30坪の住宅を外壁塗装する場合の相場はいくら?外壁塗装の料金を決める要素は?
公開日: 2023年10月16日 / 更新日: 2025年04月04日
決して安くはない外壁塗装。複数の業者に相見積もりを依頼する方が多いかと思いますが、一般的にどのくらいの費用がかかるものなのか、知識として知っておくことは大切です。
今回は、30坪戸建て住宅の外壁塗装の相場や、費用に影響を与える要素などについて解説します。


外壁塗装の1坪単価は3万~4万円ほどです。そのため、30坪の住宅を外壁塗装する場合、90万~120万円程度かかる計算になります。
ただし、外壁塗装の費用は、使う塗料の種類や工事の規模などによって大きく変わるものです。
以下の記事で、詳しくご紹介します。
30坪の住宅の外壁塗装、費用相場は?
外壁塗装の1坪単価はおおよそ3万~4万円です。よって、30坪の住宅の費用相場は90万~120万円程度になります。
特別な事情がないにもかかわらず、業者による見積もり額がこの金額よりも極端に安かったり高かったりした場合は要注意です。業者からもう一度話を聞いて、依頼を再検討した方が良いでしょう。
ちなみに、40坪の住宅の外壁塗装の費用相場はこちらを読めば分かります。
同じ30坪なのに値段が違う理由は?外壁塗装の料金を決める要素
外壁塗装の費用は、使用する塗料の種類や工事の規模などによって大きく変わります。
塗料のグレード
塗料にはグレードがあります。主な塗料の種類と耐用年数の目安は以下の通りです。グレードは上に記載されているものほど高く、下に載っているものほど低くなります。
グレードが高いものほど価格も高額になりますが、耐用年数は長いです。そのため、長い目で見れば、高いグレードの塗料を使った方がトータルコストを抑えられる可能性があります。
反対に、とにかく費用を抑えたい場合や、今の家に長く住む予定がない場合には、低いグレードの塗料が合っているでしょう。
なお、現在の主流はコストパフォーマンスのバランスが良いシリコン塗料です。費用対効果に優れている塗料を選びたい方には、シリコン塗料をおすすめします。
塗料の色数
塗装業者は、塗料を量り売りではなく缶単位で仕入れています。そのため、2色目から追加料金が発生するケースは珍しくありません。
また、選んだ色が1色だけだったとしても、カタログ外のカラーを希望する場合は要注意です。「調色」という作業が必要になるため、追加料金を求められることがあります。
住宅の階数、仕様
坪数が同じであっても、1階建ての建物と2階建ての建物では塗装面積が異なります。塗装面積が広くなればなるほど、当然ながら塗装費用も高くなるので注意しましょう。
また、家の形状やデザイン、間取り、窓の数などによっても費用は変動します。
塗装する時期
春(4〜5月)と秋(9〜11月)は塗料が乾燥しやすいため、高品質な仕上がりを期待できます。とくに、10月と11月は外壁塗装に最適といわれています。
外壁塗装に適した気候条件は、以下のとおりです。
条件 |
適正値 |
気温 |
5°C以上 |
湿度 |
85%以下 |
その他 |
雨・雪・霜がない |
ただし、春や秋は繁忙期のため、工事の予約が取りにくくなるほか、料金が上がる可能性があります。夏(6〜8月)や冬は閑散期となり、割引を実施する業者も少なくありません。
夏季の塗装は、高温による塗料の早期乾燥や、紫外線による劣化のリスクがあります。冬季は低温による塗料の凍結や、乾燥不良の可能性があるため注意が必要です。
これらの季節に塗装を行う場合は、専門業者と打ち合わせを進め、適切な対策を講じなければいけません。
なお、最適な時期は地域の気候によって異なるため早めに計画を立てましょう。また、受験を控えているお子さまがいる家庭は、優先順位を考慮し、最適な時期を選ぶべきです。
外壁塗装は適切な時期に質の高い塗装を行うと、住宅の寿命を延ばせるだけでなく、将来的な修繕費用を抑えられます。
参考記事:外壁塗装にふさわしくない時期は何月?季節が塗装工事に影響する理由について解説!
