Q.
モルタル壁がひび割れています。
普通の塗装よりお金がかかりますか?
ひび割れにはいろいろ程度がありますが、どの程度であれ、ひび割れている場合は塗装だけで仕上げることはできません。補修が必要になるのでそのぶん費用はかかります。
残念ですが、その通り。
余分にお金がかかります。
築40年以上の家だと、モルタル壁が多いかもしれません。
こういう塗り壁のことですね。
塗り壁は、モルタルでも漆喰でも基本的に施工が難しいものです。見た目は高級感がありますが、職人さんの腕ひとつで、見た目も寿命も変わってきます。
また、経年劣化によってひび割れすることもあります。強い日差しが当たる壁は、特にその傾向があります。
ひび割れた壁の塗装は、普通の塗装よりお金がかかります。
ひび割れのサイズに関係なく、補修が必要
ひびは補修しないと塗装できません。小さいひびならペンキで塗り潰せるんじゃない?と思うかもしれませんが、無理です。 塗料の働きは、主に強固な塗膜を作ることにあります。 ある程度弾性のある塗料もありますが、開き続けようとするひび割れをつなぎとめる力はありません。 ひび割れを止めるには専用の補修材が必要です。 ひび割れ自体の進行を止めないと、塗料で埋めても剥がれてしまいます。 私たちは、ひび割れを下の三段階に分類しています。 それぞれで補修の仕方が変わります。- 1 ヘアークラック(髪の毛ほどの細かいひび)
- 2 ひび割れ(明らかなひび)
- 3 亀裂(下地が見えるような大きなひび)
ヘアークラックの塗装の仕方
髪の毛のように細かく、コピー用紙が差し込めないほどの幅。 縦に走ることが多く、長さが短い。 これは表面だけのひびで、構造の歪みによる影響でできたひびではありません。 将来的にはこれが大きなひびになる可能性があるので、これより成長する前に対処するのが理想です! コーキングやIPクイックガード(商品名)という補修材をヘラでなすりつけて、ひびを埋め、平らになるよう均します。 当社では、IPクイックガードを使うことが多いです。 こっちの方がコーキングより補修後が目立ちにく仕上がりが綺麗です。 傷を埋めたら、三回塗装します。 一回目の下塗りは、微弾性フィラーというゴムのような塗料を塗ります。微弾性フィラー自体にも、ひび割れを埋めてくれる作用があります。 これを塗るとひび割れの発生を抑えてくれます。 二回目と三回目は、通常のペンキです。ひび割れの補修の仕方
ヘアークラックよりも広くて深いひび割れは、単に「ひび割れ」と呼んでいます。 使う補修材はヘアークラックと同じですが、方法が少し違います。 なんと、ひびを削って広げてから補修材を充填します。この方法を「Vカット」と呼びます。 え~!なぜそんなことをするの?と思うかもしれませんが、理由があります。 ひびというのはほとんどが進行性なので、開き続けようとします。 そこに弾性のある補修剤を入れるのですが、既に開いてしまっているひびの場合、補修剤が少ないと引張に耐えられずに剥がれてしまいます。 補修剤の量を少し増やすことで、ひびわれに追随できる広がり幅も増えるので、ひび割れを止めやすくなります。
これをしても、一度ひびが入った壁は時間が経つとまたひびが出ることがあります。 その場合は、また同じ作業をしていくしかありません。亀裂の補修の仕方
亀裂とは、ひび割れよりも深くひびが進んで、下地まで到達しているようなものを言います。 曖昧ですみません……。特に、何ミリ以上なら亀裂だひび割れだということでなく、見た目で「これならこの補修ができる」という判断をします。 ここまでくると補修材で埋めることができません。 左官屋さんが再度、モルタルで埋めることになります。 ほとんどの場合、浮き(はみ出たモルタルが表面に残る)。補修材のように最小限の傷では済みません。ひび割れが進行するほど費用がかかります
このように、ひび割れが大きくなればなるほど作業に手間ひまがかかるので、費用は比例して大きくなります。 費用感は、見積もり次第なのでここでは何とも言えません。すみません。 ひびの程度や範囲によって、かなり変わってきます。 寒い時期はひび割れに入った水分が凍って膨張するため、ひび割れが悪化します。 プロに点検してもらうのが一番ですが、目の届く範囲にひびがあるかどうかくらいは、お客様自身で見回ってみてもいいかもしれません。 その際、上の方まで脚立に上って見ないでくださいね(危ないので!)。
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