換気扇の下に汚れが溜まっています。
清掃だけお願いできますか?
公開日: 2020年03月31日 / 更新日: 2025年08月04日
外壁の換気扇や通風口の下の汚れ落としだけでも可能です。綺麗に落ちる汚れとそうでない汚れがあるので、それだけで済むかどうかはお客様次第かもしれないです!


油汚れ以外なら
たぶん清掃だけでOK
換気扇や通風口の下に黒い汚れがべったりついていると、綺麗な外壁がもったいないですね。
間取り的に、玄関のある家の正面側に付けざるを得なかったという場合、家の印象にかなりマイナスを与えてしまいます。
換気扇や通風口の下の汚れ具合は、使い方によっても変わってきます。
新築で外壁がまったく傷んでいないのに汚れが気になる場合は、清掃だけ依頼するのは正解です。
当店でもお引き受けできます。
ただし、落ちる汚れと落ちない汚れがあります。
汚れの種類によっては、清掃だけでは無理な場合もあります。
外壁や換気扇の汚れの種類
一口に「黒ずみ」といっても、その原因は一つではありません。
外壁に付着する汚れには、様々な種類があり、それぞれに性質や落とし方が異なります。
参考記事:外壁が汚い!汚れをキレイに落とす方法や注意点・防止する方法について解説
苔汚れ
日当たりの悪い北側の壁や、植栽の近くなど、湿気がこもりやすい場所に発生するのが、緑色をした苔の汚れです。
外壁の表面に、わずかな凹凸や、塗膜の劣化があると、そこに水分が溜まり、苔の胞子が付着して繁殖します。
初めは緑色ですが、時間が経つと、枯れて黒っぽく変色することもあり、黒ずみの原因となります。
苔は、常に壁面を湿った状態に保つため、外壁材そのものの劣化を早めてしまう、厄介な汚れです。
カビ汚れ
苔と同様に、湿気の多い場所に発生するのが黒カビです。
見た目は、黒い斑点状の汚れとして現れます。
カビは、植物である苔と違い、菌類の一種であり、塗膜の成分を栄養源として、根を張るように深く侵食していくのが特徴です。
そのため、表面を洗浄しただけでは、根が残り、すぐに再発してしまう可能性があります。
また、カビの胞子は、アレルギーなどの健康被害を引き起こす原因ともなるため、注意が必要です。
雨汚れ・雨だれ
窓サッシの下や、換気扇のフードの下に、黒い筋状の汚れとして現れるのが、「雨だれ」とも呼ばれる雨汚れです。
これは、外壁に付着したホコリや、排気ガスといった汚染物質が、雨水によって流され、水の通り道となる部分に、黒い筋となって残ることで発生します。
特に、外壁の防水性が低下してくると、汚れが付きやすくなり、目立つようになります。街中の建物で、最もよく見られる汚れの一つです。
ホコリや排気ガスによる汚れ
交通量の多い幹線道路沿いや、工業地帯の近くに建つお住まいで特に目立つのが、大気中のホコリや、自動車の排気ガスに含まれるススなどが原因の汚れです。
壁全体が、なんとなく薄黒く、くすんで見えるのが特徴です。
これらの汚れは、油分を含んでいることが多く、一度付着すると、水洗いだけではなかなか落ちにくい、頑固な汚れとなる傾向があります。
浴室やトイレの換気扇、通風口の下の外壁汚れ
これらの汚れの原因は、ホコリ、スス、カビがほとんどです。
見た目には黒くてしつこそうですが、意外と簡単に落ちます。
我々の持っている超ウルトラスーパーミラクルクリーニングマシーンなら、一撃です。
一般的には「業務用高圧洗浄機」と呼ばれる例のアレです。
この高圧洗浄による水洗い、柔らかいブラシやスポンジでほとんどの場合は綺麗になりますよ!
台所の換気扇の下の外壁汚れ
台所の換気扇の下の汚れは十中八九、油汚れなので少々厄介です。
軽い汚れなら食器用洗剤で落とします。お鍋を洗うのと同じです。
飲食店の換気扇の下のように汚れがひどい場合は、薬品を使って落とします。
どちらも当店で可能ですが、汚れが落ちても塗料が変色していたり、剥がれてしまっていることがあります。
油は乾燥しないので、塗料に浸透して色が移ってしまうのです。
また、長期間の油の付着は塗料の劣化を早めるようです。
この場合、塗装も必要になることがあります。
一面だけ塗ると、どこが何年目かややこしくなりますが、最小費用で抑えるために一面だけ塗りたいという場合も対応可能です。お問い合わせください!