足場の規模や組み立て方
足場の組み立て方にもよりますが、足場代の相場は1平方メートルあたり700円~1,000円くらいです。30坪の住宅の場合、15万円前後かかります。
「足場代だけでこんなに費用がかかるのか」と驚かれた方も多いことでしょう。そのためか、業者によっては「足場代無料」を謳っているところもあります。
しかし、このような業者に依頼するのはやめましょう。足場代を他の費用に上乗せされたり、手抜き工事をされてしまったりするリスクが高いためです。
塗装に関わる業者の数
外壁塗装の費用は、さまざまな要素によって変動します。とくに、工事に関わる業者の数は、大きな影響を与える可能性が高いです。
中間マージンや管理費は業者の数が増えるほど加算されるため、総費用が高くなる傾向があります。業者との関わり方と相対的なコストは、以下のとおりです。
構図 |
特徴 |
相対的なコスト |
直接契約 |
塗装専門業者と直接契約 |
低 |
元請け・下請け |
大手ハウスメーカーや総合建設会社が元請け |
中〜高 |
複数専門業者 |
足場、洗浄、塗装など個別に専門業者と契約 |
中〜高 |
直接契約は中間マージンがカットされるため、低コストで施工できる可能性があります。ただし、業者の技術力や信頼性の確認は必須です。
元請け・下請けでは、元請け会社の管理費や利益が上乗せされるため、直接契約よりも高額になる場合が多いです。しかし、大手企業の信頼性やトラブル時の対応力を期待できます。
複数の専門業者が関わる場合は、各作業のクオリティが向上する可能性があります。しかし、全体の調整や管理が必要となるため、費用は増加しやすいです。
業者を選ぶ際は、価格だけでなく、施工の質や保証内容、アフターサービスなども判断しましょう。見積書の内訳を確認し、不要な中間マージンや管理費が含まれていないか精査することも欠かせません。
施工会社の規模
外壁塗装業界は、大手企業から小規模企業までさまざまです。提供されるサービスや価格は、施工会社の規模によって異なります。
おもな会社規模は、以下のとおりです。
会社規模 |
特徴 |
価格帯 |
大手企業 |
知名度高、広告宣伝力強 |
高め |
中規模企業 |
地域密着、バランス良好 |
中程度 |
小規模企業 |
柔軟な対応、低コスト |
比較的安価 |
大手企業は、豊富な施工実績とブランド力を持ち、充実したアフターサービスを提供するのが特徴です。しかし、広告宣伝費や管理費が高いため、見積もり金額も高くなる傾向があります。
地域密着型の中小企業は、間接的にかかるコストが比較的低いため、大手に比べると安価です。地域の気候や建物の特性に精通しているほか、きめ細かなサービスを提供できます。
近年では、大手ホームセンターや家電量販店などの異業種からの参入も増えており、業界の競争が激化しています。
業者を選ぶ際は、会社の規模だけで判断しないよう注意しましょう。小規模でも高品質な施工を行うところはあります。大手だからといって、満足のいく結果が得られるとは限りません。
比較する際は、実績や評判、提供するサービスの内容などを総合的に判断する必要があります。
大幅な工事の遅延
外壁塗装工事は、場合によって順調に進まない可能性があります。さまざまな要因により、大幅な遅延が発生することも珍しくありません。
遅延の原因は、以下のとおりです。
遅延の原因 |
内容 |
対策 |
天候不良 |
雨、強風、高湿度など |
天候を考慮した余裕のある工程計画 |
外壁の劣化 |
予想以上の損傷、補修の必要性 |
事前の詳細な外壁調査 |
塗料の選定ミス |
乾燥時間が長い塗料の使用 |
適切な塗料の選択と乾燥時間の考慮 |
施工業者の技術不足 |
作業の遅れ、やり直しの発生 |
信頼できる業者の選定 |
追加工事の発生 |
予期せぬ補修や修繕の必要性 |
綿密な事前調査と柔軟な対応 |
外壁塗装は天候に左右されやすいため、雨天や強風時には作業ができません。
また、湿度が高いと塗料の乾燥に時間がかかり、工期が延びる可能性があります。
外壁の劣化が予想以上に進んでいる場合は、追加の補修作業が必要です。したがって、工期が延長される可能性があります。
施工業者の技術不足や管理ミスも、遅延の原因です。スムーズな塗装を実現するには、信頼できる業者を選ぶ必要があります。
工期の大幅な遅れは、生活に影響を与える可能性があります。そのため、施工業者とのコミュニケーションを密に取り、進捗状況を常に把握しなければいけません。
30坪の住宅を相場価格で塗装するコツ4つ
外壁塗装をできるだけ相場価格で行うためのコツは以下の4点です。
- ・相見積もりを取ること
- ・「参考価格」に要注意
- ・相場未満の格安工事は警戒しよう
- ・助成金・補助金を利用すること
相見積もりを取ること
外壁塗装の費用は、依頼する業者によって変わります。使用する塗料の金額や人件費などが異なるためです。
一社の見積もりだけで即決せず、複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。3社くらいの業者に相見積もりを依頼するのがおすすめです。
