本当にみんな10年で塗り替えてるんですか?
少し先延ばしにしたいんですけど……。
公開日: 2019年11月28日 / 更新日: 2025年08月04日
お気持ちはめちゃくちゃわかりますね~。うん。ごまかしごまかし(?)15 年スパンくらいにできたら理想ですよね。できるのかできないのか!?お答えします。


実際は10年越えの方が大半です。
先延ばしはしても、診断は受けてほしいです。
こういう質問は塗装屋としては答えにくいですが、そういう主旨のページなので誠意をもって答えたいと思います。
はい!10年超えの方がほとんどです。
多くのサイトに「外壁は10年単位で塗り替えるべき」と書かれていますが、実際は12年~15年くらいでご相談くださる方が多いです。
2~3年過ぎたとて、「それ見たことか」というような酷い状態の家も稀です。
では、「10年で塗り替え」って嘘なのか?って話です。11年じゃダメなのか?
1年でも2年でも、先に延ばせるならその方がいいに決まっています。
「10年で塗り替え」は嘘なのか?
塗り替えるタイミングは使っている塗料の耐用年数によります。
外壁塗料の種類は、「アクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系」の4種が主立ったところ。それぞれ耐用年数が違います。
- アクリル系:5年から7年
- ウレタン系:8年から10年
- シリコン系:10年から15年
- フッ素系 :15年から20年
製品によって耐用年数が違うので、幅を持たせた表記にしました。
耐用年数と費用は比例します。アクリル系は低価格ですが、寿命が短いので最近は人気がありません。高寿命のフッ素系は塗料自体も高額です。
最も多く使われている塗料はウレタン系です。
ここから、「外壁塗装は10年で塗り替え」という話が出ています。
もし、あなたの家の塗料がシリコン系やフッ素系なら、必ずしも10年ぴったりで塗り替える必要はありません。
参考記事:屋根塗装の相場はいくら?費用をできるだけ安くするコツ4選
まだ外壁塗装しなくてもよいケース
「外壁塗装の目安は10年」と一括りにされますが、全ての家が、築10年で必ず塗り替えが必要になるわけではありません。
建物の状態や、使用されている塗料の種類によっては、まだ塗装を急ぐ必要がないケースも、もちろん存在します。 ご自宅の状況と照らし合わせながら、確認してみましょう。
参考記事:「外壁塗装はまだするな」と言われる理由は?適切なタイミングはいつ?
外壁の劣化が目立たない
まず、ご自身の目で見て、外壁に明らかな劣化のサインが見られない場合です。
例えば、壁の色あせがほとんどなく、新築時に近いツヤが保たれている。
手で触っても、チョークのような白い粉が付着する「チョーキング現象」が起きていない。
あるいは、目地に充填されているシーリング(コーキング)に、ひび割れや肉痩せが見られない、といった状態です。
特に、前回の塗装で、フッ素塗料や無機塗料といった、耐用年数が15年~20年と長い、高耐久な塗料を使用している場合は、10年程度では、ほとんど劣化が現れないことも珍しくありません。
このような場合は、慌てて塗り替えを検討する必要はないといえるでしょう。
専門業者の点検を受けていない
まだ、専門の塗装業者による、正式な「建物劣化診断」を受けていない段階であれば、塗装の要否を判断するのは時期尚早です。
ご自身の目視だけでは、屋根の上や、高所の壁といった、見えにくい場所の劣化状況を正確に把握することは困難です。
また、一見すると問題ないように見えても、プロの目から見れば、補修が必要な劣化の初期症状が見つかることもあります。
「10年経ったから、すぐに塗装しなければ」と焦る前に、まずは信頼できる専門業者に、建物の健康状態を正確に診断してもらい、その客観的な診断結果に基づいて、塗装の必要性を判断することが、正しい手順です。
外壁塗装に適している季節ではない
仮に、塗装が必要な状態であったとしても、その季節が、塗装工事に適していない場合は、工事を急ぐべきではありません。
外壁塗装は、気温5℃以下、あるいは湿度85%以上の環境下では、塗料が正常に乾燥せず、塗膜の密着不良や、早期の剥がれといった、施工不良の原因となります。
そのため、一般的に、梅雨の時期や、気温が著しく低下する冬場は、塗装工事には不向きとされています。
