外壁をガルバリウムにリフォームして正解?選ばれる理由や後悔しがちなポイントについて

Q.

ガルバリウム鋼板を勧められたけど、本当に良い外壁材なの?

業者から勧められた外壁材が、本当に良いものなのか判断するのは難しいですよね。
ガルバリウム鋼板は住宅にとってメリットが多いですが、いくつかデメリット面も存在します。
そのため、事前に把握していないと施工後に後悔してしまうこともあるかもしれません。
ガルバリウム鋼板が人気がある理由や後悔してしまうポイントとは、一体どのようなことがあるのでしょうか?
今回は、外壁にガルバリウム鋼板が選ばれる理由や、後悔しがちなポイントについてご紹介します。

平林

ガルバリウム鋼板の外壁はシンプルでおしゃれなデザインになり、軽量であるため耐震性もあると言われています。
しかし、傷付きやすく、断熱性や遮音性が低いという特徴もあるため、実際に住んでみると後悔してしまうことも出てくるかもしれません。
以下の記事で、詳しくご紹介します。

ガルバリウム鋼板の外壁とは?

ガルバリウム鋼板の外壁は、金属製の板でできた外壁材の一種です。 アルミニウムと亜鉛合金メッキでできた鋼板で、アルミニウムと亜鉛・シリコンで形成されています。 一般的に日本の住宅は木造住宅が多いですが、ここ数年でガルバリウム鋼板を用いた住宅が増加しています。 最近では、ガルバリウム鋼板を販売するメーカーも増えていますので、メリット・デメリットを踏まえて選ぶことが大事です。

外壁にガルバリウム鋼板が選ばれる理由

リフォーム時にガルバリウム鋼板を選ぶ方も多くいます。 まずは、外壁にガルバリウム鋼板が選ばれる理由についてご紹介します。

デザイン性の良さ

ガルバリウム鋼板の外壁にすると、シンプルでスタイリッシュな外観に仕上がります。 このようなデザインが好みの方は、ガルバリウムに魅力を感じるでしょう。 都会にはもちろん、シンプルなデザインのため緑が多い地域にもマッチします。 おしゃれでありながら、周囲にも馴染みやすいデザイン性の良さが選ばれる理由の一つになります。

軽量であるため耐震性が高い

ガルバリウム鋼板は外壁材のなかでも軽量であるという特徴があります。 重さがある外壁材を使用していると、地震が起きた時に壊れやすくなってしまいます。 よって、軽量であるガルバリウム鋼板を用いることで、地震や台風時に強い外壁を作り上げることができます。 地震や台風で揺れが起きた場合も、建物に重さがかからないため大きな影響を受けることがなくなるでしょう。

耐用年数が長い

ガルバリウム鋼板は、他の外壁材と比べて耐用年数が長いと言われており、リフォーム時に用いられることが多いです。 他の外壁材は約10年間隔でメンテナンスが必要であるのに対し、ガルバリウム鋼板の耐用年数は約20年と言われています。 全くメンテナンスが必要ないというわけではありませんが、メンテナンスの頻度を抑えられます。 そのため、外壁だけではなく屋根にも用いる方は多いです。

ガルバリウム鋼板の後悔しがちなポイント

デザイン性や耐震性に優れているという、住宅にとって大きいメリットもありますが、デメリットも存在します。 こちらでは、ガルバリウム鋼板を選ぶことで後悔しがちなポイントについてご紹介します。 施工後に後悔しないように、ぜひリフォーム時の参考にしてみてください。

傷が付きやすい

ガルバリウム鋼板の外壁は、傷が付きやすいという特徴があります。 厚みが0.4mm程度しかないため、ちょっとした衝撃で傷が付いてしまいます。 例えば、お子さんのおもちゃがぶつかって傷が付いたり、強風で物が当たって傷が付いてしまうこともあるでしょう。 せっかく綺麗にリフォームしても、傷が増えてしまうことで外観が損なわれてしまいます。 衝撃に強い外壁に仕上げたい方は、ガルバリウム鋼板では効果を感じられないと言えます。