「参考価格」に要注意
外壁塗装業者のHPには、戸建て住宅の参考価格として「30坪50万円!」などと記載されていることが多いです。しかし、この情報を鵜呑みにするのは良くありません。
上で解説した通り、外壁塗装の費用は状況次第で大きく変動します。そのため、HP上の参考価格を見て、「うちも50万円で外壁塗装できるんだ」と判断しないようにしましょう。
参考価格はあまくで「参考」の金額に過ぎません。
相場未満の格安工事は警戒しよう
30坪の住宅の場合、外壁塗装の費用相場は90万~120万円程度です。この金額よりも極端に安い業者と契約するのはやめましょう。
塗料が低品質だったり、工事中に何らかの名目で追加費用を請求されたりするかもしれません。
助成金・補助金を利用すること
外壁塗装の条件次第では、自治体から助成金や補助金を受けられる可能性があります。
金額は自治体によって異なりますが、助成金をもらうことで10~20万円ほどお得に工事できる場合も。
助成金・補助金の条件等は、お住いの地域の自治体のHPに記載されています。
参考記事:火災保険を活用して、外壁塗装を安くする
オーバースペックな塗料を選ばない
塗料選びは、建物の状況や目的に応じて適切なものを選ぶべきです。必要以上に高性能な塗料を選ぶと、無駄なコストが発生する可能性が高まります。
まずは塗料の種類と特徴を把握し、相応しいものを特定しましょう。
塗料の種類 |
耐用年数 |
相対的な価格 |
特徴 |
アクリル塗料 |
5〜8年 |
低 |
色の種類が豊富、比較的安価 |
ウレタン塗料 |
7〜10年 |
中 |
耐久性が高く、光沢感がある |
シリコン塗料 |
10〜15年 |
中〜高 |
防水性に優れ、汚れにくい |
フッ素塗料 |
15〜20年 |
高 |
最高級の耐久性、耐候性が優れている |
塗料を選ぶ際は、建物の立地条件や今後の居住予定期間を考慮します。例えば、5〜10年以内に転居や建て替えを予定している場合、最高級のフッ素塗料は過剰投資になる可能性があります。
もっとも人気があるのは、性能と価格のバランスが良いシリコン塗料です。耐久性は10〜15年ほどで、価格はフッ素塗料の半分ほどに抑えられます。
ただし、海岸沿いや工業地帯などの特殊な環境下にある住宅では、耐久性の高い塗料を選ぶ必要があるでしょう。このような場合は、専門業者のアドバイスを受けながら、最適な塗料を選択してください。
価格だけでなく、耐久性やメンテナンス頻度、環境への影響なども考慮して総合的に判断することが大切です。
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喜多建設の施工事例
喜多建設は、埼玉県を中心に数多くの外壁塗装を手がけて参りました。ここでは、その中から3つの事例をご紹介します。
事例1:鶴ヶ島の住宅 鶴ヶ島市で完工した住宅の外壁塗装は、落ち着いた色合いで上品な雰囲気に仕上がりました。周囲の景観とも調和し、美しい外観を実現しています。(2025年1月11日完工) |
事例2:狭山市N様邸 狭山市N様邸では、明るいレモン色を外壁に採用し、目を引くデザインに仕上げました。住まいの個性を際立たせ、活気ある印象を与え、お客様からも大変ご満足いただいております。(2025年1月10日完工) |
事例3:所沢市の住宅 所沢市の住宅で行った外壁・屋根塗装工事では、経年劣化が進んでいた外壁と屋根を丁寧に塗装し直すことで、新築のような美観を取り戻しました。耐久性も向上し、長期的な保護を実現しています。(2019年9月26日完工) |
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まとめ
外壁塗装の業者を選ぶ際は、事前に相場価格を把握しておくことが大切です。その上で複数の業者から相見積もりを取りましょう。
相場よりも極端に安い金額を提示してくる業者には要注意です。他の業者の話にもよく耳を傾け、信頼できるところへ工事を依頼してくださいね。
監修者
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喜多 史仁
株式会社喜多建設 代表取締役社長
<略歴>
高等学校を卒業後に、2代目有限会社喜多塗装店(株式会社喜多建設の前身)に塗装見習いとして入社。その後、大手自動車メーカー子会社を経験し、2000年に3代目有限会社喜多コーポレーションに職長及び取締役として入社。
2007年に社名を株式会社喜多建設に変更を機に代表取締役に就任。
埼玉県狭山市・川越市・所沢市を中心に地域に密着した外壁塗装を強みとしています。<喜多建設のこだわり>
喜多建設では、不安や疑問を持った状態で外壁塗装をすることがないようにお客様への丁寧なご説明をモットーとしております。
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