塗装工事の品質を最大限に確保するためにも、天候が安定している春や秋といった、最適な季節を待ってから、工事を計画するのが賢明な判断です。
補助金がでない
お住まいの自治体によっては、省エネ性能の向上などを目的とした、外壁塗装工事に対して、補助金や助成金制度を設けている場合があります。
遮熱効果の高い塗料を使用することなどが、条件となっていることが多いです。
もし、ご自身がお住まいの自治体で、こうした制度が実施されている場合、その申請期間や、予算の上限などを確認することも重要です。
せっかく利用できる制度があるのなら、そのタイミングに合わせて工事を計画することで、費用負担を大きく軽減できる可能性があります。
補助金の情報を確認せずに、焦って契約してしまうのは、得策ではないかもしれません。
ただし劣化チェックだけはしてほしい理由。
塗料メーカーが出している耐用年数は、企業の良心的に考えると少なめに見積もっている可能性が高いですよね。
10年を越えても酷い劣化には到らないケースがあるのは、その証拠かなと思っています。
しかし、ここで別の問題があります。
施工技術がどんなに優れていても、塗り方で塗料自体の性能が飛躍的に向上することはないのですが、 塗り方で寿命が縮まることはままあるのです。
だから、塗料の耐用年数は参考程度と考えるのが正しいかもしれません。
この写真は、新築から10年目で塗り直し、そこから10年目のマンションの外壁です。
ひび割れています!
ひとつ前の塗料はウレタン系とのことですが、こんなに傷んでいるケースも中にはあります。これは、塗り直しの時の下地がよくなかった典型的な例です。
すぐに雨水が入り込んで家がダメになるということはありませんが、このクラックは間もなく剥離が起こりますから見た目にも一気に悪い状態になります。
おすすめなのは、10年を目処にした定期検診です。
現地調査をしてもらったからと言って、必ず契約しなければいけないわけではありません。劣化の早期発見のため、気軽に利用してもいいと思いますよ!
以上です!喜多建設の平林がお答えしました!
外壁塗料が必要かを検討できるセルフチェック
専門家による診断が最も確実ですが、ご自身で、お住まいの劣化状況をある程度把握しておくことも大切です。
以下に挙げるような症状が見られたら、それは外壁が発している「メンテナンスのサイン」の可能性があります。
参考記事:自宅の外壁は塗装しないとどうなる?塗装のベストタイミングは?
チョーキングが起きている
外壁の表面を手で触ったときに、チョークの粉のような、白い粉末が付着する現象を「チョーキング」と呼びます。
これは、長年の紫外線や風雨の影響で、塗料の成分が分解され、粉状になって表面に現れたものです。
塗膜が劣化し、建物を保護する防水機能が失われ始めていることを示す、最も分かりやすいサインです。
この状態を放置すると、外壁材そのものが、直接ダメージを受けることになります。
色あせている
新築時や前回の塗装時と比べて、外壁全体の色が、なんとなく薄く、くすんで見える状態です。
特に、日当たりの良い南面や西面で、この色あせが顕著に見られるようであれば、紫外線の影響で塗膜が劣化している証拠です。
美観が損なわれるだけでなく、塗膜の保護機能が低下しているサインでもあります。
サビやこけが目立つ
外壁の表面に、緑色のカビやコケ、あるいは金属部分に赤茶色のサビが発生している状態です。
カビやコケは、壁面が常に湿気を帯びており、塗膜の防水性が低下していることを示しています。
また、サビは、金属部分の塗膜が剥がれ、腐食が始まっている証拠です。
これらを放置すると、外壁材そのものの劣化を、さらに加速させてしまいます。
ひび割れがある
外壁の表面に、ひび割れ(クラック)が発生している状態は、特に注意が必要です。
髪の毛のような細い「ヘアクラック」であっても、そこから雨水が侵入する可能性があります。
名刺の厚みが入るような、幅0.3mm以上の構造クラックの場合は、雨漏りに直結する危険性が非常に高いため、早急な補修が求められます。
塗装が剥がれている
塗膜が、素地から浮き上がって水ぶくれのようになったり、ペリペリと剥がれたりしている状態です。
これは、塗膜の密着性が完全になくなり、保護機能が失われていることを示す、劣化の末期症状です。
