでも、軽量で安い価格であるトタンですが、耐震性が高いという特徴もあります。 雨風の影響で、錆が出てきてしまう恐れもありますが、きちんとメンテナンスをすればトタンの良さを長く保つことができます。古民家の外壁リフォーム方法
古民家の外壁をリフォームする際には、主に以下の種類の工法で施工します。 劣化状態によっては、塗装をしなおすのではなく、外壁材から変える方法もおこなう場合もあります。 それぞれの工法について、詳しく見てみましょう。外壁の塗装をおこなう【塗り替え】
塗り替えは、いわゆる外壁の塗装をしなおす工法のことを指しています。 古民家の外壁リフォームをおこなうにあたって、基本的にはこの工法を選択します。 この工法は、元々の味わい深い雰囲気や外観を保ちながら、補修することができます。 古民家を所有する方にとっては、特に嬉しいメリットです。 また、他の方法に比べて、費用は抑えられるでしょう。 ただし、外部はもちろん内部の劣化が進んでいる場合は、他の工法を選択しなければなりません。外壁材そのものを交換【張り替え】
板張りの外壁で劣化が進んでいる場合は、外壁材そのものを交換する張り替えをおこなう場合があります。 この場合、外壁の内部まで劣化が進行していることも多く、断熱材なども交換しなければなりません。 劣化している外壁材を取り除き、内部も綺麗な新しいものと交換した後に、新たな外壁材を施します。 リフォーム時には、下見板張りという階段状に外壁材を張る方法がおすすめです。 板を平らに張るよりも雨水の侵入を防ぐことができ、今後リフォームする際にも部分的に交換しやすくなります。既存の外壁材に重ね張り【カバー工法】
カバー工法は、既存の外壁材の上から新しい外壁材を重ねて補修します。 既存のものを取り除く工程がなく、施工費用や時間も張り替えと比べて、抑えることができます。 ただし、既存の外壁材の上から重ねていくため、外壁の重量が増えることは注意しておかなくてはなりません。 震災時に住宅に負担が掛かってしまう場合もあるため、構造に適している工法であるのかを確認しておきましょう。古民家の外壁塗装の注意点
古民家で外壁塗装をおこなう際の注意点についてご紹介します。外壁の劣化状況に応じて工法を選ぼう
外壁塗装をおこなう際には、外壁や内部の劣化状況に応じた工法を選択しましょう。 先程述べたように、劣化状況によっては、リフォーム時に塗装ではなく外壁材そのものを交換する必要があります。 内部の劣化状況を把握せずに外側だけ補修しても意味がありません。 せっかくの味わい深い歴史がある古民家が崩れてきてしまいます。 業者に依頼する際には、外側だけではなく、内側もチェックしてもらうようにしましょう。希望の仕上がりの雰囲気に合わせた塗料を選ぼう
古民家の外壁塗装をする際には、塗料の選定も大事なポイントになります。 色や塗材によって、古民家の雰囲気が全く別の仕上がりになります。 あえて古風な雰囲気に仕上げるためには、ブラックやブラウンなどの暗めの色もおすすめです。 また、古民家で明るい色を外壁に使用したい場合は、伝統色と呼ばれる塗料を選定してみましょう。 桜色や卯の花色などの淡いものから、若草色や群青のように鮮明なものまで幅広くあります。 イメージしている古民家の雰囲気に合う色選びが大事です。まとめ
古民家の外壁には、漆喰や杉板、トタンという外壁材が使用されていることが多いです。 それぞれ味わい深い雰囲気を持つだけでなく、耐久性や耐震性が優れているなど住宅にとってメリットが多くあります。 外壁をリフォームする際には、この元々使用されている外壁材の状況に応じて、工法が変わってきます。 基本的には、塗り替えという塗装をしなおす工法でおこなわれますが、劣化状況がひどい場合は張り替えやカバー工法で施工することが適切です。 また、古民家を塗装する際には、外部だけでなく内部の劣化状況も確認しましょう。 放っておくと、せっかくの情緒ある古民家が維持できなくなってしまうかもしれません。 さらに、イメージ通りの仕上がりにするために、塗料や色にこだわりを持って選んでみてください。
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