屋根塗装で助成金がもらえるって本当?適用条件や注意点を解説

Q.

屋根塗装で補助金・助成金を利用する場合、注意すべきことは?

30坪住宅の屋根塗装の費用相場は40万円~60万円です。10年に1回のこととはいえ、大きな出費ですよね。できるだけ費用を抑えたいと悩んでいる方は多いはず。

そこでおすすめしたいのが、各自治体で実施している補助金・助成金の制度です。上手く活用すれば、屋根塗装の自己負担額をかなり抑えることができますよ。

秋山

お住いの自治体によっては、屋根塗装で補助金や助成金を受け取れる場合があります。ただし、工事着工前に申請する必要があり、希望者が多いと締め切りが早まることもあるため気を付けてください。また、施工内容によっては助成制度を利用できない場合もあります。

屋根塗装で補助金・助成金は受け取れる?

お住いの自治体によっては、屋根塗装で補助金や助成金を受け取れる場合があります。制度の有無や適用条件等は自治体によって大きく異なるため、詳細はお住いの市区町村の公式HPをご確認ください。 よくある適用条件は以下の通りです。
  • ・工事費が○万円以上であること
  • ・市区町村内の業者を利用すること
  • ・申請者が該当の自治体に居住していること
また、断熱・遮熱塗料の使用や耐震性能の向上などを条件としている自治体もあります。 助成される金額は工事費の10%~20%、上限は20万円であるケースが多いです。なお、地域によっては現金ではなく、オリジナルの金券で支払われる場合もあります。

狭山市の場合

2023年4月10日、埼玉県狭山市の公式HP上に「令和5年度(2023年度)店舗・住宅改修工事費補助金制度のご案内」が掲載されました。 店舗・住宅改修工事費補助金制度は、狭山市民が市内の施工業者を利用して店舗や空き店舗、住宅のリフォームを行う際、その費用の一部を補助してくれる制度です。 対象となるのは20万円(税抜)以上の改修工事。住宅の場合、税抜き工事費の5%(上限10万円)分の補助金を受け取れます。 募集期間は2023年4月17日~5月8日まで。

屋根塗装で補助金・助成金を利用したいときの注意点

屋根塗装で自治体の補助金・助成金制度を利用したい場合は、以下の点に注意してください。屋根塗装を業者に依頼する前に把握しておかなければいけないことばかりです。
  • ・事前申請が必要
  • ・認定を受けるまで時間がかかる
  • ・施工条件をよく確認する
  • ・希望者が多いと締め切りが早まることも

事前申請が必要

原則、申請は工事着工前に行う必要があります。着工後や完了後に申請することはできないため注意しましょう。 例えば2023年の狭山市の場合、申請期間は2023年4月17日~5月8日までですが、助成の対象となるのは、2023年6月1日以降に着工して2024年3月31日までに完了した工事に限られます。

認定を受けるまで時間がかかる

申請手続きには時間がかかります。提出すべき書類も多く、1~2日ではすべて用意できない可能性も。早めに準備を始めましょう。 また、申請後の認定にも3~4週間ほどかかります。業者と正式に契約するのは、補助金・助成金の交付が決定してからです。

施工条件をよく確認する

上でも解説した通り、助成の条件は自治体によって異なります。そのため、お住いの地域によっては、補助金・助成金を受け取るのが難しいかもしれません。 例えば、工事で使う塗料の種類や塗装の範囲を具体的に指定していたり、省エネリフォームだけが助成の対象だったりするケースも。 自治体が設けている条件をよく確認し、今回の屋根塗装で使えそうかよく検討してくださいね。

希望者が多いと締め切りが早まることも

自治体が支給可能な補助金・助成金の額には限りがあります。希望者が多く、すぐ予算に達してしまった場合は、当初の予定よりも早く募集が締め切られてしまうことも。 「締め切りまでまだまだ日数があるから」と油断せず、早めに申請してくださいね。

助成金以外の方法で屋根塗装の費用を抑えるには

お住いの地域に助成金の制度がない場合や、工事内容と助成の条件が合わない場合は、以下の方法で屋根塗装の費用を抑えましょう。
  • ・相見積もりを取る
  • ・外壁塗装と一緒に依頼する
  • ・火災保険を利用する

相見積もりを取る

屋根塗装の費用は、依頼する業者によって異なります。 そのため、一社の見積もりだけで契約先を決定せず、複数の業者から見積もりを取りましょう。目安として、3社くらいの業者に相見積もりをお願いするのがおすすめです。

外壁塗装と一緒に依頼する

そう遠くないうちに外壁塗装もする予定がある場合は、屋根塗装と外壁塗装を同時に依頼しましょう。 工期は数日延びますが、工事の回数を1回分減らせるため、足場の設置代を節約できます。

火災保険を利用する

以下の条件に当てはまる屋根塗装では、火災保険を利用できる可能性があります。
  • ・屋根の破損原因が災害であること
  • ・被災から3年以内に申請すること
  • ・補修費用が火災保険の免責金額を超過していること
火災保険の対象となる災害は、台風や竜巻による風害、雪害、破裂・爆発などです。地震によって引き起こされた火災や破損は補償範囲に含まれません。 また、火災保険は申請から3年以内に受けた災害にのみ適用できます。被災から3年以内であれば、塗装後でも保険の請求は可能です。諦めないでくださいね。 そして、補修費用は火災保険の免責金額を超えている必要があります。免責金額は、事故発生時に契約者が自己負担しなければいけない金額です。 免責金額の計算例は以下の通り。
  • ・保険金額が10万円、免責金額が3万円、損害額が10万円の場合:保険会社から7万円が支払われる。自己負担額は3万円。
  • ・保険金額が10万円、免責金額が3万円、損害額が1万円の場合:保険金は下りない。全額自己負担となる。

まとめ

屋根塗装で使える補助金・助成金の条件は、自治体ごとにかなり違います。利用する際は、必ずお住いの地域の募集要項を確認してくださいね。 また、補助金・助成金を利用できなかったとしても、工夫次第で屋根塗装の費用を抑えられる可能性はあります。本記事を参考に、使えそうな制度は積極的に活用してください。

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