断熱性能が低い

ガルバリウム鋼板の中心は鉄であるため、熱を通しやすい性質があり、断熱性能に優れているとは言えません。 対策を怠ってしまうと、室内まで外気温が伝わってしまいます。 外壁にガルバリウム鋼板を採用する際には、断熱材を入れることで快適に過ごせるようになるでしょう。 しかし、優れた断熱性を選ぶ必要があり、さらに施工費用が高くなってしまう可能性もあります。 結果として、他の外壁材の方が良いのではと後悔してしまうかもしれません。

結露が発生しやすい

断熱性能が低いため隙間なく施工をすることになりますが、その結果、結露が発生しやすくなってしまいます。 冬場だけかと思われがちですが、夏場でも結露が発生してしまうようです。 外壁に結露が溜まってしまうと、カビが根を張ってしまい耐久性を下げてしまいます。 もちろん外観は損なわれてしまいます。 結露が発生を防ぐように施工するためには、高い技術が必要となりますので、信頼できる業者を選ぶことが大事です。

外壁の表面が高温になる

ガルバリウム鋼板の外壁は、外の気温が高いほど外壁の表面が高温になってしまいます。 金属は熱を吸収しやすいため、起こり得る状況とも言えますが、触れてしまうと火傷をしてしまう恐れがあります。 特に、小さいお子様がいるご家庭にとっては、リスクが高いでしょう。 最近は、夏だけでなく春や秋でも気温が高い日がありますので、怪我をしないように注意しておきましょう。

遮音性が低く、雨風の音が気になる

ガルバリウム鋼板は、遮音性が低いという特徴もあります。 そのため、遮音対策が充分でない場合、音の問題で後悔してしまう方もいるようです。 鉄でできているため振動が伝わりやすく、雨風の音が室内にも影響します。 外の音がうるさいと、ストレスとなってしまい、快適に過ごすことができません。 梅雨時期や台風が多い時期は、特に辛い時期となってしまうでしょう。

海沿いのエリア・地域は塩害を受けやすい

ガルバリウム鋼板は、海沿いのエリアや地域の方にはあまりおすすめできません。 なぜかというと、ガルバリウム鋼板に含まれる鉄は金属であるため、塩害を受けやすいからです。 特徴や成分を知らないで施工してしまうと、すぐにサビてしまい後悔してしまうでしょう。 海水の塩によってサビが発生し、腐食してしまいます。 最悪の場合、穴が開いてしまうこともあります。 海沿いの住宅は、海水の塩が風によって付着しやすいため、塩害に強い外壁材を選ぶようにしましょう。

ガルバリウム外壁で後悔しないためのポイント

外壁をガルバリウム鋼板はいくつかデメリットもあるため、後悔しないように工夫を施すことが大事です。 こちらでは、ガルバリウム外壁で後悔しないための工夫やポイントについてご紹介します。

他の外壁材と組み合わせて傷に対する工夫を施す

ガルバリウム鋼板の傷つきやすいという部分を補うためには、他の外壁材と組み合わせて傷に対する工夫を施すことがポイントです。 外壁全面をガルバリウム鋼板にすると、大雨や強風が発生するたびに外壁の傷が気になってしまいます。 住宅の道路に面している部分や正面部分に傷があると非常に目立つことになるため、傷が目立って欲しくない箇所を他の外壁材にするということも対処法の一つです。 傷つきにくい外壁材としては、タイルやサイディングなどが挙げられます。 外壁材が異なることで、デザイン性があるおしゃれな住宅に仕上がるというメリットもあります。 ガルバリウム鋼板は傷がつきやすいということを理解しておき、対処法を用いることで施工後に後悔せずに済みます。

断熱材一体型のガルバリウム鋼鉄であることを確認する

ガルバリウム鋼板の断熱性が低いというデメリット面は、断熱材を使用することで後悔せずに済むでしょう。 ガルバリウムの種類のなかには、断熱材一体型のものがあります。 ガルバリウム鋼板と断熱材が一体型になっているため、住宅の中に熱が伝わりにくくなり、断熱性が低いというデメリット面がカバーできます。 種類によって異なりますので、業者に断熱性一体型であるかを確認するようにしましょう。

