外壁塗装の塗装期間の目安

30坪2階建て住宅の外壁塗装にかかる期間は7～10日ほどです。ただし、季節や天候、職人の人数などによっても、塗装期間は大きく変わります。例えば何日も雨天の日が続いた場合は、1ヶ月前後かかってしまうことも。 そのため、外壁塗装はできるだけ天候が安定している季節に依頼するのがおすすめです。お住いの地域にもよりますが、一般的には3月～5月、9月～11月が外壁塗装に適していると言われています。 外壁塗装の施工期間は、基本的に短縮することができません。最短でも7日はかかります。 もし、「うちなら7日もかからずに終わりますよ」と提案してくる業者に出会ったら注意してください。工事を依頼する側としては、1日でも早く作業が終わって欲しいところですが、このような業者は何らかの工程を飛ばしたり、手抜き工事をしたりする恐れがあります。 工事後2～3年で塗装が剥がれてしまったり、色があせてきてしまったりするかもしれません。 職人がどれだけ素早く動いたとしても、水や塗料が乾燥するのを待つ時間は必ず発生します。「1日で下塗りと中塗り、上塗りまですべて終わらせる」といったことはできないのです。

屋根も塗装する場合の塗装期間の目安

外壁と屋根を一緒に塗装する場合の塗装期間は10～14日ほどです。外壁だけ塗装する場合よりも3～4日長くなります。 なお、家の塗装工事は外壁と屋根を一緒に依頼するのがおすすめです。工事の回数を1回分減らせるため、足場の設置代を節約できます。

外壁塗装が終わらない！塗装期間が超過する原因3つ

外壁の塗装期間の目安は7～10日ほどですが、以下のような要因によって長引く可能性があります。

• ・劣化が激しく補修に時間がかかる
• ・気候の影響で塗料が乾かない
• ・天候が安定しない

劣化が激しく補修に時間がかかる

外壁の劣化が進んでいる場合は、工期が長引く可能性があります。下地補修や下塗りに時間がかかってしまうためです。 もっとも、見積もりの段階で外壁の状態はチェック済みですから、大抵はスケジュール通りに事が運びます。しかし、外壁の劣化状態によっては、下塗りの回数を増やしたり、通常よりも時間をかけて補修したりすることも。 依頼側としては、塗装期間が長引くばかりか追加費用まで発生することになるため、あまり好ましい状況とは言えませんよね。しかし、このような追加作業は完成時の出来を大きく左右するものです。基本的には許容するようにしましょう。

気候の影響で塗料が乾かない

塗料には標準施工条件と施工不可条件があります。

• ・標準施工条件：気温20度、湿度65％
• ・施工不可条件：気温5度以下、湿度85%以上

塗料を塗る工程は、下塗り・中塗り・上塗りの全3段階に分かれています。それぞれ塗料が乾燥しなければ、次の工程に進むことはできません。 施工不可の条件下では、結露が起きやすかったり、塗料が固まるのに時間がかかったりすることも。そのような日が続いた場合は、どうしても塗装期間が長引いてしまいます。

天候が安定しない

外壁塗装は屋外で作業するため、雨天や降雪、強風の日は作業が中止になります。また、晴天であっても前日の雨で足場が濡れている場合は、作業ができないことも。 そのような事態をできるだけ避けたい方は、梅雨や冬、台風がよく来る季節に外壁塗装を依頼するのは控えましょう。

塗装期間中の生活はどう変わる？

基本的に、塗装期間中は外に洗濯物を干せなくなります。塗料や汚れが衣類に付着する恐れがあるためです。ベランダに干すのも避けた方が良いでしょう。 塗装期間中は部屋干しをするか、コインランドリーの乾燥機を使って服を乾かすなどの対策が必要です。 どうしても外に干したい場合は業者に相談しましょう。建物の構造や作業の内容次第では、屋外に干せるチャンスがあるかもしれません。 また、塗装期間中は窓やドアの開閉も制限されるため、自由に換気ができなくなります。とはいえ、常に換気ができないわけではありません。足場を組み立てているときや建物の洗浄・養生時は避けるべきですが、それ以外のタイミングであれば、窓やドアを開けて空気を入れ替えることが可能です。 ただし、上記以外の工程でも、作業内容によっては換気NGである可能性はあります。できるだけ業者に確認を取ってから換気をするのがおすすめです。

参考記事：外壁塗装に必要な日数は約14日間！各作業の流れや所要期間について解説

まとめ

外壁塗装には必ず一定の期間がかかります。塗装期間の目安は、外壁のみであれば7～10日、屋根も一緒に塗装する場合は10～14日です。 これよりも極端に短い工期を提示してくる業者には気を付けましょう。必要な工程を飛ばすことで、工期を短縮している可能性があります。

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