外壁塗装をツートンカラーにする時の失敗しない方法

Q.

ツートンカラーの外壁塗装を失敗しないためには、どんな色を選べばいいですか?

外壁塗装を2色にわけるツートンカラーには、王道の組み合わせや王道の面の分け方があります。失敗したくない方向けに、事例をお見せしながら定番を解説します。

外壁塗装をツートンカラーにする時の失敗しない方法
木中

王道は茶とベージュです

喜多建設には、ツートンカラーの外壁塗装で失敗した例があります。
正しくは、当社の責任ではないのですが……。

二つの紫色を使って、一軒家をツートンカラーにするご要望でした。
ご指定の色がかなり強い紫色だったので、「もう少しトーンを抑えられては?」というアドバイスはいたしました。ご近所からクレームが来る例があるからです。

「私の家だからクレームなんて気にしません!絶対この色!」とのことで実行。
すると、お納めしてから一週間も経たないうちにそのお客様からお電話が。
近所から強いクレームが出ているので、早急に塗り直したいとのことでした。
上塗りだけのやり直しとは言え、足場を組み直しての再塗装はお金がかかります。

個人的に冒険者は嫌いじゃないですが、外壁の色は少し慎重なくらいがいいでしょう!
ここでは王道の配色や方法について解説します。

基本的な配色の考え方

2色に塗り分けるなら、ベースカラーとアクセントカラーという役割を意識し、明度やトーンにややメリハリを付けます。
ベースは明るい色、アクセントはそれより暗い(濃い)色にするのが王道です。

2色に塗り分ける目的は、家の形状にメリハリを付けること。
形状にメリハリがあると立体的に見え、意匠が際立ちますし実際の家よりも大きく見える効果があります。
だから、視覚的に差異のある配色を選びます。

おすすめの色の組み合わせ

一番多い色はこの2パターンです。

  • ●ベージュと白
  • ●茶とベージュ
  • ベージュと白は近い色ですが、左の写真のように、ベージュを濃いめにして明度差を付けます。
    このお宅は平らな壁でシンプルな形状ですが、塗り分けで凝った印象になりますよね!

    鮮やかな色を使いたい時

    鮮やかな色を入れると華やかになり、一気に家に個性が出ます。
    人と同じではつまらない、少し変わった色にしてみたい……という方は、アクセントカラーに色味の強い色(鮮やかな色)を選びましょう。
    その場合は、ベースカラーの彩度を下げます。

    両方が鮮やかに主張すると、うるさい印象になってしまうからです。

    アクセントカラーの面積を控え目

    ベースカラーとアクセントカラーの面積比は、だいたい7:3が目安です。

    ただし、実際は、塗り分ける場所は家の意匠や形状に左右されるので、この限りではありません。

    壁の一部に質感の異なるサイディングが使われている場合、レンガやタイルなどがデザイン的に入っている場合は、それを生かして塗装します。
    それを無視して塗りつぶしてしまうと違和感が出るからです。

    形状に合わせた塗り分けでは、たとえばベランダ部分、玄関上のひさし部分など、立体的に飛び出た部分を塗り分けます。

    7:3はあくまでも目安なので、これら無視してまで7:3にする必要はありません。

    上下で分けるなら、下を重い色に

    上下に塗り分ける時は、下に重い(暗い、濃い)色、上に軽い(明るい、薄い)色にします。
    一階と二階の形状が違う場合、たいていは二階の方が小さいですし、下に重い色を置いた方が安定感が出ますよ。

    実際に当社で施工させていただいた例がこちら。
    下が重いと、どっしりします。高級感も増す印象です!

    塗り分ける境目に帯を入れる

    塗り分ける境界は、できるだけ家のデザインに合わせるのがポイント。
    のっぺりした同じ壁面をただ塗り分けるのは避けた方が無難です。
    いかにも塗り分けましたという境界が見えると、不自然な仕上がりになることがあるからです。

    見切り線がない場合は、後付で幅20cmくらいのサイディングの帯を入れることもできます。工賃、材料費を含めて、一軒家で6~7万円ほどかかります。

    マスキングで直線を描くのは技術を要するので、ヘタな職人が塗ると歪みが出ることがあるので、この方が品質は安心です。(職人的にはラクでもあります笑)

    失敗しないためにできること

    カラーシミュレーションを行ってくれる塗装屋さんを選びましょう。
    塗料の色見本を見るだけでは実際に塗った時の印象が想像しにくいので、自分の家の写真を使ってシミュレーションをしてくれる業者がおすすめです。
    パソコンで画像を作成してくれる業者もあれば、このようなシートをくれる業者もあります。

    喜多建設では、「透メックス」というシミュレーションシートを作成しています。
    お客様の家の外壁部分が透明になったシートで、後ろに色見本を置きます。
    自分でパパッと色をさしかえて試せるので、イメージが掴みやすいですよ!

    単色と比べて、工期と費用は?

    工期は、プラス2日見ていただくとよいでしょう。
    料金は、4~6万円プラスが相場。ですが、喜多建設ではサービスしてしまうことが多いです!ツートンカラーにしてもいきなり塗装費が跳ね上がることはないので、ご安心ください。

    以上、木中がお答えしました!

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