外壁材が、雨風や紫外線に、直接さらされている無防備な状態であり、建物の劣化を急速に進行させてしまう、非常に危険なサインといえます。
外壁塗装を20年していないと起こるリスク
もし、「10年」という目安を大きく超え、20年以上もの間、一度も外壁のメンテナンスをしていないと、お住まいにはどのようなリスクが迫っているのでしょうか。
それは、単なる見た目の問題では済まない、深刻な事態に発展する可能性があります。
外壁の劣化や損傷が進行する
20年も経過すると、外壁の塗膜は、その保護機能をほぼ完全に失っています。
紫外線や風雨に直接さらされ続けた外壁材は、乾燥と湿潤を繰り返し、反りや変形、そして無数のひび割れといった、深刻な劣化を引き起こします。
特に、窯業系サイディングの場合、素材自体が水を吸って、ぼろぼろに崩れてしまう「凍害」のリスクも高まります。
こうなると、もはや塗装だけでは対処できず、外壁材そのものを交換する、大規模な工事が必要になります。
防水効果が低下する
外壁の防水における「生命線」である、サイディングの目地のシーリング(コーキング)材は、長くても15年程度で寿命を迎えます。
20年も経過すれば、硬化して完全にひび割れ、剥離している状態でしょう。
この隙間から、雨水は壁の内部へと、やすやすと侵入していきます。
壁の内部に侵入した水は、断熱材を濡らして断熱性能を低下させ、そして、家の最も重要な骨格である、柱や梁といった構造躯体を、内側から静かに腐らせていきます。
エネルギー効率が低下する
前述の通り、壁内部の断熱材が、雨水の侵入によって湿ってしまうと、その断熱性能は著しく低下します。
これにより、外の暑さや寒さが、直接室内に伝わるようになり、「夏は暑く、冬は寒い」という、非常にエネルギー効率の悪い家になってしまいます。
結果として、冷暖房にかかる光熱費が、以前よりも大幅に増大してしまう、という経済的な損失にも繋がるのです。
外壁塗装の各事業者の特徴
外壁塗装を依頼する際には、いくつかの選択肢があります。
それぞれの事業者の特徴を理解し、ご自身に合ったパートナーを選ぶことが重要です。
ハウスメーカー
家を建てたハウスメーカーに、塗装を依頼する方法です。
建物の構造や、以前の塗装仕様などを熟知しているため、安心感が高いのが最大のメリットです。
ただし、実際の工事は下請けの塗装業者が行うことがほとんどで、中間マージンが発生するため、費用は割高になる傾向があります。ブランドの安心感を重視する方に向いています。
工務店
新築やリフォームを手掛ける、地域の工務店に依頼する方法です。
家全体のことをよく理解しており、塗装以外の修繕が必要な場合でも、ワンストップで対応してくれるのが強みです。
ただし、塗装工事自体は、下請け業者に発注するケースが多く、塗装に関する専門性は、専門店に劣る場合があります。
ホームセンター・家電量販店
近年では、ホームセンターや家電量販店でも、リフォームの受付窓口を設けています。
気軽に相談できる手軽さが魅力ですが、こちらも実際の工事は下請け業者が行います。
中間マージンが発生する上に、どのような業者が施工に来るのかが、直前まで分からないという不安要素もあります。
リフォーム会社
外壁塗装だけでなく、内装や水回りなど、幅広いリフォームを手掛ける会社です。
他のリフォームと合わせて、一度に工事を行いたい場合には便利です。
しかし、こちらも下請け業者が施工することが多く、費用は割高になりがちです。
また、塗装に関する専門知識が、必ずしも豊富とは限りません。
外壁修繕・塗料専門業者
塗料に関する深い知識と、豊富な施工経験を持っているのが、最大の強みです。
自社で職人を抱えている「自社施工」の会社であれば、中間マージンが発生せず、適正な価格で、高品質な工事が期待できます。
塗装の品質と、コストパフォーマンスを最も重視する方に、最適な選択肢といえるでしょう。
外壁塗装の費用相場
外壁塗装にかかる費用は、家の大きさや、使用する塗料のグレードによって大きく変動しますが、一般的な30坪程度の戸建て住宅の場合、足場の設置費用なども含め、総額で80万円から150万円程度が、一つの目安となります。
内訳としては、足場代が約20%、塗料代が約20%、そして職人の技術料である人件費が約30%、その他(高圧洗浄、下地処理など)が約30%というのが、おおよその割合です。
