外壁塗装の塗料の臭いが気になる。
人体に悪い影響はないの?
公開日: 2022年06月01日 / 更新日: 2025年03月22日
臭いに敏感な方は、特に塗料の臭いを察知しやすく、体への悪影響の有無が気になりますよね。
妊婦さんやお子さん、ペットと一緒に暮らしている方にとっても心配な部分が多いでしょう。
塗料には、様々な種類があり、臭いが強いものもあれば抑えられるものもあります。
近隣住民からのクレームを防ぐためにも、配慮が必要です。
外壁塗装の塗料は、人体に対してどのような影響を与える可能性があるのでしょうか?
今回は、外壁塗装で使う塗料の人体への影響や対策についてご紹介します。


外壁塗装時に用いる塗料は、全く影響がないとは言い切れませんが、ほぼほぼ人体への悪影響となる有害なものは含まれていません。
環境や人体への影響が気になる場合は、「水性塗料」や「低VOC塗料」がおすすめです。
以下の記事で詳しくご紹介します。
外壁塗装の塗料は人体へどのような影響を与える?
外壁塗装の塗料は、改良が進んでおり現在販売されている塗料はほぼほぼ人体に悪影響を及ぼすようなものは含まれていません。
しかし、100%人体に影響がないとは言い切れないのも事実です。
こちらでは特に、不安視される妊婦さんやお子さん、ペットへ与えてしまう影響ついてご紹介します。
妊婦さんへの影響
塗料がなぜ妊婦さんにとって影響を与えやすいのかと言うと、「シンナー」が含まれているからです。
塗料の種類は、大きく分けて「油性塗料」と「水性塗料」と言う2種類があります。
水性塗料は比較的臭いが少ないですが、油性塗料は臭いが強いのが特徴です。
シンナー臭によって、頭痛やめまいなどの体調不良を起こす可能性もあり、妊婦さんにとっては非常にリスクが高いです。
妊婦さん本人だけでなく、お腹の赤ちゃんにまで影響することも考えられるため、配慮しなければなりません。
お子さんやペットへの影響
小さい子どもやペットにも、影響を与えてしまう可能性があります。
大人よりも臭いに敏感で、臭いが強い塗料であるほど、体調に変化が現れてくるでしょう。
子どもやペットは、塗装中の箇所に触れてしまう可能性も考えられます。
万が一、目や口に入ってしまうと、さらに大変な事態になってしまいますので、目を離さないように注意しなければなりません。
塗料の臭いが発生する原因
改良が進んでいるとは言え、完全に無臭である塗料は存在しません。
外壁塗装時に塗料の臭いが発生する原因についてご紹介します。
塗料に含まれる有機溶剤が刺激臭を発生する
塗装時に臭いが発生する理由は、塗料に含まれる有機溶剤が刺激臭を発生することにあります。
有機溶剤とは、他の物質を溶かす性質があり、揮発性が高い液体です。
そのため、蒸気となって呼吸から体内に吸収されやすく、油脂に溶ける性質を持っているため、皮膚からも吸収されてしまいます。
油性塗料には、シンナーが含まれており、このシンナーが有機溶剤に該当します。
有機溶剤と関係する病気に、視力障害や神経障害などが挙げられます。
人体への影響が大きくなってしまう可能性があるため、現場のスタッフは細心の注意を払わなければなりません。
外壁塗装時の塗料の臭い対策
外壁塗装は、多かれ少なかれ塗料による臭いが発生してしまいます。
施工期間中、少しでもストレスを感じずに過ごすためには、以下のような対策がおすすめです。
換気をする
塗料の臭いを逃すために、換気をしましょう。
窓を開けたり、窓に向けて扇風機をつけるという方法があります。
臭いが部屋に入ってしまうと、ストレスを抱えたまま日常生活を送らなければなりません。
臭いによる影響が蓄積されると、体調不良を起こしてしまう可能性もゼロではありませんので、風通しを良くすることが大事です。
マスクをする
基本的なことですが、マスクをすることで臭いから体を守ることができます。
防毒マスクという臭いを強力にガードできるものもありますが、非常に大きいサイズですので、ずっと付けておくのは不便でしょう。
毎日付けるとなると、不織布マスクがおすすめです。
