外壁塗装のお金がない!施工予算が足りない時に役に立つ方法やNG行動とは?

Q.

外壁塗装の予算が足りない場合は、どうしたら良いの?

外壁塗装を実施するには、かなり大きな金額が必要となる場合があります。
また、費用を抑えようとすると、かえって住宅にとってリスクが高くなる場合もあるので、お金が掛かったとしても適切な施工が必要です。
しかし、予算が足りないとなるとどうしたら良いのかと不安になりますよね。
そこで今回は、外壁塗装の予算が足りない時に役立つ方法やNG行動についてご紹介します。

木中

外壁塗装の予算が足りないという場合は、助成金や補助金、ローン、火災保険を活用するという方法が挙げられます。
また、部分的に補修工事を行うことも一つの手段です。
ただし、塗料のグレードを下げたり、外壁の劣化をそのまま放置することはおすすめできません。
以下の記事で、詳しくご紹介します。

外壁塗装の費用はどのくらい必要?

実際に外壁塗装を実施するとなると、どの程度の費用が必要なのかおおよその相場について解説します。

最低でも60万円程度は必要

外壁塗装費用は、塗装面積によって異なります。 延べ床面積に係数を乗じて塗装面積を算出します。 一般的な戸建て住宅(延べ床面積30坪)を塗装する場合、費用相場は約60万円〜100万円です。 延べ床面積が大きくなる程、塗装費用は高額になります。 外壁塗装を検討する際は、自宅の延べ床面積を把握しておきましょう。

屋根塗装を同時に行うと100万円を超えることが多い

一般的な戸建て住宅(延べ床面積30坪)を外壁塗装する場合は、最低でも60万円程度必要ですが、屋根塗装を同時に行うと100万円を超えてくると考えておきましょう。 ただし、同時に塗装工事を実施した方が別々で実施するよりは安く抑えられます。 塗装費用の内訳を見てみると、足場代や人件費、材料費など様々な項目で費用が必要です。 外壁と屋根を別々で塗装すると、それぞれで全項目の費用が必要となるため、同時で実施するよりも高額になります。 お金の心配が大きい場合、屋根塗装と外壁塗装を同時に実施することをおすすめします。

塗料のグレードを上げるとさらに高額に

外壁塗装は、使用する塗料のグレードによっても大きく異なります。 様々な種類がありますが、耐候性や防汚性に優れていたり、耐用年数が長いなどグレードがアップするほど全体の費用がさらに高額になります。 ただし、費用を抑えたいからといって必要な性質を持つ塗料を避けてしまうと、外壁の耐性を強固にできなくなってしまうので注意しましょう。

外壁塗装のお金がない時に役に立つ5つの方法

外壁塗装をするお金が充分にないという場合でも、次の5つの方法を上手く活用することで工事を実施することが可能となります。 ご自身にとって一番メリットがあると感じる方法で、無理のない範囲で行うようにしましょう。 外壁塗装のお金がない時に役に立つ5つの方法についてご紹介します。

火災保険適用となるのか確認する

台風や大雪などの影響によるダメージを受け、外壁塗装を検討するケースもあるでしょう。 自然災害による住宅被害は、火災保険が適用されます。 火災保険適用となると、下りた保険金を外壁塗装の費用に充てることで足りない予算分をカバーすることが可能になります。 ただし、火災保険が適用となるのは、あくまでも自然災害の被害に対してのみです。 経年劣化や老朽、施工不良などが原因である場合は、保険適用が認められません。 そのため、大きな被害が発生していない限りは、全ての外壁塗装の費用を補うことはできない可能性もあります。 外壁塗装の見積もりと一緒に、火災保険適用となるのかを調査してもらうと良いでしょう。

助成金・補助金の申請をする

自治体が設けている条件を満たすことで、助成金や補助金が支給される可能性があります。 ただし、助成金や補助金は、外壁塗装の費用を全額負担できるものではなく、一部を負担できる制度です。 また、地域によって助成金や補助金の条件、手続き方法、内容、適用金額が異なります。 事前に、ホームページや役所にて助成金・補助金の有無、条件などを確認しましょう。 外壁塗装を開始する前に申請が完了しておく必要がありますので、余裕を持って申請することも重要です。