断熱材のグレードを高める

ガルバリウム鋼板の断熱性が低いという部分をカバーするためには、建物自体に使用している断熱材のグレードを高める工夫も必要です。 断熱材にも様々な種類があり、生活スタイルや居住エリアによって適しているものも異なります。 自宅に合うグレードの断熱材を用いることで、快適な住宅環境を整えられます。 また、光熱費を節約できるといったメリットもあるため、外壁塗装を行う際に断熱材もチェックしておきましょう。

太陽光の下で色を確認する

ガルバリウム鋼板に限らずですが、外壁塗装後に「思っていた色と違う」「イメージと仕上がりが違った」という後悔も起こり得ます。 また、光の当たり具合によっても違う印象を抱きますので、外壁塗装の色選びは慎重に行うことが重要です。 外壁は太陽光に当たっていますので、蛍光灯の下ではなく太陽光の下で色を確認しましょう。 太陽光の下で色を確認する際に、午前や午後と時間を変えたり、晴天時や雨天時と天候が違う日に実施することもポイントです。 また、色には面積効果というものがあり、面積の大小が異なることで同じ色でも全く違う印象に見えます。 そのため、大きな面積のサンプルで色を確認したり、カラーシミュレーションを用いて配色などを確認しましょう。

軒や庇を付けて外壁表面の温度上昇を防ぐ

ガルバリウム鋼板の外壁は、表面温度が上昇しやすいというデメリットもあるため、温度上昇を防ぐ工夫も必要です。 日光が直接当たることを避けるために、軒を加えたり庇を付けてみましょう。 表面温度が上昇すると、火傷や怪我の恐れがありますので、ガルバリウム鋼板を使用する際には必要不可欠な工夫です。 太陽の光を遮るだけでなく、雨風が直接外壁に当たることも防ぐことができるため、防音や防汚の効果も期待できます。

フッ素コーティングされた外壁材を使用する

ガルバリウム鋼板の外壁は、塩害による影響を受けやすいため、腐食やサビに対する施策も必要です。 おすすめの方法としては、フッ素コーティングを施すことが挙げられます。 海沿いの地域は、基本的に金属製の外壁材は錆びやすいため後悔してしまうことも少なくありません。 しかし、そのデザイン性が好きでどうしても使用したいという方も多いでしょう。 外壁材が錆びてしまうと、最悪の場合は穴が開いてしまうこともありますので、新築時や外壁塗装時に対処しておくことが大事です。 ただし、フッ素コーティングをしているからといってメンテナンスを怠ると、意味がありません。 定期的にメンテナンスを実施することも念頭においておきましょう。

ガルバリウム外壁はこのような方におすすめ

ガルバリウム鋼板を用いている外壁は、次のような方におすすめになります。

シンプルでスタイリッシュなデザインが好きな方

ガルバリウム外壁の最大の魅力といえば、そのデザイン性です。 シンプルでスタイリッシュなデザインに仕上がりますので、このようなデザインを希望する方は外壁にガルバリウム鋼板を用いることをおすすめします。 ただし、デメリット面をカバーするための工夫を用いることも忘れないようにしましょう。

震災に強い住宅を希望する方

日本は地震大国であり、震災に強い住宅を希望する方も多いでしょう。 ガルバリウム外壁は軽量であるため、耐震性に優れています。 耐震面を重視する方にとっては、魅力的な外壁材であると言えます。 ただし、近くに鉄を扱う工場がエリアや海沿いエリアに住んでいる方は、サビに対する工夫を用いることが大事です。 より強固な外壁を作るポイントを抑えておきましょう。

海が遠く、周辺に鉄分を出す場所がない方

ガルバリウム鋼板は、金属でできているためサビが発生しやすいエリアの方にはあまりおすすめできません。 そのため、海から遠く周辺に鉄分を発生する場所がないエリアに住んでいる方の方がおすすめになります。 外壁材を選ぶ際には、周辺の環境もチェックしておくようにしましょう。

まとめ

外壁にガルバリウム鋼板を用いると、シンプルでスタイリッシュな外壁になり、耐震性が高く、耐用年数も長い住宅に仕上げることができます。 しかし、鉄でできているため、傷が付きやすく、断熱性や遮音性が低いというデメリットもあるのも事実です。 事前にしっかりとデメリット面も把握し、対策を取りながら施工を行うようにしましょう。
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