ここ数年は、コロナの影響もあってご自宅に常備している方も多いでしょう。
家の中となると、不便な部分はありますが、マスクをすることで臭いをガードできます。
施工期間中は外出・外泊をする
現場から離れて過ごすという方法もあります。
外壁塗装を行なっている間は、親戚や友人、あるいはホテルで寝泊まりする方もいます。
完全に塗料の臭いから離れることができるので、体調面も安心です。
体への負担が心配という方は、施工期間中は外出や外泊をすることも検討してみましょう。
妊婦や子ども、ペットがいる場合は業者に伝える
妊婦さんやお子さん、ペットはより大きく塗料の影響を受ける可能性があります。
事前に、塗装業者に伝えておくことも一つの策です。
一番塗料に触れる業者がどのような影響が出るかは分かっているはずです。
伝えておくことで、配慮や提案をしてくれるでしょう。
環境や人体への影響を抑える塗料
最後に、環境や人体への影響を抑える働きがある塗料についてご紹介します。
安全性が高く、臭いが少ない【水性塗料】
上記にも述べたとおり、水性塗料は油性塗料に比べて、臭いが少ない塗料です。
また、水性塗料は「VOC」と呼ばれる揮発性有機化合物が極端に少ないため、安全性も高いと言われています。
VOCが多く含まれる塗料は、人体への影響も大きく、粘膜や呼吸器にダメージを与えてしまいます。
植物への影響も大きく、環境問題の面でも問題視されています。
水性塗料に全くVOCが含まれていないかというと、そうではありません。
僅かにVOCが含まれてはいますが、人体に大きく影響を与えるほどの量ではないため、外壁塗装は油性よりも水性タイプを選ぶと臭いを抑えられます。
揮発性有機化合物が少ない【低VOC塗料】
環境や人体への影響が心配な方は、塗装を行う際に、VOCが塗料にどれだけ含まれているかを注意するようにしましょう。
揮発性有機化合物が少ない「低VOC塗料」がおすすめです。
水性塗料もその一つですが、他にも「無機質塗料」や「光触媒防汚塗料」などがあります。
環境や人体に優しいだけでなく、汚れを防ぐ機能がある種類も存在します。
外壁塗装時には業者と一緒に塗料を選定することになりますが、この「低VOC」タイプを希望する旨を伝えると、施工時のストレスも軽減できるでしょう。
VOCを全く含まない【自然系塗料】
VOCを全く含まない塗料として、「自然系塗料」があります。
亜麻仁油や白ロウなどの天然素材を原料とした種類であるため、環境や人体に対して優しい塗料になります。
しかし、費用面や施工時間が掛かるといったデメリットも多いです。
また、ホルムアルデビドという有機化合物を発生させるものもあるため、完全に安全であるとは言い切れません。
まとめ
近年の塗料は、改良が進んでおり環境や人体へ悪影響を及ぼすような成分はほぼほぼ含まれていません。
しかし、微かにVOCを含んでいるものも存在しますので、100%影響を与えないとは言い切れない部分もあります。
臭いに敏感な方、妊婦さんやお子さん、ペットと一緒に過ごしている方は事前に対策を取るようにしましょう。
外壁塗装を行う際には、環境や人体への影響も考慮して、塗料を選んでみてください。
監修者
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喜多 史仁
株式会社喜多建設 代表取締役社長
<略歴>
高等学校を卒業後に、2代目有限会社喜多塗装店(株式会社喜多建設の前身)に塗装見習いとして入社。その後、大手自動車メーカー子会社を経験し、2000年に3代目有限会社喜多コーポレーションに職長及び取締役として入社。
2007年に社名を株式会社喜多建設に変更を機に代表取締役に就任。
埼玉県狭山市・川越市・所沢市を中心に地域に密着した外壁塗装を強みとしています。<喜多建設のこだわり>
喜多建設では、不安や疑問を持った状態で外壁塗装をすることがないようにお客様への丁寧なご説明をモットーとしております。
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