リフォームローンを組む

リフォームローンを組むことで、外壁塗装の費用をカバーできます。 手元に充分なお金がない、貯金を崩したくないという方も外壁塗装工事を実施することが可能になります。 外壁塗装で利用できるローンは、主に3つの方法があります。 住宅ローンと同じ金融機関でローンを組む方法や有担保ローン、無担保ローンです。 ローンを組むことに抵抗がある方もいると思いますが、劣化が進行する前に外壁塗装を行うことで、費用負担を最小限に抑えられます。 リフォームローンは、上限額が1,000〜2,000万円、金利が1.5%〜3% ほどとなっています。 また、返済期間も10年以上で組むことができるので、月々の返済額を数千円で抑えることもできるでしょう。 金利や返済期限を比較して、最適な商品を選びましょう。

部分的に補修工事を行う

外壁全体を塗装するとなると、それだけ必要な金額が大きくなります。 そのため、補修が必要な箇所のみを塗装工事することで、金銭面の負担を軽減することができます。 内容にもよりますが、1箇所当たり約1万円からが一般的な目安です。 外壁全体の劣化がひどい場合はおすすめできませんが、劣化症状がある箇所のみを補修することで大幅に費用を抑えられます。 外壁塗装業者に点検を依頼し、部分補修の打診をしてみてください。 プロの判断により、部分補修ではなく外壁全体の塗装工事が必要と言われるかもしれませんので、その時は他の方法を検討しましょう。

相見積もりで割安な業者を選定する

外壁塗装の価格やサービスは、業者によって様々です。 いきなり一つの業者を絞るのではなく、数カ所の業者を見比べるようにしましょう。 同じ条件で見積もりをしてもらい、施工費用を比較することで、割安な業者を選定することができます。 比較してみると、業者によって10万円ほど費用の差が出ることがあります。 しかし、価格が安いということだけに注目するのではなく、優良業者を見極めることが重要です。

閑散期(夏・冬)に外壁塗装をする

費用負担を抑えたい場合、夏や冬に外壁塗装を実施するということもおすすめです。 外壁塗装には、繁忙期と閑散期があります。 気温や湿度などの条件が良い日が多いことから、春・秋が繁忙期となり、夏・冬は閑散期になります。 しかし、夏や冬が全く外壁塗装に適していないというわけではありません。 条件などを充分に見極められる優良業者に依頼すると、夏や冬であっても品質を落とさずに塗装できます。 様々な業界で閑散期にセールやキャンペーンを実施するように、外壁塗装も閑散期であれば値引きをしてくれる可能性があります。 ただし、無理な値引き交渉はしないようにしましょう。

外壁塗装のお金がない時の3つのNG行動

外壁塗装のお金がない時は、できるだけ施工費用を抑えようと考えますよね。 しかし、以下のような行動はリスクが伴いますので、おすすめできません。 外壁塗装のNG行動を3つご紹介します。

塗料の性能やグレードを下げる

外壁塗装に使用する塗料は、耐久性や耐候性に優れているなどそれぞれが持つ性能が異なります。 性能やグレードが低くなるほど価格が安くなるため、予算が足りない場合は塗料の性能やグレードを下げてしまいがちです。 しかし、長持ちする丈夫な外壁を作り上げるには、適切な塗料を選ぶことが大事なポイントです。 価格が多少高くなったとしても、耐用年数が長い塗料を選ぶようにしましょう。

劣化している外壁を補修・塗装せずに放置する

外壁塗装の予算が足りないからといって、外壁塗装を先延ばしにすることは非常に危険です。 劣化している外壁を放置してしまうことになります。 外壁のひび割れやチョーキング現象など劣化症状を放置していると、見た目が悪くなるだけでなく、防水性が低下し、内部まで腐食してしまいます。 内部まで雨水が浸入することになるので、雨漏りが発生するケースもあります。 さらに劣化が進行してしまうので、リフォーム費用も莫大になってしまうでしょう。 できるだけ費用を抑えるには、時期を延ばさないことが重要です。