最も価格を左右するのは、中塗り・上塗りで使用する「塗料のグレード」です。
安価なシリコン塗料と、高価な無機塗料とでは、数十万円の価格差が生まれます。
外壁塗装の期間
外壁塗装の工事期間は、家の大きさや、天候によって左右されますが、一般的な戸建て住宅の場合、おおよそ10日から2週間程度を見ておくと良いでしょう。
その内訳は、足場の設置に1日、高圧洗浄と乾燥に1~2日、下地処理や養生に1~2日、そして、下塗り・中塗り・上塗りの各工程で、それぞれ1日ずつの塗装と乾燥時間が必要となり、最後に足場の解体と清掃に1日、といった流れになります。
雨の日や、湿度の高い日には、塗装作業ができないため、天候によっては、工期が少し延長される場合もあります。
外壁の寿命の伸ばす方法
一度行った外壁塗装を、できる限り長く、美しい状態で保つためには、いくつかの重要なコツがあります。
防カビ性や防水性が高い塗料を選ぶ
外壁の劣化の大きな原因となる、カビや藻の発生、そして雨水の侵入を防ぐため、塗料選びの際には、「防カビ・防藻性」や「防水性」といった機能に注目しましょう。
特に、湿気がこもりやすい北側の壁などには、こうした機能を持つ塗料を選ぶことが、建物の寿命を延ばす上で非常に効果的です。
また、ひび割れに追従する「弾性塗料」も、防水性を高める上で有効な選択肢です。
耐久性が高い塗料を選ぶ
塗り替えのサイクルを、できるだけ長くしたいと考えるのであれば、初期費用は高くなりますが、耐用年数の長い、高グレードな塗料を選ぶことが、結果的に、長期的なトータルコスト(ライフサイクルコスト)を抑えることに繋がります。
一般的なシリコン塗料の耐用年数が10年~15年であるのに対し、「フッ素塗料」であれば15年~20年、「無機塗料」であれば20年~25年という、非常に長い耐久性が期待できます。
将来的なメンテナンスの手間と費用を、大きく削減できる、賢い選択です。
外壁周辺を定期的に清掃する
業者によるメンテナンスだけでなく、ご自身でできる範囲での、定期的な清掃も、外壁の寿命を延ばすのに役立ちます。
年に1~2回程度、外壁に付着したホコリや、軽い汚れを、柔らかいブラシやホースの穏やかな水流で洗い流すだけでも、美観を保ち、塗膜の劣化を防ぐ効果があります。
ただし、家庭用の高圧洗浄機を、強い水圧で壁に直接当てると、かえって塗膜を傷めてしまう危険性があるため、注意が必要です。
優良な専門業者に依頼する
これが、塗装を長持ちさせるための、最も重要で、そして絶対的なポイントです。
いくら高価で、高性能な塗料を使っても、それを施工する職人の技術が未熟であったり、メーカーが定める規定の工程(3回塗り、適切な乾燥時間など)を省略したりする、手抜き工事が行われたりすれば、その塗料は、本来の性能を全く発揮することができません。
10年という数字囚われ過ぎる必要はないが日頃から家の状態を見ておこう
今回は、「外壁塗装の10年説」の真偽と、お住まいの本当の塗り替えタイミングについて、詳しく解説しました。
「10年」という数字に、ただ漠然と不安を感じる必要はありません。
大切なのは、ご自身のお住まいの状態に、日頃から関心を持ち、その小さな変化に気づいてあげることです。
そして、気になるサインを見つけたら、手遅れになる前にプロに相談することも検討してみてください。
いざというときはプロの手を借りることが皆様の大切な資産であるお住まいをより長く、より美しく、そして健全に保つための、最も確実で、賢明な方法です。
監修者
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喜多 史仁
株式会社喜多建設 代表取締役社長
<略歴>
高等学校を卒業後に、2代目有限会社喜多塗装店(株式会社喜多建設の前身)に塗装見習いとして入社。その後、大手自動車メーカー子会社を経験し、2000年に3代目有限会社喜多コーポレーションに職長及び取締役として入社。
2007年に社名を株式会社喜多建設に変更を機に代表取締役に就任。
埼玉県狭山市・川越市・所沢市を中心に地域に密着した外壁塗装を強みとしています。<喜多建設のこだわり>
喜多建設では、不安や疑問を持った状態で外壁塗装をすることがないようにお客様への丁寧なご説明をモットーとしております。
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