外壁塗装の助成金・補助金を受け取るには?条件や注意点を解説

Q.

どうして外壁塗装で助成金・補助金がもらえるの?受け取るための注意点は?

高額な費用がかかる外壁塗装。建物の規模や状態によっては、100万円を超えることもあります。支出を少しでも抑えたい方は、自治体が実施している助成金・補助金の制度を利用しましょう。

外壁塗装で受けられる助成金・補助金について、受給条件や注意点をご紹介します。

木中

リフォームで外壁塗装する場合、お住いの自治体から助成金や補助金を受けられることがあります。
金額は自治体ごとに異なりますが、工事費の10~20%(上限10万~30万円)程度を支給している地域が多いです。
以下の記事で、詳しくご紹介します。

外壁塗装で助成金・補助金がもらえるのはなぜ?

リフォームで外壁塗装を行う際、一定の条件をクリアすると自治体から助成金や補助金を受けられることがあります。これは、全国の自治体が地球温暖化防止やヒートアイランド対策に繋がるエコリフォームを推奨しているためです。 助成金は、対象の建物が登記されている市区町村から出されます。金額は自治体によって異なりますが、工事費の10~20%(上限10万~30万円)程度を支給している地域が多いです。 なお、すべての自治体で助成金を受給できるわけではありません。助成金を支給している自治体は、一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会のHP「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」で調べられます。

助成金と補助金の違い

自治体から支給される「助成金」と「補助金」には、以下のような違いがあります。
  • ・助成金:一定の要件を満たしていれば支給される。
  • ・補助金:申請後に審査が行われる。予算や採択件数が予め決められているケースが多く、必ず受給できるとは限らない。
どちらも返済は必要ありません。工事が終わった後に、後払いで受け取れます。 補助金を受給するためには、比較的厳しい審査をクリアしなければなりません。しかし、支給金額は助成金より高い傾向にあります。

外壁塗装の助成金・補助金は自治体によって異なる

自治体によって外壁塗装の助成金・補助金の金額や受給条件は異なります。よくある条件は以下の通りです。
  • ・助成金、補助金を申請する地域に住んでいること
  • ・申請時点で税金の滞納がないこと
  • ・既存住宅であること
  • ・申請時期や提出書類などに不備がないこと
このほか、築年数や耐震基準、特定の塗料を使っていることなどを条件に掲げている自治体もあります。 ここでは例として、埼玉県狭山市の「令和4年度(2022年度)店舗・住宅改修工事費補助金制度」の概要を見ていきましょう。 令和4年(2022年)時の条件です。

補助金の支給額

  • ・住宅:税抜き工事費の5%(上限10万円)
  • ・店舗、空き店舗:税抜き工事費の10%(上限30万円)

申請期間

令和4年4月18日~令和4年9月30日まで

申請資格

以下すべての条件を満たしている必要があります。
・申請日現在、市税(固定資産税・都市計画税、市県民税、法人市民税、国民健康保険税、軽自動車税等)を完納している方 ・申請対象となる店舗、空き店舗または住宅は、市内に存在するもので、次の要件のいずれかに該当する方 (1)申請者が所有し、自らが営業している店舗または営業しようとする空き店舗 (2)申請者が所有し、貸し出している店舗または貸し出そうとしている空き店舗 (3)申請者が賃借し、自らが営業するための店舗または空き店舗 (4)申請者が所有し、又は賃借する自らが居住するための住宅 ・市で実施している他の補助制度(同じ工事を対象としたもの)を利用していないこと ※対象となる改修工事が、2023年3月31日までに完了し、実績報告書類を提出すること
(引用:狭山市HP「店舗・住宅改修工事費補助金制度のご案内」

外壁塗装の助成金・補助金を受け取るまでの流れ

外壁塗装の助成金や補助金を受け取る際の大まかな流れは以下の通りです。なお、申請手続きは塗装業者が代行・サポートしてくれることもあります。

申請期間内かつ工事前に申請する

助成金・補助金の申請期間は決まっています。期間は自治体によって異なるため、必ずお住いの地域の条件を確認しましょう。 また、申請手続きは工事着工前に行う必要があります。工事後に申請しても助成金はもらえないため気を付けてくださいね。

工事後に報告書を提出

外壁塗装の工事が終了したら、「工事完了報告書(実績報告書)」と請求書を提出しましょう。 工事の内訳書や工事前後の写真の提出を求められる場合もあります。提出すべきものの詳細は、各自治体や業者に確認してください。

お金が振り込まれる

特にトラブルなく事が進めば運べば、1~2ヶ月程度で助成金・補助金が指定の口座に振り込まれます。 自治体によっては、現金ではなく商品券が支給される場合も。

外壁塗装の助成金・補助金の注意点

外壁塗装の助成金や補助金の制度を利用するときは、以下のことに注意して手続きを進めましょう。

自治体が指定した業者に依頼すること

自治体によっては、その地域に本店または支店をおく施工業者に依頼することを、助成金・補助金の支給条件として定めていることがあります。 狭山市の「店舗・住宅改修工事費補助金制度」(2022年度)も、市内の施工業者を利用してリフォームすることを条件として掲げていました。

自治体によっては抽選になることも

受給条件をすべて満たしていた場合でも、必ず助成金をもらえるとは限りません。応募状況によっては、抽選制・先着順になるケースもあります。 助成金の申請受付が始まったら、早めに申し込むようにしましょう。

遮熱塗料が向かない家もある

助成金の受給条件として、「遮熱塗料の使用」があげられている場合は要注意です。 遮熱塗料は太陽光の熱を反射してしまうため、冬場に屋内が冷えこみやすい建物には向いていません。助成金だけを目当てに遮熱塗料を取り入れるのは避けましょう。 >> 遮熱塗料のメリット・デメリットはこちら

まとめ

外壁塗装の助成金・補助金の制度内容は自治体によって異なります。申請前に必ずお住いの地域のHP等を確認してください。 また、多くの自治体が3月後半~5月前半くらいに助成金・補助金の募集をかけますが、募集期間も自治体ごとに差があるため注意が必要です。 申請や問い合わせの内容によっては、自治体からの回答に数日かかる可能性も。外壁塗装を思い立ったら、できるだけ早めに手続きしましょう。

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