塗装工程を省略する

外壁塗装は、下地処理から下塗り・中塗り・上塗りと複数の工程があり、一つひとつの工程に費用が掛かります。 費用を抑えたいからといって、工程を省略しないようにしましょう。 全工程に意味があり、いずれも重要な役割があります。 一つでも省いてしまうと、塗膜のひび割れや剥がれ、色褪せなどの劣化症状を引き起こす原因となります。 再び塗装工事が必要となってしまい、結果としてさらに高額な費用を負担しなければならないという事態になってしまうでしょう。 適切な方法で実施することが重要となります。

外壁塗装をDIYで行う

業者に依頼すると高額になるからと、自分で外壁塗装を行うことはおすすめできません。 道具を揃えることは可能ですが、プロの知識や技術がないと綺麗に仕上げることは難しいです。 下手にDIYで済ましてしまうと、色ムラが起こり、結局費用が嵩んでしまいます。 また、高所に登ってDIYすることは怪我をしてしまう恐れもありますので、やはりプロに任せた方が良いでしょう。

訪問業者の大幅な値下げに注意

なかには、訪問業者の提案によって外壁塗装を検討する場合もあるでしょう。 しかし、「今契約すると100万円安くします」「足場代無料です」などという謳い文句には注意すべきです。 外壁塗装は適切な方法で適切な材料を使用するため、100万円安くするといった大幅な値下げは行いません。 また、工事に必要な項目の費用を無料にすることも一般的にはありません。 このような文言を使う業者は、早く契約させたいことだけが目的であるため、手抜き工事をされる恐れがあります。 焦って契約をせず、業者選びは慎重に行いましょう。

「お金がない」外壁塗装を先延ばしするリスク

お金がないからといって外壁塗装を先延ばしすることは、住宅にとって非常にリスクが高いです。 万が一、外壁塗装を先延ばしした場合、以下のようなリスクが起こります。

外壁の防水効果が低下する

外壁に塗料を塗装する大きな目的は、防水効果を高めるためです。 しかし、経年劣化によって徐々に塗装による防水効果は低下していきます。 外壁塗装を先延ばしにすると、大幅に防水効果が低下し、雨水や風などから住宅を守れなくなってしまいます。 お金がないからといって施工を先延ばしにすると、劣化がさらに悪化してしまうため危険です。

外壁に亀裂が生じる

防水効果が低下した外壁をさらに放置すると、クラックと呼ばれるひび割れが生じます。 はじめは、髪の毛ほどのサイズ(ヘアクラック)が、徐々に大きくなります。 また、内側からひび割れが生じている構造クラックが起きてしまう恐れもあり、住宅にとってハイリスクです。 幅が0.3mmを超えるクラックの場合は、構造クラックである可能性が高いです。 構造クラックが発生している場合は、外壁塗装だけでなく、補修工事が必要となります。

住宅の内側が腐食する

外壁に生じた亀裂から雨水や虫が入りやすくなってしまいます。 雨水が浸透しやすくなることで雨漏りが発生し、シロアリの被害が起きる恐れもあります。 そうなってしまうと、住宅の内側が腐食してしまい、かなり危険な状態になります。 外壁塗装だけでは補修できませんので、大幅な工事が必要です。

住宅の断熱性が低下する

住宅の内側が腐食してしまうと、断熱性が本来の機能を発揮しなくなります。 外気の影響が室内に直接伝わってしまうようになるため、夏は暑く冬は寒い状態になるでしょう。 そのような状態になると、室温を調整するために冷暖房を使用する機会が増えるため、光熱費が高くなり、家計にとってもハイリスクです。

修復費用が莫大になる

外壁塗装を先延ばしにすると、内側が腐食してしまうため、大幅な補修工事が必要となります。 結果的に、修復費用が莫大になってしまい、さらに高額な費用を用意しなければなりません。 早めに対策をとっておくことも費用負担を抑えるための方法です。

まとめ

外壁塗装はどうしても費用が掛かってしまいますが、火災保険やリフォームローン、助成金などを活用することで費用面の負担をカバーすることができます。 業者によって価格やサービスが変わりますので、複数の業者を比較することも大事です。 また、比較的外壁塗装の件数が少なくなる夏や冬に実施することで、値引きに応じてもらえる可能性もあります。 一方で、施工期間を先延ばしにしてしまうと、外壁だけでなく内部が腐食し、住宅にとってハイリスクとなってしまいます。 費用を抑えようと、先延ばしをせずに必要な時にすぐ実施するようにしましょう。

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