サイディングを塗り直したら、
質感が安っぽくなりませんか?
公開日: 2020年02月28日 / 更新日: 2025年04月11日
最近のサイディングボードは本物かと見まごうような立体感や質感があってオシャレですね。ベタ塗りしたら損なわれてしまう……。確かにそうなのです。そんな時はこれ!


クリア塗装をするか、できない場合は、
二色塗りで立体感を出す方法があります。
質感のあるサイディングボードが最近は人気。
特に窯業系サイディングには凝ったデザインが多く、印刷で本物の石やレンガのような質感が施されています。
これを単色のペンキで塗り直しすると、せっかくのデザインが消えて平板な印象になってしまいます。たとえば、こんな感じです。
デザインによっては、違和感がないことも多いのですが、目地とタイルが明確に色分けされているものや、複数の色が細かく印刷されているサイディングだと、やっぱりもったいないかもしれません。
これを避けるには、次の二つの方法があります。
サイディングの種類と状態が合えば、クリア塗装ができる
塗り直しの際に使う塗料は、色のペンキだけではありません。クリア塗装をすることもできます。透明の塗料なので、元々のデザインを潰しません。
ただし、これをするには条件があります。
- 1 劣化が少ないこと
- 2 汚れが少ないこと
- 3 特殊な防汚加工がされていないこと
まず、劣化が少ないというのは、「チョーキング(手でなでてみて塗料が粉を吹いている状態)する前段階」を指します。既にチョーキングしている場合は、クリア塗装ではなく通常のペンキをおすすめします。
また、傷や汚れが目立たないこともクリア塗装の条件のひとつ。
塗装前は高圧洗浄機で洗浄しますが、カビ、ツタの根、鳥の糞、通風口下の煤といった着色は、落としきれないことが多いです。
クリア塗装では、これらがそのまま見えてしまいます。外壁塗装は見た目のリニューアルも大きな効果の一つなので、サイディングの元々のデザインを取るか汚れを隠すか判断が分かれるところです。
三つ目の特殊な防汚加工とは、光触媒、無機系ハイブリッド塗料、フッ素系塗料などのこと。
これらは、汚れが付着しにくい加工なのですが、汚れだけでなく塗料も付着しにくいという厄介な性質があります。普通の塗料では、早晩ペリペリ剥がれてしまって意味がありません。
こういったサイディングの場合は、塗料も特殊なものを使う必要があるので、通常のクリア塗装ができません。
防汚加工されているかどうかは、チョーキングの有無で判断できます。築10年以上でチョーキングがない場合は、防汚加工されている可能性が高いです。
クリア塗装ができない場合は、二色塗りの工法があります
喜多建設では「マーク2工法」が可能です。
これは、目地とタイルの色を塗り分け、サイディングのデコボコした質感を生かす塗装方法です。
まず、下塗り、中塗り、上塗りと3回に分けて1色目を塗装します。
凹凸のあるサイディングは塗り漏らしがないよう、特に気をつかいますよ。
下塗りが乾いたら、色の異なるペンキで上塗りします。
このとき、細めのローラーを使ってペンキを少量ずつ取り、軽くなでつけて色を付けていきます。こうすることで目地とタイルの塗り分けができます。
離れてみると、これでしっかりレンガ調が表現できます。
色はお客様のお好みにできますし、イメージ通りになるよう綿密に打ち合わせをしますのでご安心ください。
以上です!喜多建設の平林がお答えしました!
監修者
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喜多 史仁
株式会社喜多建設 代表取締役社長
<略歴>
高等学校を卒業後に、2代目有限会社喜多塗装店(株式会社喜多建設の前身)に塗装見習いとして入社。その後、大手自動車メーカー子会社を経験し、2000年に3代目有限会社喜多コーポレーションに職長及び取締役として入社。
2007年に社名を株式会社喜多建設に変更を機に代表取締役に就任。
埼玉県狭山市・川越市・所沢市を中心に地域に密着した外壁塗装を強みとしています。<喜多建設のこだわり>
喜多建設では、不安や疑問を持った状態で外壁塗装をすることがないようにお客様への丁寧なご説明をモットーとしております。
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