外壁や換気扇の汚れの対処法
外壁に付着してしまった汚れは、どのように対処すれば良いのでしょうか。ご家庭でできる方法から、専門家による根本的な解決策まで、3つのステップをご紹介します。
ホースやスポンジで汚れを落とす
まず、ご自身でできる最も手軽な方法が、水とスポンジを使った洗浄です。壁全体にホースで水をかけ、ホコリなどを洗い流した後、食器用の中性洗剤を水で薄めたものを、柔らかいスポンジや布に含ませ、優しくこすり洗いをします。 特に、換気扇周りの油分を含んだ汚れには、中性洗剤が効果的です。
ただし、強くこすりすぎると、外壁の塗膜を傷つけてしまう可能性があるため、注意が必要です。また、あくまで手の届く範囲の、軽微な汚れに対する応急処置と考えましょう。
高圧洗浄機で汚れを落とす
ホームセンターなどで手に入る、家庭用の高圧洗浄機を使えば、より広範囲の汚れを効率的に落とすことができます。しかし、この方法には、専門家として注意を喚起したい、大きなリスクが伴います。 水圧が強すぎると、外壁の塗膜を剥がしてしまったり、サイディングなどの外壁材そのものを傷つけたりしてしまう危険性があるのです。
また、劣化したシーリング(コーキング)の隙間などから、強い水圧の水が壁の内部に侵入し、雨漏りの原因となってしまうケースも少なくありません。もし、ご自身で使用する場合は、水圧を最も弱く設定し、壁から十分に距離を離して、慎重に作業を行う必要があります。
外壁塗装を検討する
ご自身での洗浄でも汚れが落ちない場合や、汚れがすぐに再発してしまう場合は、外壁の塗膜そのものが、寿命を迎えている可能性が高いです。その場合の、最も根本的な解決策が、外壁塗装です。 プロによる高圧洗浄で、長年の汚れを完全に除去した上で、新しい塗料で壁全体を塗り替えることで、新築時のような美しい外観を取り戻すことができます。
さらに、最近では、汚れが付着しにくい「低汚染性」の塗料や、雨水で汚れが自然に流れ落ちる「光触媒」塗料、あるいはカビや藻の発生を抑える「防カビ・防藻性」に優れた塗料など、様々な高機能な塗料があります。こうした塗料を選ぶことで、将来的に、汚れの悩みそのものを解消し、長期にわたって、お住まいの美観を維持することが可能になります。
参考記事:【外壁塗装】失敗しない塗料の選び方や種類別の特徴について
台所の換気扇の下の外壁汚れを放置するリスク
様々な外壁汚れの中でも、特に注意が必要なのが、台所の換気扇から排出される、油分を多く含んだ汚れです。この汚れを長期間放置すると、単に見た目が悪いというだけでなく、お住まいの健康を脅かす、深刻なリスクへと繋がっていきます。
外壁の見た目を損ねる
まず、最も分かりやすいリスクが、建物の美観を著しく損なうことです。油分を含んだ黒い汚れが、壁を伝って垂れている様子は、衛生的にも良い印象を与えず、建物全体が、古く、管理が行き届いていないように見えてしまいます。
これは、ご近所からの見た目はもちろんのこと、お住まいの資産価値という観点からも、大きなマイナス要因となります。せっかくのマイホームの価値を、放置した汚れによって、自ら下げてしまうことになりかねません。
外壁塗装の機能が低下する
より深刻なのが、建物そのものへのダメージです。換気扇から排出される油分は、酸性の性質を持っていることが多く、外壁の表面を覆っている塗膜を、化学的に攻撃し、劣化を促進させます。 塗膜が劣化すると、その最も重要な役割である「防水機能」が失われ、雨水が外壁材に直接浸透するようになります。 これにより、外壁材のひび割れや、反り、そして最終的には、雨漏りといった、建物の寿命を縮める、重大な不具合へと繋がっていくのです。
換気扇の下の黒ずみは、単なる「汚れ」ではなく、外壁の保護機能が失われ始めている「危険信号」なのです。
換気扇の黒ずみは放置せず早めに対応しよう
今回は、多くの方が悩まされる、外壁の換気扇周りの黒ずみについて、その原因と対処法、そして放置するリスクを解説しました。
この記事でお伝えしたように、換気扇の下の頑固な黒ずみは、単なる見た目の問題ではありません。それは、お住まいの塗膜が劣化し、防水機能が失われ始めていることを示す、重要な「劣化のサイン」です。 そして何より、洗浄によって一時的にきれいになっても、塗膜自体の寿命が尽きていれば、汚れはすぐにまた再発してしまいます。 根本的な解決と、将来にわたる美観の維持を目指すのであれば、やはり、プロの目で建物の状態を正確に診断し、汚れにくい高機能な塗料で、外壁全体を保護し直す外壁塗装が、最も確実です。
黒ずみを確認したら、放置せずまずはプロに相談してみてください。
このページに掲載するかどうかはお約束できませんが、お問合せには必ずお返事しております。
何でもお気軽にお問合せください。